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#12 第5チャクラの課題と、エネルギー代謝、物質代謝、さらに細胞のエピジェネティクスについて(前編)

体の外と内で表現される第5チャクラ

第5チャクラは、喉にかかわるエネルギーポイントです。
キーワードは、コミュニケーション。
自分の中の大切なものやニーズを表現できる力。
同時に自分の決めつけや判断を外して相手を傾聴できる力。

自分や人の中に新鮮な何かを見つけてキラキラしている時、自分に誠実な時、言葉が体を裏切ってない時、第5チャクラがうまく働いています。
第5チャクラの力(エネルギー)が制限されると、頭や感情にプログラムされた信念システムから話すことになるので、トークや気分に浮き沈みが出たり、息が詰まったり、咳やかすれ声によって、喉はそのアンバランスを伝えてきます。

自己や対人関係のコミュニケーションは、心の中や環境に現れてきます。
それだけでなく、コミュニケーションは、体の中に現れます。

体の中のコミュニケーションとは、具体的には何でしょう?
細胞が、自分に必要なものを提示して取り込むこと。
そして他の細胞からの信号や分泌物、神経伝達物質を受け取ること。

細胞は、血液と間質液を通して栄養素と酸素を受け取り、老廃物と二酸化炭素を渡します。そして様々な生理活性物質(サイトカインやホルモン)、神経伝達物質によって制御をコントロールしながら、体の活動に必要なエネルギーを生み出し、また体の維持に必要な分子を生合成をすることで、人体全体を生かしています。

この一連の体内コミュニケーション=生命活動は、化学反応として観察することができ、生体内の化学反応を代謝と呼びます。エネルギーを生み出すのはエネルギー代謝、物質を作り出すのは物質代謝です。

代謝も第5チャクラの大切な仕事で、代謝の活性化と制御は、喉にある甲状腺ホルモンが主に請け負っています。

第5チャクラの制限は、甲状腺の機能亢進や低下症、代謝不均衡、ホルモン異常などを表現します。
コミュニケーションや甲状腺ホルモンの異常、代謝不均衡から第5チャクラの制限に気づいて、解放して楽にしてあげるよう働きかけることを、第5チャクラの課題といいます。

えらそうに書いてるけど、誰のことかというと、わたしのことですね!

最初に甲状腺機能亢進で、いくら食べても足らない!酸素足らない!という症状が出ました。
次に、手術で甲状腺を全摘すると、今までとは反対に代謝の不活性が出て溜め込みやすい体になり、成長ホルモン、性ホルモンにも影響が出て、全体的に不定愁訴が出やすくなりました。

それでも、ここからの回復を経験したことで、どうしたらいいのか、というテクニックや情報の資源もたくさん持つことができました。

エネルギー代謝、物質代謝、さらに細胞のエピジェネティクスについては、記事の後編に書くとして、この前編では、取り組みの一つとして、代謝にまつわる遺伝子検査をしたことを書きます。

検査しただけでなく、わたしが施術しているボディートークでは、エピジェネティクスという細胞修復のテクニックがあるので、変異した代謝系遺伝子に、ボディートークのような量子療法が効果的かどうか、自分の体でも試してみたいと思います。

ちなみに、クライアントさんへの施術では、血液検査や血圧などに有意な変化が出て、症状も緩和されるので、細胞への量子療法は効果があると捉えています。

ちゃんと具体的な症例紹介までできればいいのですが、そこまで手を広げるとすごく時間がかかり、創作やオイリュトミー、トレーニングにコミットできなくなるので、それがジレンマ。
生理学の記事の中で少しずつご紹介できればいいかなと思っています。

食行動遺伝子、代謝系遺伝子について

今回調べたのは、DNA SLIMという、唾液を送って遺伝子分析してもらうもの。食行動調整系遺伝子と、エネルギー代謝調節系遺伝子だけの、お手軽なやつです。6,678円で、Tポイント使って0円で購入しました。

結果発表。
送られてくる記録は、ごく一般レベルに分かりやすく省略されているので、施術家の観点から補足して書きます。

摂食調節に関わる遺伝子はFTOと呼ばれ、7つの遺伝子多型(rs1421085, rs1558902, rs1121980, rs8050136, rs3751812, rs9939609, rs9941349)を持ちます。
検査してくれるのは、このうちrs9939609(高カロリー嗜好)と、rs1558902(高カロリー嗜好過食傾向)。

長い遺伝子配列の中で、ある特定の核酸塩基に変異が頻繁に見られるものを多型と呼ぶようです。

わたしの遺伝子の検査結果では、父型・母型両方から高カロリー嗜好、高カロリー嗜好過食傾向ともに受け継いでいるので、体質的に「美味しいものいっぱい食べたいぞ」傾向を持っています。
太りやすいのかもしれないけど、考えようによっては幸せな傾向じゃない?

