「人間の本性」-ウィルソン
彼の考える「利他的行動」について紹介する回とする。
「利他的行動」についてウィルソンは「芯の固さ」で評価している。この場においてはミツバチと人間を対比して、その「利他的行動」について論っている。
◎芯の固い(ミツバチetc)
・自然淘汰によって進化
・非常に近縁な血縁者
に対して利他的な行動が取られるという。よって
・社会的昆虫には偽善者は存在しない
というまとめ方が生まれる。対して
◎芯の柔らかい(人間において発達)
・自分の繁殖上の成功を第一の目標とするが、ごく近縁の親族の繁殖にそれに次ぐ重要性を置いている。
・つまり本質的に利己的。
・「うそ、見せかけ、欺瞞など」が心理的な媒介項となる。
よって
・純粋な愛情に基づく利他的行為は近親者に対してのみ有効。
少し難しいまとめ方をした。芯の固いものを先に述べ、後に柔らかいものを説明したためだ。
ミツバチは非常に近縁な血縁者にのみ利他的行為を行うため、偽善者というものが存在しないが、人間の場合はうそ、見せかけ、欺瞞などによって偽善者が生まれ得る。
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