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教育消費者と学歴社会①

普段あまり大学院の授業について外化しないけど、この前の授業が面白く考えさせられるものだったので書きたくなった。

現代は間違いなく学歴社会だし、この先10年は学歴社会が続くとおもう。もしかしたら20年は続くかもしれない。新卒一括採用が無くならない限り無くならないと思う。学歴フィルターは新卒一括採用では、効率の良い選定方法だからだ。

教育消費者という言葉は、教育学の研究者の間でしか使わない言葉だろう。
授業で扱った論文を読む前には出会わなかった言葉だ。
教育消費者は、特定の個人ではない。
公教育を自分自身や家族の人生を助けるために消費している人々のことである。学校で何を学ぶかではなく、名のある学校で学ぶことを重要としている。
個性を伸ばし、人間性を伸ばそうとする現代の教育課程とは真逆である。

なぜか、現代の就職システムにあるからだと考えられる。
新卒一括採用が教育消費者を生み出している。

就活は大概3回生後半から4回生にかけてはじまる。問題は就活が1年未満で終わってしまうことである。学生も企業も悪い意味でスピーディーに決めなくてはならない。企業は大量に応募してくる学生をさばくために、学歴、spiなど客観的に判断できる尺度で学生個人をはかる。個人を見ているのだろうか。面接もあるが、たった数回の面接で個人などわかるのだろうか。しかも学生は緊張している。

ではどうすればいいのか。
答えは簡単だ。

新卒一括採用を無くすことだ。大学1回生から、就職活動を始め、時間をかけ、個人も企業も、じっくりと相手を選ぶことができる。そうすれば、教育消費者の思うつぼには、はまらないだろう。

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