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元カノとしょっちゅう連絡を取る彼氏に本気で怒ってみた〜終わった関係?ソレどう見てもキープでしょ!?

真夜中の静寂を破る、スマホの通知音。

「別に何もないよ。ただの友達だから」

そう言われても、私の心は落ち着きません。だって、彼のLINEの着信音が鳴るたび、画面に映るのは元カノの「美咲」という名前なのですから。

深夜0時。またしても彼のスマホが光ります。画面に映る既読マークと、すぐに返信する彼の指先。

(なぜ、こんな時間に…?)

モヤモヤした気持ちを抑えきれず、思わず尋ねてしまいました。すると返ってきたのは、いつもの決まり文句。

「気にしすぎだよ。もう終わった関係なんだから」

その言葉に、どこか投げやりな響きを感じたのは、気のせいでしょうか。

溜息をつきながらベッドに横たわる私の頭の中で、彼との会話が走馬灯のように巡ります。「美咲の作るカレーは最高だったんだよね」「美咲は俺の好みをよく分かってたな」「美咲なら、こんな時どうするんだろう」…。

気づけば、私たちの会話の中に、いつの間にか「美咲」という影が忍び込んでいたのです。

「元カノと友達です」の闇〜あなたの不安は間違っていない〜

私が恋愛カウンセラーとして活動を始めて7年。これまで数多くの相談を受けてきましたが、「彼氏が元カノと頻繁に連絡を取る」という悩みは、驚くほど多いのです。この問題の背景には、現代特有の恋愛観が潜んでいるように感じます。

SNSやLINEの普及により、以前なら自然と薄れていくはずの関係が、半永久的に続いてしまう。「既読」や「いいね」という形で、お互いの生活を覗き見ることができる。そんな時代だからこそ、「元カノ」という存在が、現在の恋愛関係により大きな影を落とすようになっているのかもしれません。

特に印象に残っているのは、ある女性からの相談でした。彼女の彼氏は、元カノと週に2〜3回はLINEでやり取りをしている。しかも、その内容は「今日の晩ご飯は何食べた?」「最近見た映画どうだった?」といった、まるで現役カップルのような他愛もない日常会話だったそうです。彼女が見せてくれたスクリーンショットには、深夜まで続く会話の履歴が記録されていました。

「私が『気になる』と言うと、『大げさだよ』『昔のことは気にしすぎ』と一蹴されてしまって…。でも、私の感覚がおかしいわけじゃないですよね?」

涙ぐみながら相談に来た彼女の姿を見て、私は確信しました。これは決して珍しいケースではないということを。なぜなら、この種の相談の背後には、ある共通の男性心理が潜んでいるからです。

それは「未練」でも「執着」でもない、もっと計算高い感情。そう、「保険」なのです。

実は、「元カノと友達でいたい」という男性の言葉の裏には、複雑な打算が隠されています。表面上は「もう何もない」と言いながら、どこかで関係を完全に切らないようにしている。その微妙なバランス感覚こそが、現代の恋愛における新しい闇かもしれません。

あなたの「モヤモヤ」する気持ち、その不安は決して思い過ごしではありません。むしろ、その違和感こそが、恋愛関係の歪みを察知する大切なアンテナなのかもしれないのです。

そして、その違和感の正体を理解することは、より健全な関係を築くための第一歩となるはずです。では、なぜ男性は「元カノ」という存在を手放せないのでしょうか。その深層心理に迫ってみましょう。

「保険男」の深層心理〜彼があなたに言えない本音〜

まるで生命保険のように、いざという時の保障として元カノを温存する。これが「保険男」の本質です。

「保険男」の心の奥底には、実は様々な不安が渦巻いています。現在の恋愛関係への不安、自分の魅力への不安、そして将来への不安。これらの不安を、元カノという「保険」で埋め合わせようとしているのです。

