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本当に理性で感情をコントロール出来るのか?

感情を抑えきれず大失敗。
6月にそんな事をやらかした自分。
アンガーマネジメントなどを学ぶきっかけになりました。
✅感情的になったら6秒待つ
✅その場から立ち去る
✅深呼吸をするといい
などなど、どれも理性を持って感情に対応するという教えでした。

ところが、脳科学的には、そんな簡単では無さそうです。
感情と理性を深掘りして二者を結びつける事で、感情的行動からくるトラブルを避ける事を考えて行きたいと思います。

①感情とは
②理性とは
③理性で感情をコントロール出来るのか?


①感情とは
感情を司るのが主に脳の中の扁桃体という場所です。
扁桃体は生物が生命の危険を感じた時に、咄嗟の判断と行動を指示する、アラーム機能としての役目を担っています。

扁桃体の優秀なところは、判断から行動までを、無意識のうちに処理してしまう。
とても、優れた処理能力を持っています。
つまり、感情というのは、生物にとって必要不可欠であり、だからこそとても優秀な機能だと言えます。
②理性とは
理性は主に前頭前野で司っていて、扁桃体にブレーキを掛けると言われています。
このブレーキですが、自動制御と意図的制御と言われる2つの制御に分ける事が出来ます。
「感情を抑えようとしても抑えられない」
そんな心境の時は、まさに意図的制御が働いている状況です。
自分の明確な意思の元に、感情をコントロールしようとしても、上手く行かないという事です。
そうなると、自動制御つまり無意識の制御が頼りになりそうです。
この、自動制御は瞑想によって鍛える事が出来、ストレスによって機能低下していくと言われています。
③理性で感情をコントロール出来るのか?  
こうやって考えていくと、
無意識のうちに行動まで指示してしまう優れた処理能力を持つ扁桃体に対して、前頭前野が有効打を打てるとすると、自動制御が機能した場合のみではと思えて来ます。

逆を言えば、意図的制御(=コントロール)では限界があるとも言えます。

そこで、自動制御をうまく活用して、扁桃体をコントロールではなく、マネジメントする事を考えた方が良さそうです。
前頭前野の自動制御と相性がいいのが、メタ認知と言われています。
メタ認知で、自分と感情の間に距離を置き、冷静に眺めると自動制御が機能する考えられます。

メタ認知を普段使いし、自分のモノに出来ると自動制御が発動し易くなってきます。


メタ認知という思考のクセをつけ、感情的になった時でも、自動制御で落ち着いて立ち振る舞う。

自ら余計なトラブルメーカーにならない

その為には、そういった行動を常に心がけていく事が必要ですね。

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