岐阜グルメ さらば飛騨牛 朴葉味噌
タイトルは、私の飛騨タイムループ旅の〆の一句である。
私のnoteを読み続けてくれている記憶力の良い方なら、きっとちゃんと「パクハみそ」って読んでくれていると思う。
さて、昨年今年と続けて旅した飛騨の旅。
岐阜グルメで私が何か食べ損ねているものはありますか。(私の苦手なものを除く)
岐阜県民にそう問いたい。
岐阜観光大使として、飛騨タイムループ旅をした訳だが、飛騨地方限定にはなるが、大方私は岐阜のうまいものたちを網羅したのではないだろうか?
その努力は体重に如実に表れている。
努力した分が結果にきちんと反映されているという、もしもジャンルが違えば相当喜ばしい事態である。
それにしても、岐阜のグルメ、どれも結構いやかなり好きである。
寒い冬に豪雪地帯で食べるのにぴったりなものが多い気がする。
今日は、最終日の下呂温泉から飛騨高山、そしてまた岐阜駅を経て大阪へ戻る旅を、食べたものの写真とともに駆け抜けていく。
朝の下呂温泉。静まり返っていた。
青春18きっぷを持って、下呂温泉からいったん1時間ほど列車に揺られて高山へ戻る。
そして高山をぶらつき、夕方高山を去り大阪へ戻る列車にまた飛び乗る予定である。
下呂温泉の駅前のお土産屋さんに飛騨牛おにぎりが売っていたので列車のお供に。
飛騨高山サイダー(どこでもご当地サイダーを飲みたくなる人である)と、飛騨すくなかぼちゃの濃厚生スイートポテトとおにぎりで、列車の中で朝ごはん。
列車は一旦、高山本線で最も標高の高くて雪が多い久々野駅を通り、高山へ。
この飛騨すくなかぼちゃのスイートポテトは、飛騨のお土産スイーツ私のお気に入りベスト1に殿堂入りした。
高山の手長に挨拶をして宮川朝市へ。
昨年よりもお客さんが多くて少しホッとする。活気が感じられた。朝市はやはり活気がないとね。
今年のみだらし団子は、みだらな気持ちを抱かずに落ち着いた気持ちで食べているせいか、団子にボカシは入らずくっきりと写真におさめることができた。
1年で私も立派な大人に成長したらしい。
宮川朝市での食べ歩きを慎重に選んだ。
食べ過ぎてお昼ごはんが食べられなくなったら困るため。
飛騨牛おにぎりを2個も食べておきながら、土鍋炊きおにぎりwith飛騨牛しぐれ肉吸いは、さすがの米大好き人間の私でもトゥーマッチライスが過ぎると思い、諦めた。
飛騨牛五平餅に関しては、さすがの飛騨牛クレイジー人間でもある私でさえ、何でも乗せりゃええってもんじゃないぞと心の中で注意をした。
宮川朝市で人気らしいおわら玉天というやたらと甘いフワフワしたメレンゲお菓子を食べ、その次に「高山にプリン店は多いけど、うちが発祥です!」と何度も言う店主がいる高山プリンをホットで食べた。
「食べてみたらうちが発祥だと絶対分かるはずだから」と言われたが、さすがにそれは分からないと思うし、現に分からなかった。唯一分かったのは、瓶が持てないくらい熱くてトロトロしたホットプリンを、雪を見ながら食べるのは唯一無二であり、なかなかおつなもんであるということ。
今朝はスイートなモーニングである。
それから、昨年同様、美濃焼のお皿を買ったお店にタイムループしてまた入ったが、気に入る物はなかった。実は、タイムループから外れた下呂温泉で前夜に林英樹氏の陶器を買っていたので、ちょうど辻褄が合うというか、これで良かったのだと納得のいく流れとなった。
それから、何度目かの古い町並みを歩いていて、お腹がすいてきたので、お昼ごはんにはちょっと早いが、飛騨の旅の締めくくりのランチにあれを食べることにした。
パクハみそこと朴葉味噌。
これを食べたくてわざわざ今日、高山に戻ったのである。
「飛騨牛朴葉味噌定食」というメニューが出ていて空いているお店を見つけたので、中に入ってみたのだが、「あっ」と気付いて一人で笑った。
昨年もこの店で、飛騨牛朴葉味噌定食を食べていたのである。