ある30代の男性クライアントは、カウンセリングの中でこんな本音を漏らしました。

「正直に言うと、完全に関係を切ってしまうのが怖いんです。今の彼女のことは大切だけど、もし上手くいかなくなったら…。元カノは自分のことを理解してくれているし、いざという時の心の支えになる。それに、まだ自分のことを好きでいてくれているなら、その関係を切ってしまうのはもったいない気がして…」

この告白には、現代の恋愛における男性の弱さが如実に表れています。表向きは「ただの友達」と言いながら、実は次のような打算的な思考が渦巻いているのです。

深層心理を紐解くと、そこには「今の彼女とうまくいかなくなったら、元カノという選択肢がある」という安全策。「向こうがまだ自分のことを想っているなら、それは捨てられない価値がある」という都合の良い解釈。さらには「複数の選択肢を持っていることで、自分の価値を確認したい」という承認欲求まで見え隠れします。

私の元に相談に来る女性たちは、口を揃えてこう言います。

「彼は『もう終わった関係だから』と言うんです。でも、なぜか元カノの誕生日プレゼントは欠かさないんですよ。しかも、私へのプレゼントより気合いが入ってるような…」

このような行動の裏には、「元カノの期待を裏切りたくない」という表向きの理由とは別に、「この関係は私にとって特別なんです」というメッセージを元カノに送り続けたいという欲望が隠されています。

つまり、「保険男」は自分でも気付いていない矛盾した感情の狭間で揺れ動いているのです。現在の彼女を大切に思う気持ちと、元カノという「保険」を手放せない気持ちの間で。その結果、どちらの女性に対しても中途半端な態度を取り続けることになってしまうのです。

保険男の見分け方〜あなたの彼氏は大丈夫?〜

「保険男」の特徴は、実は日常のさりげない言動の中に隠されています。私のクライアントたちの経験から、特に注目すべき行動パターンが見えてきました。

まず気をつけたいのは、何気ない会話の中での元カノの名前出し。「美咲の時は」「美咲ならこうするかな」といった具合に、まるで現在進行形の関係であるかのように、元カノの名前が自然と会話に織り込まれてくるのです。

あるクライアントは、こんな出来事を語ってくれました。誕生日にもらったプレゼントを見て「美咲も同じものを欲しがってたんだよね」と何気なく言われたそうです。そこには、現在の彼女との大切な瞬間に、なぜか元カノの影が忍び込んでくる不思議な構図が見られます。

SNSでの行動も見逃せません。元カノの投稿に「いいね」を押し続ける、誕生日には必ず祝福のコメントを送る、元カノの近況を妙に詳しく知っているなど。これらの行動は、一見何気ない「友達付き合い」を装いながら、実は深い関係性を保とうとする意図が垣間見えます。

さらに要注意なのが、元カノとの関係を指摘された時の反応です。「なんでそんなに気にするの?」「信じてくれないの?」と逆に攻めてくる、あるいは「過去のことをいつまでも」と相手を責めるような態度。これは「保険男」の典型的な防衛反応なのです。

特に警戒すべきは「比較発言」です。「美咲と違って、君は〇〇だよね」という一見褒め言葉に聞こえる比較も要注意。これは無意識のうちに、現在の彼女と元カノを天秤にかけている証拠かもしれません。

そして最も危険な兆候は、元カノの恋愛相談に乗ろうとする態度です。「友達として相談に乗っているだけ」と言いながら、実は自分が元カノの恋愛生活において重要な存在であり続けたいという欲求の表れかもしれないのです。

ある女性は、彼氏のLINEを見てしまった経験をこう語っています。「元カノから『今の彼氏と喧嘩しちゃって…』というLINEが来て、彼は『俺たちの時は、こういう時どうしてた?』って返信していたんです。過去の恋愛を美化しながら、さりげなく現在の相手を貶めているように感じて…」

このように、「保険男」の特徴は、一つ一つを見れば些細な行動かもしれません。しかし、これらの行動が複合的に現れる時、そこには「元カノという保険」を手放せない男性の姿が浮かび上がってくるのです。

