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下諏訪紀行 岡本太郎も愛した万治の石仏(と写仏)
諏訪大社下社春宮から歩いて5分ほどのところに、「万治の石仏」というちょっと変わった仏さまがいらっしゃいます。
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灰色の景色のなかに際立つ赤い橋。
寂しさを感じる冬枯れの光景ですが、わたしの得意技「イメトレ」を発動したところ・・・
ここは緑が萌える季節になれば、まちがいなく美しい景色となることでしょう。川のせせらぎも聞こえ、風光明媚という言葉がぴったりです。
道の脇には、岡本太郎さん揮毫の石碑がありました。
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1974年に下諏訪を訪れた芸術家の岡本太郎さん。
この石仏と初対面した際、感動のあまりカメラをもつ手を震わせながら
「世界中歩いているが、こんなに面白いものは見たことがない」
と絶賛したそうです。
その後、講演会やメディアなどで石仏を紹介したことから、一躍有名になったのだとか。
私も過去2度ほどここを訪れていますが、例によって”謂れ”の記憶がないので、あらためて案内文を読んでみました。
江戸時代、諏訪大社下社春宮の大鳥居造作を請け負った石工が、この地にあった大きな石を使おうとノミを打ち入れたところ、石から血が流れ出しました。
なんと、まさかの怪奇現象?!
つづきは・・
驚いた石工は鳥居を造ることを止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀如来仏を刻み、建立したと伝えられています。建立した願主が、万治3年(西暦1660年)と刻まれていることから、万治の石仏と称されることになりました。
なるほど、それで万治の石仏。
その名前から、「万のことが治」と、物事をばんじまるく治めて願いを聞いてくれるありがたい石仏として、広く人々の信仰を集めているそうです。
それでは、実物を見にいきましょうか。
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畑の中に突如現れた、これが、
万治の石仏!
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どうでしょう?
一般的な石仏とはちょっと違いますよね。首がないところとか。
ぐるりと一周まわってお参りしながら、つい、この特徴あるお姿をまじまじと眺めました。
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大らかな胴体にちょこんと乗ったお顔、なんとも絶妙なアンバランスさに目が釘付けになります。とくに横からみたお姿が気に入りました。
岡本太郎さんはこの石仏を拝むために、なんども下諏訪へ足を運んだそうですよ。
私が訪れたこの日も、平日で寒い日にもかかわらず、絶え間なくお参りの人が訪れていました。きっとこの大きな石に、人を惹きつける不思議な力があるんでしょうね。
◇ ◇ ◇
さて、石仏の紹介はこれで終わりですが、今日はもうひとつおまけがあります。
この万治の石仏を、見よう見まねで写仏してみました。
クリエイターのHimashunさんを部長として発足した<note写仏部>へ、なんと勢いで仮入部してしまったのです。
上手くなくても楽しめればそれでいいかな、と。
いいですか?
決して絵達者ではありませんからね?
ではどうぞ。
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筆ペン&和紙便箋
写仏に興味を持たれた方は、よろしければ部長の力作もご覧ください。
こちら↓
下諏訪紀行、まだまだ続きます。
次回は「下社の七不思議」浮島社から始まり、中山道を歩いて秋宮へ向かいます。和菓子屋さんの紹介も。
どうぞ、お楽しみに!
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