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聖人君子とシャドウ〈2〉
欲しい答えがあるならば
知りたいな、と思いだけして投げておけば
むこうからやってくる
ってことが最近身に馴染んて来てた故。
恥で立ちあがれないまま、考えもせず放っておいた。
だって、もうその先が見える気がしなかったから。
わたしは、もう「善人」じゃなく、「悪人」なんだから。
価値がないんだから。
それでも、答えに辿り着けたなら
本当に楽になれるカギになる気がするから。
そうしていると、本当に答えに導かれた。
きっかけは、友人とのLINEのやりとり。
特に意図してなかったのに
友人が話の流れで
「自分のこと、大した者だって思ってるのかもよ」と言ってきた。
どきぃーーーーーー!!!!!!!!
心拍が跳ね上がったのが分かった。
え・・・。それって、聖人君子の話じゃないか・・・。
また恥がこみあげてきて、一瞬話を切ろうかとした。
ここでこの話題が出て来るとは、、
これが答えに繋がる気がして、踏みとどまった。
そして抵抗があったけれど、聖人君子の話をしてみた。
そこから締め切った扉を
友人はどんどん一緒に開けていってくれた。
「大したことないって楽だよね。理想像とのギャップに苦しんで潰れるけれど、自分大したことなかったんだってわかったら、楽になって軽くなって動けるようになるよ。」
理想像が、私にとっての「聖人君子」だったんだ・・・。
聖人君子になりたかった。
善人になりたかった。
正確で、正しくありたかった。
だけど、そうじゃない自分がちゃんといて
「ちゃんといるよ!認めてよ!」って叫んでいた。
そんなの認めたら聖人君子じゃないことになっちゃうから
必死で閉じ込めてみないふりしていた。
なのに、聖人君子じゃない隠されてきた自分が
亡霊のようになって真っ黒な陰になって
暴走しだして襲ってきた。
居ないことにするなー!!!!
ちゃんといるぞー!!!!
認めろ――!!!!!!!!
逃げても逃げても、影=シャドウは追いかけてきた。
そしてとうとう飲み込んだ。
その果てが、鬱だったんだ。
・・・
もう終わりにしたい。
逃げるのも、怯えるのも。
シャドウは、光を当てて認めてあげたら
シャドウじゃなくなるそう。
だから、もう全然わたしは大したことないし
もちろん聖人君子なんかじゃないし
どろどろのネガティブもたくさんあって
ダメ人間だって正直に白状しちゃえ~。
『ネガティブなわたしだって、可愛いわたしだよ。』
それが、本当のわたしからのメッセージ。