文化と経済を仲介する観光人材を育てる2021年9月15日にオンラインイベント「文化と経済を仲介する観光人材を育てる」が開催されました。 FBグループ「今だからこそできるインバウンド観光対策」 の定期イベント(運営はDMO anywhere)として、高井がはじめて企画実施した回。 H.I.S.で八面六臂の活躍をされたあと大学教員の世界に入った鮫島卓(さめたく)氏をゲストにお迎えしてお話を伺いました。鮫島さんのお話は動画で、またブログ「SAMETAKU LAB」で是非どう
昨日のnoteで「大学教員がしていること」というタイトルの小文を書きました。 その続きを少し書いてみます。 またもやおこがましい言い方ですが、大学教員はnoblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)を負う職業のひとつでは、と思うんですね。 大学教員は誰もがなれる職業ではありません。ポジションを得るまでに多くの場合、長い時間とお金がかかります。 本人の資質とは別に、ある種の環境に恵まれた者だけがその道を選ぶことができるのでは、と思うのです。 もちろん苦学して
「大学教員とは学生を変える仕事だ」 大学教員になって25年が経った今の私の考え方です。 人によって答えは違うでしょうが、私の答えはこれだと思うようになりました。 いやいや、人を変えるなんておこがましい…と言われそうですが、やはり、そうなんです。 もちろん、人が他者を思い通りに変えられるとは思っていません。また、そんなことを考えるべきでもないでしょう。 そうではなく、思いもかけないところで人は他者を変えるきっかけを作ることがある、大学教員がしているのは、学問を通して学
人材育成と多様性で一番大事なのは「変わる」昨年末にリリースされた「インバウンド観光 再出発のガイドライン」のスピンアウト企画①として、第10章 のテーマ「人材育成と多様性」について本体で書き切れなかったことを書いてみます。 第10章では多様性実現のために「迎える」「変わる」「借りる」という3つの方法について書きましたが、一番大事なのは「変わる」ではないか?と思っています。 外から人を「迎える」にしても「借りる」にしても、多様で異質なメンバーをポジティブな気持ちで受け入れ、
ストーリー性や文脈が観光にくっきりとした輪郭を与える近年、着地型観光が注目を浴びることが増えてきました。都会の大手旅行会社が地域へ観光客を送客(発地型観光)するのではなく、地域の事業者や住民が主導権をもち(しばしばコンサルタントの力を借りながらも)、地域主導で各地から観光客を誘客するタイプの観光事業です。 着地型観光では「地域ならではのストーリー性」や「地域の文脈」を大事にしますが、それらは、目に見えてどこかにぽっかりと浮かんでいるものではありません。 前回のnoteで書
「観光は事業である」2021年が始まりました。 2020年は世界の風景が一変するような激動の年でした。なかでも、観光に関わる人々にとっては(特にインバウンド観光に関係している人々にとっては)、直前までの沸騰が一転して絶対零度にまで冷却してしまったかのような1年でした。 そんななか、MATCHA代表の青木優さんが中心となって立ち上がったFBグループ「今だからこそできるインバウンド観光対策」に参加させてもらいました。毎週水曜日の夜のオンラインイベントや会議を通してメンバーが持
訪日メディア「MATCHA」代表取締役社長の青木優さんに誘われて、2泊3日香川県の旅に出かけてきました。これをきっかけにnoteを始めてみました。 三豊市のゲストハウス UDON HOUSEでの讃岐うどんづくり教室参加、香川で起業する若者との出会い、ベネッセアートサイト直島・内田氏の案内による大島(国立ハンセン病療養所)の見学、高松市のウォーターフロントの見学など盛りだくさんな3日間でした。 めったにない体験 -誘われて旅にでる-今回の旅をひと言で表すならば- 「自分で選