驚異の芸術の再来.その空間性.
ミュージアムの前身,「驚異の部屋」 15世紀初頭以降,ヨーロッパ各地の王侯貴族はこぞって珍しい物をコレクションするようになった.当然それらを収蔵しておくための空間が必要になるわけだが,ドイツでは特にそれをWunderkammerと呼んでいた.日本語では「驚異の部屋」と訳される.
fig.1に示したのは驚異の部屋としてよく挙げられる画である.よく見ると天井には様々な生き物の骨格や,壁には亀の甲羅のようなもの,奥の壁には鎧(?)などが飾られている.驚異の部屋にあるものはどれも