華岡青洲の妻 雷蔵が観たくて
増村保造監督と聞いて触手が動いた。やはり若尾文子が出ていて、以前観たようにも思うけれど(17、8年くらい前のパリで増村保造監督が特集され、そこで増村保造を初めて知って以来好き、好み)、忘れていたか、雷蔵も出ている!そして、世間に知られているプライベートも文才もセンスも性格もお姿も私の大好きな高峰秀子も出演とならば、神保町シアターの大映の女優たち特集での1本、華岡青洲の妻(1967年。有吉佐和子原作。新藤兼人脚本)を観に行くしかないでしょう(2022・10・31)。
やはり若尾文子と高峰秀子の嫁姑の激しい対立の献身があってこその雷蔵扮する、華岡青洲の偉業。江戸時代後期の様子も興味深い。若尾文子はあのかわいいイメージ通りのお姿を拝め、高峰秀子の気品と器の大きさもにもドンときた。雷蔵の役柄によって七変化の存在感。その役、その人に見えてしまう!雷蔵のそれが観たかった、観ることができた満足感で、余韻がずっと残ってる、、だから映画って凄いな。増村保造監督作品も、雷蔵も若尾文子も高峰秀子もまた観たくなる!映画でもテレビでも舞台でも、華岡青洲の妻は何度も演じられているようで、それらを観比べてみるのもよさそう。