【読書感想文】ブランディングデザインの教科書
はじめに
「ブランディングができるデザイナーになる!」
というのが私のデザイナーとして目指すキャリアです。
その為に、具体的にどんなことに気をつけて日々仕事をすればいいのか、
ヒントが欲しくてこの本を読みました。
実際の具体例や考え方が詳しく書いてあってとても学びになったので、自身の備忘録として特に印象に残ってる箇所を記録に残します。
本の要約
ブランディングとは差異化、ブランディングデザインは経営者との共創と定義し、実際の現場や組織でどのようにそれを具現化していくのかということを時にフレームワークを交えて詳しく解説されています。
実例も随時紹介されていて、いかにシンプルにわかりやすく伝えるか、またその為に数えきれないほどの議論や試行錯誤が繰り返されていることを追体験できる一冊です。
特に印象に残っている所と感想
デザインの仕事をしている時は一人で作業していますが、
本書を読んで改めてブランディングデザインはチーム戦であること、
共通認識を持つためにも言語化が欠かせないことを強く感じました。
だからこそ、やはりデザインの仕事をする上では一緒に仕事する人との相性や自分がその事業に興味を持てるかどうかという視点は引き続き大事にしていくべき!と改めて思います。
以下では、特に印象に残っているところを、今後の活動の参考のためにメモとして残します。
狭義のデザインと広義のデザイン
デザイナーの脳内とデザインへの知識がない経営者の脳内で起こっていることを解説しつつ失敗例を紹介している箇所がありました。
実は昨年、まさにこの本で書かれてるようにお互いの脳内を理解できずお互い妥協点で着地して、モヤモヤした状態で終わってしまった件が一件ありました。
他の満足していただいてる件と何が違かったのかというと、デザインの知識はないけれどもこだわりが非常に強い経営者さんでという点でした。
今振り返ると、妥協点で終わってしまった主な要因は、他のことで忙しく時間がなかったことだと感じています。
当然私ももっと聞き方や擦り合わせ方にバリエーションやわかりやすさを持たせる努力は常に必要ですが、「共創」という部分を見落としてました。
こだわりが強いと感じたら、なおのこと「具現化するために、お時間いただいて認識合わせる必要があります」と事前にしっかり伝えることが大事だと思いました。
デザインの仕事では、本当に言語化能力(言葉での表現の幅)をどこまでも磨いていく必要があるなと感じています。
話は変わりますが、最近仕事で生成AIを使う機会がありました。
プロンプト入れるだけど欲しい画像が得られるなんてとても便利ですが、
同時に観察力と言語化能力が問われる作業であると感じました。
言語化からは逃れられない!
ブランディングの3階層MCC
現状コミュニケーションデザインの領域で仕事してますが、経営・理念やプロダクトへの理解は欠かせないなと再確認しました。
今は社内の一人デザイナーのようなポジションが多いですが、他にデザイナーがいる環境だったら経営やプロダクトへの理解をできるだけチームでわかりやすい方法で共有することが不可欠だと感じます。
デザインの成功の🔑はコミュニケーションで、経営の理解を深めることは大事にしていきたいです。
フォーカスポイントを決める
選択と集中。これはブランディングに限らずですがあらゆるところで聞く言葉ですが、発信に置いてなぜフォーカスが必要なのか、この本を読んでより一層しっくりきました。
フォーカスが差異化を強くし、伝言ゲームを速くする
フォーカスは自分自身のフリーランスとしての活動、フリーランスでなくても今後のキャリアにも必要な考え方だと思っているので自身のフォーカスも明確にしていきたいです。
最後に
今現在インハウスデザイナーとして仕事していることが多く、実際に仕事いただく時は、バナー、資料、アイキャッチなどとバラバラと細切れにお仕事いただきます。
ブランディングとはほど遠いように感じてしまうこともありますが、実際ブランディングの一部でもあります。
そんな日々の業務で本書に書いてあったことを活かすには、まずはカタチに目的と一貫性を持たせることではないかと考えてます。
都度、ブランドコンセプトに合っているか?、むしろ普段の業務ではもっとわかりやすく単純に見た目にフォーカスして「この間使ったものと全く違う印象になっていないか?」でもいいかもしれません。
まずはカタチにフォーカスでいいから、一貫性とそれぞれの制作物の目的は常々意識していきたいです。
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