エネルギー代謝調節系の遺伝子は、以下の3つ。
内臓脂肪型がADRB3遺伝子
皮下脂肪型がUCP1遺伝子
痩せ型がADRB2遺伝子

変異した内臓脂肪型の遺伝子を片親から(父親だわー)、痩せ型の遺伝子を母親から、変異した皮下脂肪型の遺伝子を両方の親から(ダブルかいっ!)受け継いでいるので、結果、こんな感じで数値化されました。

内臓脂肪型 ADRB3遺伝子 80%の変異で、基礎代謝が-170kcal/日
皮下脂肪型 UCP1遺伝子 100%の変異で、基礎代謝が-85kcal/日
痩せ型 ADRB2遺伝子 23.5%の変異で、基礎代謝が+40kcal/日

トータルすると、標準的に割り出される基礎代謝より、-215kcal/日ぶん、代謝しにくい、という計算です。やばいじゃん。

内臓脂肪型の変異は糖質をエネルギーに変えにくく、体脂肪に溜め込みがち。
皮下脂肪型の変異は、脂肪を分解してエネルギーに変えるのが苦手、ということらしいです。

実際、わたしの標準基礎代謝と運動などの活動量を合わせると、2,000から2,200kcalが必要カロリーです。
でも、摂取カロリーを3ヶ月ほど記録してみると、1,850kcalがメンテナンスカロリー(増えもせず減りもしない目安)のラインぽいので、計算上の必要カロリーより、-215kcalはセーブしないと、太っちゃうよ、ということになり、だいたい計算が合います。

これは他人と比べたり標準を求めたりするのではなく、あくまで自分の生活スタイルや食行動を観察しないと、維持ラインは見えてこないので、一回記録してみるといいよねって思います。

糖質を減らすと体が楽なのもこの検査で納得だし、ケトジェニックをやり続けてもそもそも脂質代謝悪いやんか、ということになりますね。

ま、ここまでは単に検査結果。

ねらいは、わたしが持っている細胞のテクニックや情報リソースで、変異を再バランスしたいってことと、効果的なトレーニングを知って実践することです。

遺伝子の変異を再バランスするエピジェネティクス

まず、DNAそのものは変えられません。
そして食行動は、遺伝子が3割、生活習慣が7割と言われていて、遺伝子のせい・親のせいにしなくても、自分の望む食スタイルに習慣的に変えることができます。

わたしは、忙しさやストレスがかかると適当にピザなどをとって済ましたり、パソコン作業が増えるときに、その作業が嫌で、おやつを脇に置きたくなるのを克服し、タンパク質と脂質と糖質の割合を、ねらったカロリーの中でコントロールしながら摂取できるようになりました。
この習慣形成のために、シュガーカットのプログラムを編み出し、そこから自己運用してうまくできるようになるのに、だいたい3ヵ月かかりました。

細胞の遺伝子に働きかけるには、エピジェネティクスというテクニックがあります。

食行動遺伝子FTOで、変異が起きたDNAには、脱メチル化が起きています。
脱メチル化のスイッチが変異に傾いたのは、ご先祖様のどこかで、環境や免疫系に適応するため、また毒素暴露など体化学的な理由があったのかもしれません。
また、感情的な負荷やストレスが、細胞に影響を与えたのかもしれません。

ボディートークでは、こうした要因まで遡って情報探索していきます。

エネルギー代謝調節系の遺伝子のほうを解説します。
内臓脂肪型(ADRB3)は、別名β3アドレナリン受容体遺伝子とも言います。
皮下脂肪型(UCP1)は、褐色脂肪組織にあるミトコンドリアの内膜のタンパク質。脂質代謝や熱産生に関わっています。

β3アドレナリン刺激を増やして糖質や脂質の健全な代謝を促すには、逆にヒストンコードを開いてメチル基を外し、褐色細胞の増加を促してあげる必要がありそうです。

これを書きながら、セルフセッションをしてエネルギー代謝調節系のバランスをとっています。
効果は、メンテナンスカロリーの変化で出てくるでしょう。

効果指標のメモ

減量期については、今、1,850kcalがメンテナンスカロリーとして、13%カットして1,600kcalにすると、体重は落ちるけど体脂肪が減らないヘロヘロ糖新生ラインになります。この1,600kcalのラインで皮下脂肪が落ちると、脂質代謝の向上が確認できます。

筋肉を増やしたい増量期では、今は1,850kcalを超えると、筋肉もつく代わりに内臓脂肪も増えます。1,850kcalを超えて食べるには、タンパク質や脂質をこれ以上増やすのは体がしんどいので、糖質を増やすことになります。そうすると筋肉と一緒に内臓脂肪が増えます。
筋肉が増えるときに、糖質代謝が活性化して内臓脂肪が低いままキープできれば、セルフセッションは効果があったことになります。

PFCバランスは、タンパク質120g、脂質80g、糖質100g、食物繊維20g。
この割合は、通常より脂質が倍ぐらい多いセミケトジェニックで、脂質の半分は糖質代わりのケトンエネルギーとして、もう半分は細胞膜などの生合成素材として体に利用してもらいます。糖質は、筋トレの強度に合わせて減らしたり増やしたりします。
2ヵ月後を目安に、1ヵ月を増量&1ヵ月を減量でやってみます。

今のところまったく言葉や身体感覚に結びついていない、ゴリゴリの生理学ですが(笑)、生理学的に制御できるようになったら、言葉と身体感覚でも、生理学に大きな影響を及ぼしていることがもっとクリアにお話しできるでしょう。

後編は、がん治療中のクライアントさんにお話ししたことやセッション内容から、放射線治療後や抗がん剤投与中、どういう条件ならどう食べ、どう動き、どう休むのか、という記事を書きたいと思います。

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