「保険恋愛」からの卒業プラン〜具体的な対処法〜

では、このような状況に直面したとき、私たちはどう対応すべきなのでしょうか。

まず大切なのは、感情的にならないこと。「元カノと連絡を取るな!」と命令しても、状況は改善しません。むしろ、彼の中で「元カノという保険」の価値が高まってしまう可能性すらあります。

そこで私がクライアントたちと実践してきた、より効果的なアプローチをお伝えしましょう。

最も重要なのは「立場の逆転」というテクニックです。例えばこんな会話を試してみてください。

「私が元カレと深夜にLINEのやり取りをしていたら、あなたはどう感じる?」

この質問には、ある種の魔法が隠されています。なぜなら、多くの男性は「自分が同じ立場だったら」と想像した途端、不快感を覚えるからです。ある男性クライアントは、このアプローチを受けた際にこう語りました。「自分がやっていることの意味を、初めて客観的に理解できた」と。

次に効果的なのが「理由の掘り下げ」です。「なぜ元カノと連絡を取り続ける必要があるの?」という質問を、批判的にではなく、純粋な好奇心を持って投げかけてみましょう。多くの場合、彼自身もはっきりとした理由を説明できないはずです。

その際、こんな言葉を添えてみるのも効果的です。「あなたのことを信頼しているからこそ、正直な気持ちを聞かせて欲しい」と。これにより、彼は自分の行動を正当化するのではなく、本当の気持ちと向き合うきっかけを得られるかもしれません。

さらに重要なのが「自分の気持ちの丁寧な言語化」です。「モヤモヤする」「嫌な感じがする」という漠然とした感情を、より具体的に表現してみましょう。例えば、「あなたが大切な思い出を持っているのは分かる。でも、その思い出が現在の私たちの関係に影を落としているように感じて、不安になるの」といった具合に。

そして見落としがちなのが「タイミング」です。深夜のLINEを目撃した直後など、感情が高ぶっている時は避けましょう。代わりに、お互いがリラックスできる休日の午後など、心に余裕のある時間を選んで話し合うことをお勧めします。

私のクライアントの中には、この会話を始める前に手紙を書いてみる、という工夫をした人もいます。自分の気持ちを整理し、伝えたいことを明確にしてから話し合いに臨むことで、より建設的な対話が可能になったそうです。

ただし、これらのアプローチを試みても、もし彼が依然として「保険的な関係」に固執するなら、あなた自身の決断が必要になるかもしれません。なぜなら、それは彼があなたとの関係に本気で向き合う準備ができていない証かもしれないからです。

恋愛において、「保険」を必要とすること自体が、実は現在の関係への不信感の表れかもしれません。その意味で、この問題に向き合うことは、カップルにとって関係を深める重要な機会となる可能性も秘めているのです。

成功例に学ぶ〜30代女性Aさんの場合〜

私のクライアントだった32歳のAさん。結婚を意識し始めた矢先、彼氏の「保険恋愛」に悩まされていました。

事の始まりは、彼氏のスマホに届いた深夜の通知音。画面に表示された「さやか」という名前に、思わず目を疑ったそうです。その名前は、彼が3年間付き合っていた元カノのもの。Aさんは知っていました。なぜなら、彼は時折「さやかの時は〜」と、元カノの話を持ち出していたからです。

「私の方が年上だから、さやかみたいに可愛らしくないよね」「さやかは料理上手だったなぁ」。そんな何気ない一言が、Aさんの心を少しずつ蝕んでいきました。

カウンセリングに来た時のAさんは、すっかり自信を失っていました。「私って、さやかの代わりなのかもしれない…」。そんな不安を抱えながらも、「過去のことを気にする私がおかしいのかも」と、自分を責め続けていたのです。