この店は古い町並みにあるため、どこも同じような古い古民家になっており外観も店の名前も憶えていなかったのだが、中の囲炉裏を見て気づいたのである。
ここだ、ここだ。
おばさんが昨年と同じくサービスで甘酒を持ってきてくれたし、生姜もついてきたから間違いない。
最終日に、ものすごくタイムループ旅に戻ってきている。
もうお約束通りの飛騨牛朴葉味噌定食を注文。
そして、昨年の通りに副菜の煮びたしのれんこんも豆腐もすべて朴葉の上で焼いて食べた。 ここはお手頃価格で店内の調度品も素敵で居心地が良い。
また次も偶然見つけてこの店に戻ってきたいと思った。
お昼ご飯を食べてからは、今年もドラ「マワカコ酒」に倣っていくつかの酒蔵を巡って日本酒の試飲をしたり、古い町並み歩きを楽しんだ。
足が冷えてきたから昨年のように足湯に行こうかなと思ったのだが、行きたい場所があったことを思い出した。
昨年Googleで見つけて是非行きたいと思ったのだが、緊急事態宣言のせいか閉まっていてがっかりした場所なのだが、そこは台湾の女性と日本人の男性が夫婦でやっているカフェで、台湾茶が飲めるのである。
カフェが今年は営業していて一安心。
入ると「すみません、台湾カステラは今全部売り切れていて、これから次のを焼くところです。」と店の人から言われる。
全然食べるつもりはなかったのだが、売り切れと言われると無性に食べたくなった。残念だ。
それは置いといて、台湾茶の阿里山金宣茶をいただく。
さし湯を何度もしてくれるので、何杯も熱いお茶をお代わりして飲めたのがありがたかった。
旅好きなご夫婦なのか、店内には旅の本がたくさん置いてあった。
長居したくなるカフェだったので、まだ書いていなかった年賀状を落ち着いて書くことにした。
高山にあるおしゃれな文房具屋さんや古い町並みの雑貨屋さんで買った戦利品たち。
合掌造りのイラストのポストカードがかわいかった。
台湾カフェを出て、忘れていたことをもう一つ思い出した。
お正月なのに、冬なのに、餅を食べていないではないか。
大急ぎで別のカフェに飛び込んで、ぜんざいだけを食べた。
寒い時期の旅にぜんざいは必須である。良かった良かった。
やり残したことは何もない。
高山駅に戻り、18きっぷで最後の長旅。
書いていなかったが、台湾カフェで長居したおかげで、台湾カステラが2度目の焼き上がりを迎えた。なので、もちろんテイクアウトしました。
その辺、ぬかりはない。
もはや岐阜グルメと関係ないが、フワフワで美味しかった。
岐阜駅に到着。
南インド料理のエリックサウスには寄らず、行きに味噌カツ弁当をテイクアウトした岐阜の料理を出すお店に入った。
そうそう、今回はこれを忘れていた。高山ラーメンである。
そして、高山で見つけて気になっていたが食べずに終わっていた「あげづけ」をメニューに発見したので、すぐさま注文。
「あげづけ」とは飛騨高山の郷土料理で、醤油だれを染み込ませた味付きの油揚げ。
食材はごく一般的な油揚げで、作るのも簡単。食べる時に軽くあぶると、表面はカリッと、中は味が染みた食感で、ご飯のおかずにも、お酒のアテにもなる。
「炙りあげづけ燻製マヨ」という、あげづけのグレードアップ版が来た。
炙ってあるのでカリッとして、燻した香りもついてて美味しい。これで、大体の岐阜グルメ(飛騨地方に偏った)をコンプリートしたのではないだろうか。
満足感と満腹感でいっぱいである。
これで岐阜観光大使の務めを全うし、伏線回収は済んでタイムループ旅は無事終了だ。
岐阜に、飛騨に感謝し、また来ることをさるぼぼと金の信長に約束し大阪に向かう電車に乗った。
がしかし、家に帰るまでが旅。
無事終了どころか、あわや大阪に帰れないのではないか事件が勃発。
この後1時間後に、しわしわの18きっぷを握りしめて、なぜか怒号の飛び交う岐阜駅にすぐに戻ってくることになろうとは、私も信長も予想すらしていなかった…。
何か食べ忘れたものがあったのかな。
終わりたかったのに、まだ旅は続く…。
今回の旅はハッシュタグ飛騨タイムループ旅でまとめてます。