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奇跡は信じる者に…

ママの通院日
朝9時に起こしてトイレに連行し着替えさせて、徒歩で行く。
私の足で10分弱、ママを連れてくと15分強



月に一度連続して歩く距離としては一番長い。ママにとって。
ドクターは優しい女医。
ママさん!どうですか、お加減は?
ご飯食べれてますか?眠れてますか?


ママはにこーっ!と笑ってドクターに両手で手を振る。愛想をこれでもかと撒いてる。何を企んでいるのか解らないがドクターも思わず笑っている。



これは診察なのか?と思うほどまろやかな空間で、血圧を計っているのに手に巻いた空圧部分をバンバン叩き出すママ。



あーあーあー!叩いちゃったから、まいっか、上131した89
と先生もてんてこ舞いしながら、多分ママは空圧で膨れる腕に巻いた部分が窮屈で叩いたんだろう。



ここで気づいた。
いつかの通院の時はもう心限界で、何回も診察室で泣いた。
お散歩という名の徘徊、警察の保護、酷い暴言、モノが失くなる、奇声、トイレの失敗とその片付け。。。



フルタイムで働く私の多くない在宅時間にそれらをして、地域包括センターやケアマネ、役所関係の書類とほっとしていられなかった。



やってもやっても認知症は治ることはなく、症状は改善することもない。かといって放置出来ない書類やトイレ問題はノルマでしかく対象者は、私ひとり。



絶望に似たこの先をどうしていいのか解らず、大好きでもないママにいつまで時間を搾取されるんだろうと思うと産まれた理由すら呪いたくなった。



でも今、もうオムツかと心配な時に履かせてみたが結果ここ何ヵ月もオムツは卒業し食欲も戻り運動は月に6回は行っている。




ママの暴言は激減、愛想振りまいてにゃん太郎の名前を呼びそっちはダメよ?とまで言っている。


これは改善と言っていいのかも。。?
ドクターも、表情もよく体も健康で肉から食べるところや持病がなく運動に通ってることもいい状態と判断された。



こういう変化はママさんの努力は勿論、80%は娘さんの努力の成果だと思います。
歩き方も歩行も問題ない、食事や運動に気を配られてきた積み重ねでしょうね



とドクターが言われた。
誉められた気持ちになった。
それはじわっと来る感情だった。




しんどくて、辛くて、治らないのに何をしてもしなくてもいっしょじゃない!と投げ出したくなる毎日だった。




腰が痛いと直角に曲げた腰で30分かけて歩いてたところが15分、トースト4分の1食べて要らないと言ってたのが豚カツ完食するようになった。


今日は魚肉ソーセージ、炒飯と鳥の唐揚げ、薄皮あんパンと結構食べている。



トケイナラ マタウゴク。。。
私は抗いたくて何も解らないママにしてあげない、と時間を使ってきたけど
ママはこっそり少しずつ色んな向上していた。



奇跡は信じる者のもとに訪れる、
かもしれない。




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これからも人の心に何かが灯る記事の為と猫のために大切に使わせて頂きます(*´▽`*)