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Gully Boyのステッカーと共に旅するインド【2019.10】 前編

そろそろ皆さんご存知のIMWのパート3が始まります。何のことかってあれですよ、インディアンムービーウィークです。
知らんがな!は無しでお願いします。


最近、友達のポン子さんが見て感動したらしいインド映画「GULLY BOY」を、私も久しぶりにDVDで見てみたところ、2019年のインド旅でのあることを思い出したので、ここに綴っておこうと思う。

まず、映画「GULLY BOY」とは、インドのムンバイにあるダラヴィスラムで暮らすラップをこよなく愛する青年ムラドが主人公。将来の不安や父親との葛藤、スラムで生まれ育った身分の差や宿命への怒りや日々の想いなどを言葉にしていた内気なムラドだったが、youtubeで注目を集め、次第にラッパーとしての才能を開花させていくという話。
恋人サフィナは医学生で猟奇的に気が強くてチャーミングでラブストーリーとしても面白いし、ヒンディー語にのって放たれるラップの楽曲が格好良いので、インド映画に興味がない人にもおすすめしたい。



2019年秋、インドに旅立つ前日の夜にこの「GULLY BOY」が日本での上映封切りとなったので、初日に張り切って見に行った私。
なんと、初日の特典として、「ラップの化身」と書かれた映画の世界観に全くマッチしていないけど何となくかわいいステッカーがプレゼントされた。
イラストがあまり似ていないが、主人公のムラド役のランヴィール・シンが描かれている。
劇中では一度もこんなウルトラマンみたいな服は着ていなかったので、不思議な仕上がりのステッカーではある。

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受け取った時に、さてこのステッカーをどうしたものかと悩んだ。
かっこいいステッカーなら目立つ場所に貼りたいタイプである。
例えばキューバで買ったチェ・ゲバラのステッカーをタンブラーに貼ってみたり、タブレットにインドで買ったステッカーを貼ってみたり。
しかし、どうだろう、この「ラップの化身ステッカー」は。
あまり目立つものに貼る気にはなれない。
誰かにあげようかなと思ったところで、インド人の有名俳優ランヴィールのステッカーだよ、と言って渡しても喜んでくれる人なんて、インド人くらいしかいない。
あ。
そうだ、インド人にあげればいいのか!
急にひらめいた。
明日からインドに行くのだし、インドでランヴィールのことが好きな人がいたらあげよう。
我ながらナイスアイデアである。
そんなわけで、インド旅に「ランヴィール・シンを好きなインド人に、日本語のGULLY BOYのステッカーをプレゼントする旅」という目的を一つ追加した。


余談というか、豆知識というか、インドでは常識なことをここで念のため再確認しておく。

ランヴィール・シン(Ranveer Singh)はボリウッドの超有名俳優で、36歳で正統派イケメンのフェイスをしているのに変な私服を着たり、変な髭を生やしたりとアクの強い一面がある。ものすごマッチョ系。私の一番大好きな女優ディーピカ・パドゥコーン(Deepika Padukone)と結婚している。
そして余談だが、私の1番の推しメンはランビール・カプール(Ranbir Kapoor以後RKと略)といってディーピカちゃんの元カレなのだが、ランヴィールとランビールで「ヴィ」と「ビ」を間違えないように以後注意していただきたい。

なお、ランヴィールの方のinstagramはこちら。インドのモディ首相と抱き合って写っているからいかに大物か分かっていただけると思う。



さて。
2日後の深夜、インド、インディラガンディー(デリー)空港に到着。
なんとさっそくランヴィールがお出迎えである。

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STRONGと言っている。
やはり今イチオシの人気俳優であることをこの目で確認できた。
ちなみに私の二番目の推しメンであるアーミル・カーン氏もお出迎えしている。
56歳になってもまだまだ人気はあることをデリー空港にて確認。

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どれくらい大物かというと、モディ首相と並んで写真を撮るくらいである。
そして、この一番左に写る方はインド映画界のキングことシャー・ルク・カーン氏。略してSRK。アーミル・カーンとサルマン・カーンとSRKは3大カーンとして必ずインドの試験に出るから覚えておくように。

モディさんがめちゃくちゃ嬉しそうだから、いかに大物か分かると思う。2枚目なんかスターに挟まれている嬉しさからか、モディさんがものすご肌艶が良い。それともI am SRKが美肌加工してアップしているのかは霧に包んでおくとして。

ちなみに私のベスト推しメン「ビ」の方のランビールことRKはと言うと…。

いた!