しかし、前述した「立場の逆転」アプローチを実践してみると、興味深い変化が起こりました。

ある休日の午後、Aさんは勇気を出してこう切り出したのです。「私が元カレと深夜にLINEしてたら、どう思う? 私が『元カレって料理上手だったなぁ』って言ったら、あなたはどんな気持ちになる?」

彼氏は最初、「違うだろ」と反論していたものの、次第に自分の行動を見つめ直すようになっていったそうです。特に効果的だったのは、「あなたを信頼しているからこそ、正直な気持ちを聞かせて」というアプローチ。この言葉をきっかけに、彼は初めて本音を語り始めました。

「実は自分でもよく分からないんだ。さやかと連絡を取っているのは、なんとなく安心するから。でも、それが君を傷つけているなんて…」

この告白を機に、二人の関係は大きく変化していきました。彼は元カノとの不必要な連絡を自然と減らしていき、代わりにAさんとの将来について、より具体的な話をするようになったといいます。

「元カノと比較する発言が、ピタッと止まったんです。代わりに『君のことを大切にしたい』という言葉を、より頻繁に聞くようになりました。そして先日、プロポーズされたんです」

Aさんが最後に教えてくれた言葉が印象的でした。

「元カノの存在に怯えていた頃の私に伝えたいです。あなたの不安は間違っていない。でも、その不安にしっかり向き合えば、関係はもっと深まっていくはずだって」

この言葉には、「保険恋愛」の問題に向き合い、乗り越えていった一組のカップルの、力強いメッセージが込められているように感じました。

さいごに〜本当の愛情とは〜

恋愛において「保険」は必要でしょうか?

私は、多くのカップルのカウンセリングを通じて、ある確信を持つようになりました。本当の愛情には、そんな打算は必要ないということです。

むしろ、「保険」を持とうとする態度こそが、現在の関係を危うくする最大の要因となっているのかもしれません。なぜなら、「保険」の存在は、今の関係に全身全霊で向き合うことを妨げているからです。

ある男性クライアントは、元カノとの関係を完全に断ち切った後、こんな言葉を残してくれました。

「保険があることで、かえって不安だったんです。いつでも逃げ道があるという状態が、今の関係に真剣に向き合うことを邪魔していた。元カノという保険を手放した時、初めて今の彼女との関係に本気で向き合えた気がします」

確かに、恋愛に「保険」を求めたくなる気持ちは分かります。誰しも、傷つきたくない、失敗したくないという思いを抱えているものです。でも、考えてみてください。本当の幸せは、そんな打算的な関係の中に存在するでしょうか?

時に恋愛は、勇気の必要なジャンプのようなものかもしれません。安全ネットを外して初めて、私たちは全力で飛び込むことができる。そして、その全力の想いが、パートナーの心に確かに届くのです。

もし、あなたの彼氏が「元カノ保険」に依存しているのなら、それは彼自身の不安の表れかもしれません。そして、その不安に向き合い、乗り越えていくことこそが、より深い絆を築くチャンスとなるはずです。

大切なのは、お互いを信頼し、現在の関係に誠実に向き合うこと。そこには、過去の恋愛を「保険」として持ち続ける必要はありません。なぜなら、本物の愛情は、そんな計算高さとは無縁のものだからです。

私たちの目指すべき恋愛とは、「もしも」のための保険に縛られることなく、今この瞬間のパートナーとの関係に、心の全てを注ぎ込めるような関係ではないでしょうか。

そうそう、先ほど例に出したAさんのその後が気になりますか?

実は彼女、このできごとをきっかけに、カウンセリングで学んだコミュニケーション方法を活かしながら、より良い関係を築いていったそうです。そして今では、お互いを深く理解し、信頼し合えるパートナーとして、幸せな日々を送っているとのこと。

「元カノ保険」の問題は、実は二人の関係を見つめ直すための、貴重な機会となるかもしれません。この記事を読んでくださったあなたも、パートナーとの関係について、あらためて考えてみませんか?

愛が溢れる人生に変わりたいなら

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