人は何故、ポンコツになるのかvol.2
🌟信頼できる指導者に出会えるか否かがポンコツ脱却の鍵
仕事ができるかポンコツになるかは、その仕事に合っているか合っていないかも重要なファクターになるかと思われます。
これについて、向き不向きは努力によって克服できると考える人もいます。しかしながら、それは残念ながら、ある程度なら、という条件付きにはなるかと。「ビリギャル」のような成功例はあるものの、それはやはり小例ではあります。だがしかし、小例ではあっても成功例がないではないので、そこに向き、不向きを覆すヒントが少なからずあるのも、また事実ではあります。
それはビリギャルのモデルになった人物が自身の成功をゴーレム効果やピグマリオン効果と呼ばれるものによるものと言及していることからそのヒントをピグマリオン効果等に遡求する事ができます。
ゴーレム効果もピグマリオン効果もほぼ同じ意味の言葉で、人は周囲の期待通りに動くという心理学の言葉です。
ビリギャルのモデルになった女性は周囲が全く期待していなかったので、その通りの人生を歩んできたらしいのですが、ある塾講師が彼女の能力に興味を持ち、とにかく彼女を理解する事に努め、慶應大学という目標を持たせて、期待したからこそ、その期待に応えたというのです。ただその塾講師は一方的に自分の期待を押し付けてはダメだとも語っています。相手の理解に努め、素直さを引き出す、まずはそこからだと。
もっとも、その塾講師はそれだけでもダメだと考えてらっしゃるようで、相手と共通の目標を持つことも大事だと語っています。ここで大事なのは目標を押し付けるのではなく、共通の目標を持つ事だと。多くの人は目標を押し付けて、それを達成するかどうか待っているだけの人が多いらしいのです。共に目標を持ち、共に悩む、この姿勢が大事らしいのです。
そして、自分が一生懸命に生きる姿を見せる事で憧れになる事も大事だとも語っています。
しんどい事かもしれませんが、今までに関わった上司の中にそんな人がいたかどうか…そう考えると、部下を自分が楽をする為の道具くらいにしか思っていない人は確かにいましたし、そんな人には憧れませんでした。また自分も一生懸命に生きる姿を見せる事が出来ていたかどうか自信がありません。それだけに難しいのですが、これくらいのメンターがいないと向き不向きを覆すのは難しいのです。
向き不向きはやはりあるとは思いますが、件の塾講師のような行動の出来る人に出会えるか否かも重要な要素と言えそうです。
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