モディさんの上、メガネのカラン・ジョーハルの右。

あ、左端に一番大きく写ってるのが「ヴィ」の方のランヴィール。これ重要。

さりげなくヴァルン・ダワンもシッダールタ・マルホトラもいる。
知らんがな!は言わない約束。

しかし。
こうなるともはや、モディ首相は誰でもいいから喜んで写真を撮るミーハー説が出てきた。
これでは彼らが大物であることの証明にならない。
ただし、少しインド映画をかじってる程度の私ですら判明できるほどのBIGなメンツの集まりではある。
モディ首相周辺の話題はこの辺にして、本題に戻る。


インド旅の序盤2日目に、インド映画が好きすぎてデリーでボリウッドダンスを習いに行ったのだが、そこのスタジオで働くインド人たちと誰が好きかで盛り上がった。これは最初のステッカーチャンス到来。


若いインド人男性数名と中年くらいの男性数名に好きなボリウッド俳優は誰かを聞いたところ、キング(SRK)とサルマン・カーンに分かれた。
私が、3カーンのうちならアーミルが好きだと言うと、「彼は素晴らしい」とほぼ全員がアーミルの人間性を褒めたたえる。
もう大体、若くないインド人男性はキングことシャールクとサルマンの2人の名前を最初に挙げることはこれまでの私独自のフィールドワークで分かっていたが、2019年ですらまだまだ偉大であるということを実感。
例えるなら、ブラピ、ジョニデ、トムクルーズ3強時代が今も続いているかのような状況。(トムホとかマッツミケルセンとかが出てきてもおかしくないこの時代に。)
いつの世もインドでは男として憧れるのはこの2人、人として尊敬するのがアーミルといったところが一般的なようだ。(のりまき調べ)

ちなみにデリーの街で、もう何年も前のサルマンを見かけたので貼っておきます。(私は全くタイプではない)

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若い人たちもやはりサルマンかSRKが強い。
アルジュン・カプール、リティック・ローシャンなど色々挙がることもあるにはあったがランヴィールは出てこなかった。

もしかしたら、外国人の私でも分かるように超有名な代表的な3カーンを挙げてくれているのかも知れないと思い、「私はRKが好きなの」と話して、ちょっと知ってますのよボリウッド、と匂わせてみると、男性陣はみな揃って臭そうに嫌そうな顔をした。
そんなつもりで言ってないのだが、意図せずに、RKは割と男から嫌われているらしいことまで分かってしまった。


デリーの街にいたRKと元カノその2(サルマンの元カノでもある)

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インド人たちにさらに突っ込んで「GULLY BOY」を見たか?と尋ねると、当然のようにその場にいた全員が「もちろん、見た見た!」と回答。
そして自然発生的に「アプナターイム・アイェガ!」と歌い始める。


なるほど、「GULLY BOY」の人気はものすごいが、ランヴィール・シン個人が好きかと言うと、3カーンへの想いを語る時のような熱いパッションが彼らからは伝わってこなかった。やはりそれなりのパッションがある人にこのステッカーを譲りたい。

男性に聞いてもあまり「ランヴィール・シン」が好きな俳優として一番初めに出てきそうにないことを察知し、次からはインド人女性に聞いて、その人の好きな俳優ベスト3までにランヴィールが挙がったらプレゼントするというルールに決めた。


デリーの街で見かけたランヴィール。

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インドの街中でイケてる男ばかりを撮っていた訳ではないという証拠として、それ以外のデリーの写真もついでに。

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そんなに引っ張る話でもなくすぐに終わる話なのに、なぜか話が全然進まなかったので、今日はこの辺で。
きっとモディ首相のせいだ。
後編にちょびっとだけ続く…




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