【詩】ナナブンノニジュウニ

22個あったあめ玉を

7人で分けました

3個ずつ分け合って

残った1つを「どうしよう」

と話し合いました


すると一人が言いました

「3個じゃ多いから1個返すよ」

「そうだね」「私も」

6人が1個ずつ返しました


でもどうしても3個欲しかった少年は

みんなから見られても黙って唇をかみました


すると一人が言いました

「残り7個だからちょうどいい」

机の上に7つのあめ玉を並べて言いました

「見て 北斗七星」

「えー 何それー」

みんなが口々に言いました


星が大好きだった少年は

持っていたあめ玉1つを並べてみせて

「じゃあ これ 北極星」

と言いました



©nori


2024/06/20

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