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捕手論#47 ~具体と抽象を使い分ける~

おはようございます

ツッコミの流儀をインプットしていて早速昨日高校生相手に実施したら『ボケ担当の先生を作らないといけないですね』と冷静なツッコミが入った塾長です
#もしかして僕がボケ担なのかも

さて、今日は【投手に伝えるときには具体と抽象を使い分ける】というテーマについて書きたいと思います
これは捕手としてだけでなく塾長としての立場でも意識していることで「言葉の伝達によって進化してきた人類全て」に共通していることだと思います
#いきなりテーマを広げてきた
#どれくらい広いかって?
#初めて甲子園のスタンドに入った時の心境と同じくらい広い
#知らんがな

具体と抽象を使い分ける

具体とは?
ここでの具体とは「具体的」という意味です
具体的に相手に何かを伝えると「例えば〜」とか「〜の場合だったら」とか相手がイメージしやすいようになる
具体的に伝えることのメリットとしては

・相手がイメージしやすい
・すぐに実行できる

僕は今まで生きてきた中で「相手に伝える時はより具体的に」という指導を何度も受けてきました

しかし具体的に伝えるときにはデメリットも生じます

・相手の技量(知識量)が必要
・選択肢が少なくなる

例えば「この場面は変化球を狙われやすいから外角ストレートだけで勝負しよう」とコース・球種を投手に伝えたとすると投手は球種・投げるコースともに「選択肢」が1つになります
こうなってしまうと「投手の勘」のような抽象的な概念が通用しなくなり、不安な状態で投げることになるので危険です

具体的な指示は相手の行動を制限できるので(あえて鼻につく言い方をしますが)「管理する側」にとっては楽な指示の仕方です

しかし具体的であればあるほど相手の意思が反映しづらくなるので気をつけないといけません

具体的な指示の時ほど試合状況や投手の状態をしっかり分析しておく必要があります

抽象とは?
ここでの抽象とは「抽象的」という意味です
抽象的に相手に何かを伝えると「思い切りこい」とか「広く使っていこう」という指示になります
具体的とは対義語になるので抽象的な指示は「相手の自由度を高める」効果があります

抽象的な指示は自由度が高いので投手の思いや意思を反映させることができるメリットがある分もちろんデメリットもあります

責任が分散される
・うまく伝わらないことがある

抽象的な指示は伝える相手に自由度を持たせる反面、責任転嫁が起こりやすい状態を生んでしまいます
大事な場面で投手と情報認識を揃えたい場合は具体的な指示の方が「捕手の責任」として扱うことができるので開き直ることもできます

このように具体と抽象にはどちらもメリット・デメリットが存在するのでどちらが良くてどちらが悪いという結論は出ません

しかし伝える相手や状況によって使い分けることでより効果的に指示ができるようになるので捕手側はどちらも使えるように日々の伝達から意識することが大事だと思っています

今日のnoteは以上!

ほな、また明日

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