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生徒の暴言、暴力の原因はクラスの〇〇だった。
今回はいただいた質問に答える記事になります。
先日、ある先生からメッセージが届き
「暴言や人を傷つける子どもに対する関わり方について教えてください。」
という質問をいただきました。
前回までの記事にも書いているように、私はいわゆる「荒れている学校」と呼ばれてた学校に長く勤務していました。(20才〜28歳ぐらいまで 今の勤務校はわりかし穏やかです。)
その中で、暴言を言ってしまう子、人を傷つける言動のある子はたくさんいましたし、たくさんの子と関わってきました。たくさん悩み、たくさん泣き、どうすればいいんだろう。とあの手この手考えてきたつもりです。なのでメッセージをいただいた先生の気持ちがよくわかります。
生徒の暴力、暴言の原因はなんでしょうか。
私は、その場、人の空気。
だと思います。
私がその空気を壊すために実践したことをかきます。
あくまでも私が意識をしていることで、私のやり方が正解だとも思いません。
それぞれの先生のやり方や考え方がありますので
いつものようにふーーーん(´ . .̫ . `)という感じで、ご覧ください。
1 暴力があれば、その瞬間に対応。その場から離れた場所へ。
暴力は危険な行為。
ここでは、じゃれあいとかではなく、本気の喧嘩。暴力について書きます。
もし自分の前で暴力、喧嘩、いじめを発見すればその瞬間に止めます。
絶対に見逃してはいけないと思っていて、私はひ弱な軟弱女教師でしたが、どんな激しい殴り合いでも、とにかく間に挟まっていっていました。←文字通り挟まってた。笑
(もちろんかなり危険な場合もあるので、私は。という視点でご覧ください。
そして、他の先生と複数人で対応します。
大体ヒートアップしていることが多いので、その場を離れて一人になれるような、人目のない、静かな場所にその子を移動させます。
周りの生徒の目があると、振り上げた拳を下ろせない生徒もいるので。
そして、なるべく教員も外に出て、その子を落ち着かせる時間を取ります。(ドアの外で待機。)
大体、一人にの空間を与えてあげると、落ち着いてくれることが多いです。
2 理由を必ず双方から聞く。周りからも聞く。整理する。
決めつけはしないようにします。
複数の先生でそれぞれの視点から話を細かく聞きます。話が合えばOK。食い違いが起きれば、教員が入って話を整理し、どこが間違っているのかを確認します。
手を出したからといって、その子だけが悪い。
と頭ごなしに指導すると、その子はずっと教員に対して不信感を抱くことになると思うからです。
3 どんな理由があれ、手を挙げたらダメ。ブレない指導。
私が働き始めの頃よくやってしまっていたことなんですが
事情を聞いていく中で
「あーー。それは、イラつくよね。それは向こうの言葉の暴力だよね。それはキレるよね。」っていう内容だったりするんですね。
そして、それはあなたも辛かったよね。怒って当然だよね。と共感しすぎていたこともありました。でも、それはその子にとっていけないことだよ。と先輩の先生にこっぴどく怒られたのを覚えています。
どんな理由があれ、手を挙げたらダメ。暴力は何があっても許されない。
ということをどんな理由があろうとブレずに指導することが大切だと思います。
気持ちはわかる。→ただ手を挙げたら絶対にダメだし、それはあなたの間違いだよ。
と話しをして
それじゃあ他にどういう解決法があったのかを一緒に考えるようにしていました。
4 日常的な相手を傷つける言動については、教員がまずその空気をとめる。
すみません。空気をとめる。って変な日本語ですよね。
正しい言葉が見つからなくて。
喧嘩とか、大きな暴力じゃない、けれども明らかに人を傷つける、言動やじゃれあいという名の暴力。
例えば「お前死ねや。」「うわーーーデブ近づくな。」
肩パン→肩をパンチして笑いあうという謎の遊び。
プロレスごっこ的なじゃれあい→絞め技や、ときには寝技。
うちの学校だけだったんですかね。あるあるの先生いらっしゃいますか?
私がはじめに勤めた学校は日常茶飯事でした。
それが小学校から普通にの環境になっていて、生徒のコミュニケーションスキルになってたりするんですよね。
見事に麻痺しています。
でも、麻痺していない生徒もいます。
その生徒は苦しい。
けどその空気は壊せない。
一人がどうこうという問題ではなく、雰囲気。空気。それを許す風土だったりするんです。
その空気を止められるのは大人、教員。しかいないのかな。と。
「ちょとまって、今の○○は流石にないでしょう。聞いてておかしいと思います。」
「やめなさい。ケガをします。周りにも迷惑です。」
あえてその空気を壊す。
教員の方で共感していただける方がいるかわからないんですが、こういうときの雰囲気のパワーは半端ないです。人数って大きい。その中で、生徒がやめてよ。っていうのは本当に至難の技だし。いじめられたらどうしようって思いも絶対にあると思います。
たまにその場の雰囲気に乗っかって、生徒に好かれよう。人気者の先生になろう。という先生が(今は滅多にお会いしませんが)それに同調して笑いに変えたりしていると、もう誰も止められないクラス、授業が出来上がってしまうように、見ていて思いました。
なので私は自分の中で、NGワード。NGじゃれあい。を決めて、ブレないように指導をするように心に強く決めていました。←決して完璧ではありませんでした。
5 生徒と同じテンションで戦わない。声のトーン、スピードの調整をする。
生徒が大声でキレているときに、それに立ち向かうように力技で指導する。
圧倒する。押さえつける。
誤解しないでいただきたいのですが、ときにはこういう指導が必要なときもあると私は思っています。
生徒によって、生徒と信頼関係ができている先生。どれだけ危険なことか。もう話が入らない場合。ショック療法で一回ガツンといかないといけない。
そういう場合も現場では多々あります。綺麗事じゃないんですよね。
ただ私にはできなかった。というか、通用しなかった。私がどんだけキレて叫ぼうが、大声出そうが、こんな軟弱女教師。相手の油に火を注ぐだけです。
そういう指導はその子との信頼関係があり。そのような指導ができる先生がたにお任せします。
私は、相手のテンションを鎮火することに徹していました。
相手の話すスピードよりもワンテンポ遅く離す。そしてオウム返しの技。
「うんうん。それやめよっか。落ち着こう。何がありましたか?うんうん。あーーーそうだったんですね。他には?あーーーこれが嫌だったんですね。」
そして、若い頃の私はわりかしフランクに生徒と話ていたのですが、指導するときは、なるべく丁寧な口調に変えていたかなーー。と思い出しました。
多分、いつもの先生とは少し違う感じを出したかったのかな・・・と←必死。
声は低めを意識。結構、相手に合わせるぐらい。ただでさえ女なのでヒステリックに見えないように、低くコントロールしていました。←ひたすら必死。
はい。まだまだあるのですが、第一弾はこれぐらいで・・。ふう。
重ね重ねですが、これまで書かせていただいたことはあくまでも私が試行錯誤して、やっていたことなので正解ではないです。全てが正しいとは今でも思いません。
ただ、何も手を打たないよりかは、自分なりにどうしたら、少しでも傷つかない生徒を作れるかな。と考えることだけは大切だと思います。
そして、悩んでいる時こそ、こういう対応って他の先生とかに相談できなかったりするんですよね。
もし、私の経験が少しでも誰かの助けや、ヒントになれば幸いです。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
自分の経験の記録の場所として
第2弾もそのうち書かせていただきたいと思います。