写真短歌 冬の美しきもの
一月も残りわずかとなりました。
大寒の翌朝、屋根にザーザーと響く雨の音で目が覚め、こんなこともあるのかと驚きましたが、その後ちゃんと、寒さが戻ってきました。
信州はまだまだ冬のさなか。
ファンヒーターで暖めた部屋でこたつに入り、野沢菜漬けを「おいしい、おいしい」と食べながら、春を待つ毎日をそれなりに楽しんでいます。
◇ ◇ ◇
さて、短歌です。
先週初めての短歌を投稿し、心やさしい皆さんから温かいコメントをいただきました。本当にありがとうございます。
正直に言うと、「恥ずかしい」とか「こんな素人短歌投稿しても」という気持ちは未だありますが、短歌に限らずそういうものはこの先どんどん手放していきたいので、わたしにとってこれはいい機会だと思っています。
それに、新しいことを始めるのは結構好きです。
いい刺激になります。
続いたら続いたで良いし、続かなくてもそれはそれで良し。そのくらいの気持ちで挑戦するのがちょうどいい。
そんなゆる~い感覚で作った短歌を、今週も3首お届けします。
4.
雪道に しゃがんで華を 見つけたよ
足あとに咲く 氷の華を
犬か猫かはわかりませんが、小さな足跡をみつけると、その可愛さについ頬が緩みます。小さな世界にできた自然の美しさに、思わず見入りました。
5.
凍りたる 川面の下の 水音に
耳澄ませ待つ 春の訪れ
冬は音が少なくなります。
虫は眠り、鳥の声は小さく、川までも凍って静かになる。そんななかで徐々に氷が解け水音が大きくなると、春が近づいてきたなぁと嬉しくなります。
6.
夕暮れの うつろふ空を 背に映える
凛と佇む 冬枯れ木立
冬枯れの木は寒々しくて見ていてもつまらない、以前はそう思っていましたが、近ごろはとても魅力を感じるようになりました。
夕方西山に陽が沈んだあと、まるでバックライトに照らされた舞台に立っているかのような、シルエットの美しさ。
大好きな冬の風景のひとつです。
世の中に美しいものは数多くあるけれど。
つまるところ、四季折々に自然が織りなす美しさにかなうものなどないのでは?
そう思うのです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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