【中学公民】民主主義(直接民主制と間接民主制)のポイント
私たちが暮らす社会の根本にある「民主主義」という仕組み。学校の授業やニュースなどで耳にする機会は多いものの、その仕組みや種類について詳しく理解している人は意外と少ないかもしれません。民主主義には大きく分けて「直接民主制」と「間接民主制」の2つの形がありますが、どちらも私たちの日常生活や政治に密接に関係しています。
このブログでは、民主主義の基本的な考え方から、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そして現代社会における活用事例までをわかりやすく解説していきます。知識を深めることで、ニュースや社会問題を見る視点が広がり、私たちが暮らす社会の仕組みをより身近に感じられるようになるはずです。それでは、民主主義の世界へ一緒に踏み出してみましょう!
民主政治
民主主義とは、民衆による統治を意味をすることばです。民衆の自由な意思にしたがって、政治を行おうとする原則で、直接民主制と間接民主制があります。
民主主義
民主主義は、個々の人間を尊重し、国民の自由や権利を保障することを目的とします。民主主義を実現するためには、国民全体の政治参加(直接民主制)が理想ですが、国土の広さ、人口の多さなどからほとんど不可能です。
そのため、多くの国では、国民が選挙で選んだ代表者(議員)を通して政治に参加する間接民主制(代議制)がとられています。
直接民主制と間接民主制
・直接民主制…国民や住民が直接話し合いに参加
・間接民主制…選挙で選ばれた代表者が集まって議会を作り、物事を話し合って決める
間接民主制は、多くの国で採用され、「議会制民主主義(代議制)」とも言う。戦後の日本国憲法も代表民主制の立場をとり、戦前のような天皇制統治を否定している。
議会制民主主義
政治は、ルールを定め、対立や争いを解決に導くこと。一般的に国や地方自治体で行われている政治を指します。民主主義とは、みんなで話し合い、決定するやり方。国民主権と基本的人権が不可欠で個人の尊重を基本とする。
多数決の原理
話し合いでは多数の意見を採用することが一般的。結論を出す前に少数意見の尊重が必要。多数決原理の正当性の根拠の一つとして、多数決では支持した提案が否決される可能性と反対した提案が可決される可能性の合計が最も低いということがあげられる。多数決の問題点としては少数者の意見が看過され多数者の専制に陥る危険性が指摘される。
人民のための政治
アメリカ合衆国の第16代大統領であるリンカンの独立宣言の「人民、人民による、人民のための政治」というスピーチが民主主義にも大きな影響を与えています。
リンカンは、南北戦争で北部を指導し、1863年に奴隷だった人々を味方に引き入れて、北部を勝利に導きます。戦後、南部出身の青年に暗殺されました。