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あのメヘラーンガル城へ【インド#8】

ジョードプルに来たら、ほぼ間違いなく全員が行くと思われるメヘラーンガル・フォート。


ジョードプル5日目にして、ようやく中に入ることにした。
まず、城の入り口まで行くのがなかなかハードな上り坂で、到着した頃には汗だくになっていた。

今現在、コロナ禍以降の旅をしていて、しょっちゅう感じることだが、それまでの情報が全く役に立たない。
ネットで見たおすすめのカフェやレストランは、潰れていたり臨時休業しているところが多いし、入場料の類はほぼ全て値上がりしている。
メヘラーンガル城の中には、宮殿のミュージアムがあって、その入場料は600ルピー(960円)とこれまで最も高い入場料を支払うこととなった。
しかも、以前は日本語のオーディオガイドを借りれたのに、今はどの言語も貸し出ししていないと言われた。
コロナのせいかどうかは分からないけど、まあ消毒とか大変そうだし仕方ない。

以前ほど体調に自信がまだない私は、50ルピー(90円)払ってエレベーターに乗って城の一番上まで上がることにした。
高齢者しか並んでいないエレベーターの列に並び、一気に最上階へ。
うん。
この程度なら階段で登れたなと思いつつ、乱れていない息に安心しながら景色を堪能。それから1階ずつ降りて宮殿を見て回ることにした。

ゾウに乗って攻めてくる敵を払いのけるため、上の方にトゲトゲがある。今は鳩の休憩所。
エレベーター券付き
ターバン巻き大会の前に見て研究したかった。
すごい人だかり
花の宮殿
ここでお茶したい

ジャイサルメール城と違って現在ここに住んでいる人はいないが、ヒンドゥー教の寺院や博物館がある。
15世紀に130mほどの丘の上に建てられた城はかなり大きく、インド最大級らしい。
私はこういう時の「級」にいつも注目してしまうのだが、最大なのか最大に近いのか、最大はどこなのかとても気になる。面積と長さでまた違うかも知れない。
ここが「インド最大」もしくは「世界最大」と書いている本もあったので、最大なのかもしれないが、自信のなさから「級」をつけているのかも知れない。
この後に行ったチットールガル城の方が大きく感じたので、私もメヘラーンガル城はインド最大級だとしておこう。
1475年にラージプート族のマールワール王国の首都として建設されたジョードプル。
そしてその真ん中にインド最大級の城がそびえ立つ。
中にはマハラジャの宮殿や宝物がたくさんあるなんて、あまりにも物語がありすぎる。
むしろ漫画のような世界。

これはマハラジャが色んな妾と楽しんだところ。
天井にカラーのミラーボール。
どんな世界観。
絶対アヘンやってる。


カラフルで独特なマハラジャのセンスにしびれる。
ラジャスタン州は砂漠の厳しい天候の地。
その乾いた外観の建物に、かなり細かく施された彫刻がびっしりとあしらわれている。
気が遠くなるほどの作業。インドは、手先が器用な人が多い気がする。主語が大きくなったけど、この暑さで冷房なしにこの作業を続けられる人種って、なかなか凄いと思う。
そしてラジャスタンの女性はインドで一番派手で鮮やかなサリーを纏っているように感じるが、宮殿の内装も派手で色の洪水。
これってマハラジャの趣味だったのだろうか、とマハラジャに尋ねたくなる。

この場所はまさか。
あそこですね、先輩。

この場所を覚えておいて、夜にも一度確認しよう。

私の観光は、時折「秒速世界遺産」と友達に揶揄われるくらい、ささっと見て終わるタイプ。
自分の興味のあるところだけ見られればそれでよくて、むしろそこに辿り着くまでが楽しいので、ルーブル美術館だって頑張れば、30分くらいで出て来れる人である。
この城は広すぎるのと、見どころが多すぎること、暑すぎるせいもあって3時間ほどいた。博物館の最長記録かも知れない。

さて。
夜に宿の屋上でライトアップされた城をバックに、いそいそとタブレットを開いて確認作業に入った。
私が最大(級)に愛してやまない映画。
「落下の王国(The Fall)」である。
この映画は、ストーリーももちろん大好きなのだが、世界中の世界遺産やいろんな場所で撮影されており、映画の中の物語で美しい世界観を作り出している。
私は映画が好きで、映画の場所に行ってみたい、と思ってロケ地を調べて旅することが多い。この映画は行ってみたいところだらけで、ロケ地巡り旅の好奇心をくすぐりまくる。
何年も前から、そのロケ地巡りの旅で参考にさせていただいていたのが、こちらのブログ。その方は私以上に「落下の王国」を愛している。

私はその方を一方的に崇拝している。
この方が、惑星ソムニウムさんとしてnoteに現れてからも読ませていただいていて、おそらく今現在はインドのどこかで生活されているよう。
この広いインドのどこかにとほさんもいらっしゃると思うと、なんだか勝手に嬉しく思うファン心理。
お元気でいてください。
とほさんのnoteを見て、自分の撮った写真と映画のシーンを見比べて、答え合わせ。


うん。ここだった。
ここ!
ブルーシティ
ここでしょ。


大砲の位置は少し違ったようだが、落下した場面は正解だった模様。

このサイト「落下の王国ロケ地」のリストのうち、私は24箇所に訪れたことになった。
全箇所制覇までは程遠いが、行けるだけ行きたい。


この後は、ジョードプルのもう一つの私にとっての聖地に向かう。
「落下の王国」で一番級に好きなシーン。
城から見た景色の向こうの方にうっすら見えるあの宮殿。

なんと帰りは、いろいろあって、
ここから歩いて帰ってきた。結構元気らしい。


次はもう一つの聖地へ。


落下の王国の予告編

dvdは廃盤でAmazonでも1万円を超えているので、レンタルビデオ屋で借りることをお勧めします。多分ある。
あとYouTubeにも、字幕なしで映画フルであります。


世界多分一周旅はこちらにまとめています。

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のりまき
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