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もしあなたの指導が入らないのなら、これが原因かもしれません

もしあなたが…

☑クラスの子に指導が入らなくて悩んでいる

☑反抗的な態度を取られる

☑他の先生と自分とで子どもの態度に違いがある


こんなことにお悩みなら、この記事がお役に立てるかもしれません。

あなたの指導が子どもに入らない理由は、もしかすると…

信頼残高

が足りないのが原因かもしれません。

教師が現場で仕事をしていると、

まことしやかに語られる言葉があります。


それが「信頼関係」です。


信頼関係なくしては、子どもは教師の言うことを聞きません。

では、信頼関係とは何でしょうか?

今回は、世界的名著を紐解きながら、

子どもと教師との信頼関係を解説していきたいと思います。


信頼関係とは?

信頼関係とは、「相互に相手のことを信頼し合っている関係」と辞書にあります。

では、そもそも「信頼する」とはどういうことでしょうか?

信頼とは、信じて頼ること、です。

具体的には、「困っているときに助けを求める」ことは、信頼していないとできないことですね。


助けを求めるということは、その助けに応じる相手は、それ相応のリスクがあります。

どうして、自分がリスクを背負ってまで、困っている相手を助けるかというと、困っている相手のことが大切だからです。


ただ、このように考えても、どうしても大雑把というか、概念的で分かりづらいですよね。

そこで、世界的名著『7つの習慣』を読むと、

信頼についてとても興味深い記述があります。


信頼口座

銀行には預金口座があります。

お金を入れれば残金が増え、引き出せば残金が減ります。


それと同じように、人と人の関係で生まれる信頼を、銀行口座のように蓄えることができると考えます。

その口座を、「信頼口座」と呼びます。


例えば、誰かが困っているときに手を差し伸べたら、信頼口座に信頼貯金が貯まります。

逆に、その人から助けてもらったり、その人を傷つけたりすると、相手の信頼口座から信頼貯金が引き落とされます。


つまり、信頼口座に貯金が蓄えられているほど、

その人はあなたに対する信頼感が大きく、

ちょっとした信頼を裏切る行為をしても許されるし、助けてもらえるということです。


逆に、信頼口座に貯金がないと、

その人はあなたを助けてくれないかもしれないかもしれませんし、

あなたの言葉が届きにくくなります。


信頼口座がゼロの状態は、地雷の上を歩くようなものだと著者のコヴィー博士は言います。

日頃から信頼を預け入れて残高を維持しておかないと、結婚生活はいずれ綻びはじめる。お互いのことが自然にわかり合える愛情豊かなコミュニケーションはいつの間にかなくなり、家庭は単に寝泊まりする場所と化し、お互いに干渉せず、それぞれが勝手に自分の生活を営むことになる。


この信頼関係は、夫婦関係でも、家族関係でも同じことが言えます。

日本では、「以心伝心」という言葉があります。

それに、「場の空気」という言葉もあります。

つまり、「言わなくてもわかる」「黙っていても、愛は伝わる」などと考える風潮があります。


ですが、そうやって夫婦関係や家族関係にあぐらをかいていると、

信頼残高はゼロになり、

あなたへの信頼感はなくなります。

(でも、当の旦那は気づかず、愛しているなどと言わなくても、何をしなくても思いは通じ合っていると勘違いしちゃうやつです)。


クラスの子への指導が入らない理由も「信頼残高」にある?

では、クラスの子に指導が入らないという現象は、どうでしょうか?

もしかすると、クラスの子に、あなたからの信頼残高が貯まっていないのではないでしょうか?


「いや、私はその子にいろんなことをしてあげている! 個別に指導をしたし、話だって忍耐強く聞いてあげている! どうして!?」

たしかに、そうなのだと思います。

指導が入らないその子に対して、あなたはクラスの誰よりも多くの時間と手間を、その子に与えているはずです。

でも、指導が入らない。

その原因を、「信頼残高」という視点で考えてみましょう。


あなたが指導が入らない子に対して、信頼残高を増やす行動をしているなら、きっとその子はあなたの言葉に耳を傾けてくれるはずです。


信頼残高の増やす6つの方法

では、信頼残高を増やす6つの方法を簡単にご紹介します。

①相手を理解する

・相手を理解しようとする姿勢が最も重要な預け入れ。

・自分が「預け入れ」だと思っていることでも、相手にとって「預け入れ」にならない場合もある(独りよがりにならないように!)

・自分を理解してほしいように、相手を1人の人間として深く理解し、その理解に従って相手に接する。

②小さなことを気遣う

・ちょっとした親切や気配りはとても大切。

・ほんの少し思いやりが足りなかったり礼儀を欠いたりしただけで、大きな引き出しになることもある。

・小さな出来事が大きな意味をもつこともある。

③約束を守る

・約束を守ることは大きな預け入れになる。

・約束を破れば大きな引き出しになる。

・どうしても約束を撤回しなければならないときがある場合は、事情がどうあれ約束を必ず果たすか、相手によく説明して撤回させてほしいと頼む必要がある。

④期待を明確にする

・あなたが何かの役割を与えられたら、その役割に対する目標や期待を明確にしておく必要がある。

・思い込みですれ違うと、大きな引き出しになる。

・期待を口に出すのは勇気のいることだが、期待の内容をお互いにはっきりと共通理解しておかないと、人は感情的になり、些細な誤解が積もって対立に発展する。

⑤誠実さを示す

・誠実な人は信頼される。

・特に、その場にいない人に対して誠実であるべし。悪口はだめ。

・クラスの29人の子どもの心を掴むカギを握るのは、たった1人に対する接し方。(このことについては、別に記事を書きたいなぁ!)

⑥引き出してしまったときには心から謝る

・信頼口座から引き出したときには素直に謝る必要がある。

・心からの謝罪は預け入れになる。

・でも、何度も同じ過ちを繰り返したら、いくら謝っても預け入れにならない。

・間違いを犯すのは問題だか、その間違いを認めないのはそれ以上の問題。

・間違いをごまかさない!!!


子どもだから、ではなく、一人の人間として尊厳をもって接する

1年生だろうが、6年生だろうが、中学生だろうが高校生だろうが、おっさんだろうがなんだろうが、一人の人間に違いはありません。

子供だから、信頼関係を築く努力をしなくていいわけじゃない。

子供は黙って先生の言うことを聞いておけばいいんだ。

そんな考えの先生は、間違っても子どもとの信頼関係を築くことはできません。


1人ひとりと心をつなぐのは大変です。

信頼口座、信頼残高の考え方をもつことで、目に見えない「信頼関係」が、目に見えてくるように思えます。

これは何も、打算的になれ、というのではなく、

正しく相手に尽くすとき、相手からも正しく尽くされる

それだけのことです。


至ってシンプルな法則です。


この考え方は、指導や学級経営だけではなく、職場の人間関係にも当てはまります。

まだ7つの習慣を読んだことがない方は、ぜひぜひ・・・! ポチってみてください。コンテンツは膨大ですが、この本1冊あれば他の自己啓発本はいらないんじゃないかな!


子どもとの信頼関係は、「信頼口座」に信頼貯金をすることで改善されます。

貯めるのは、媚びるわけじゃないですよ。

へりくだるのでもなく、忖度するのでもないです。

主体的に行動できる、自分の人生の軸、人格の軸がしっかりと通っている人でなければ、相手への信頼貯金はたまりません。

教師たるもの、相手を変えるのは難しい。まずは自分から変えることを心得るべし!


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