奈良で写仏をしませんか?① 當麻寺編
奈良へ行って参りました。
「好きなことに集中するために、noteをしばらくお休みします」
と宣言して取り組んでいたことは、奈良でした!
お付き合いが長い方はよくご存じかと思いますが、
わたし、奈良が大好きなんです。
ちょっとしたマニアレベルの自覚があります。
年に2度は行かないと、エネルギーが枯渇しそうになります。
そんな事態は極力避けたいので、
花粉や黄砂や行楽が落ち着いたGW明け、半年ぶりに奈良の地を訪れました。
🚃 🚃 🚃
いつものように名古屋から近鉄特急で奈良へと向かい、大和八木駅で乗り換え。
今日の目的地は、葛城の「當麻寺」
橿原神宮前駅で降りて構内地図を眺めていたところ、後ろからポンッと背中を叩かれました。
「わっ!」
奈良にお住いのnoter、kumokichiさんの登場です!
昨年秋の奈良旅でお会いして以来、半年ぶりの再会。
今回も楽しい奈良旅にお付き合いいただけることになりました。
電車に乗り込んでおしゃべりしているうちに、あっという間に当麻寺駅へ到着。
駅前には、名物「中将餅」のお店。
朝も昼もまだ食べていなかったのでこちらでお餅を買い求め、kumokichiさんとベンチへ腰かけもぐもぐタイム。
やわやわのヨモギ餅とあんこ、美味しかった~。
糖分補給してシャキッとしたので、いざ當麻寺へ!
駅から15分ほど歩けば、もう目的地です。
ここを訪れるのは6年ぶり、2度目。
奈良のお寺のなかでも、かなり古い方ですね。
東大寺よりもずっと古い。
葛城という土地のエネルギーを帯びた當麻寺、
境内の雰囲気というか空気感もまた、奈良市内の有名所(興福寺とか薬師寺とか)とは随分違うな、と感じました。
独特だけど、嫌いじゃない。
まずは本堂で拝観手続きをして、金堂・講堂を順に巡ります。
當麻寺の御本尊は中将姫伝説で有名な、「當麻曼荼羅」。初めて見たときはその大きさに驚きましたが、堂内は暗いため図柄まではっきりとは見えません。
それよりもわたしが強烈に惹かれたのは、金堂の「四天王像」でした。
四天王といえば、東大寺戒壇堂の像がパッとあたまに浮かびます。
ですがこちらの四天王さんは、、
顔も服も、まったく様子がちがう!
どのくらい違うのかといえば、
<東大寺>
<當麻寺>
お髭を生やしたダンディーな増長天、カッコいいですね~。
7世紀後半の作といわれるこちらの四天王のお顔を見ていると、当時の奈良は、やはりシルクロードの終着点として国際色豊かな地だったんだなぁと改めて思います。
この四天王には是非また会いに来たい。
🌙 🌙 🌙
さて、拝観を終えたところで
いよいよ今回メインの目的である『写仏体験』に向かいましょう。
場所は、當麻寺中之坊の写仏道場。
描く仏さまは8種類から選べますが、わたしが選んだのは前回と同じく
「導き観音」
とにかく導いていただきたいな、と。
練習用紙がセットになっているので、まずはこちらで練習します。
慣れない筆に、手がプルプル震える・・
30分ほど練習すると、多少感覚が掴めてきました。
そろそろ観音さまに取り掛かることにしましょう。
写仏道場の御本尊に一礼してから始めます。
一番重要なお顔は最後にして、
上の小さな観音さまからなぞっていこう。
なぞるだけなら簡単では?
と思われるかもしれませんが、これがなかなか難しいんです。
ちょっと気を抜くとすぐにはみ出てしまう。
静寂のなか、聴こえてくるのは蛙の鳴き声ばかり。
心静かに筆を運んでいると、いつの間にか雑念は消えて仏さまとの対話が始まります。
堂内で焚かれている線香の匂いも、また心地よい。
🌙 🌙 🌙
本書きを始めておよそ1時間、
最後に白毫(眉間の丸いやつ)を描き、完成しました!
わたしは今回持ち帰りましたが、奉納する場合は、下の余白に願意・年月日・名前などを書き入れます。
写仏を終えると、とても清々しい気分になりました。
やっぱりいいですね、写仏。
kumokichiさん、お待たせしてすみませんでした!
(kumokichiさんは早くに描き終わっていたのです)
墨皿などを片付けて写仏道場を退出したあとは、お庭の散策。
當麻寺中之坊は、庭園も素晴らしい。
脇を流れる水路のサラサラ水音を聴きながら、柔らかい新緑で目を和ませます。
そしてやはり、kumokichiさんは遥か前方に・・
いえ、わたしが遅すぎるんです。
當麻寺で写仏体験、とても楽しめました。
日常ではなかなかここまで『集中する時間』が持てないので、貴重なひとときでした。
そしてお付き合いいただいたkumokichiさん、ありがとうございました。
今回もとても楽しかったです!
奈良の旅はまだ始まったばかり。
このあとは奈良市内の大好きなあの宿へ・・・