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自分の機嫌に責任をもつのは誰?
誰かが突然ぶつかってきた。
誰かが文句を言ってきた。
誰かが足を踏んづけた。
そんなとき、あなたはどうしますか?
不機嫌になりますか? それとも、スルーしたり「気にしないでおこう」と思えたりできますか?
最近、スポーツ心理学の専門医である辻秀一先生の講演を聞く機会があり、そこで得た学びを簡単にシェアしたいと思っています。
テーマは、「自分の機嫌は自分で責任をもつ」です。
いつもイライラしている人
あなたの周りに、いつもイライラしている人はいませんか?
ちょっとした出来事ですぐにイライラしている人。
それは、家族かもしれません。
友達かもしれません。
職場の上司や同僚かもしれませんね。
そういうイライラしている人は、マイナスの思考にとらわれている人です。
マイナス思考は、全て過去と未来からやってきます。
例えば、自分のミスを上司に叱られたとします。
理不尽な叱り方をされて、腹が立ちました。
誰だって、理不尽に叱られると腹が立ちますよね。
でも、その事実は変えられません。
変えられない事実、変えられない過去に頭を突っ込んで、イライラしたり、悩んだり、後悔しても何も始まりません。
変えられないことに頭を悩ませ、精神的に不安定になっている状態のことを、ノンフローの状態と呼びます。
他にも、未来のこともそうです。
来週、研究授業で上手くいくかわからない。
ドキドキする。
うまくいかなかったらどうしよう。
失敗したらどうしよう。
未来のことって、今の自分には変えられませんよね。
その未来のことについて、あれこれ悩んでいても何も始まりません。
なのに、つい悩んでしまう。これも、ノンフローの状態です。
ノンフローの状態
ノンフローの状態になると、普段できていることができなくなります。イライラしたり、緊張したり、気分が落ち込んだりすると、パフォーマンスが下がります。
悩んでも仕方のないことにくよくよ悩んだり、イライラしたりすると、いつもはできていることができなくなる。
そうなると、当然アウトプットが弱くなり、結果として失敗し、更に悪循環に陥ります。
職場でも、ノンフローの状態でいる先生っていますよね。
そういう先生は終始イライラしていて、そんな状態だから仕事の質が低く、結果もっとイライラする結果になる。
そして同僚に当たり散らしたり、子どもに怒鳴ったり、保護者の悪口を言ったりするんです。
どれだけ経験が豊かだろうが、ノウハウを知っていようが、関係ありません。ノンフローの状態がどれだけ危険か、おわかりいただけたでしょうか。
逆に、どんなに苦境でも落ち着いている先生もいますよね。
そういう先生は、自分の状態をノンフローではなく、フローの状態に保つ努力をしています。
フローの状態
フローとは、ご機嫌な状態のことです。
機嫌がいい状態というのは、揺るがず囚われずの状態。
なにかいいことがあったから機嫌がいい、というわけではなく、どんなことがあっても機嫌がいい状態で一定を保っている状態です。
もしフローな状態になっていたらどうなるかというと、上司に嫌味を言われても「仕方ないから切り替えて、どうすればミスをしないでいられるか」を考えます。
同僚に無視されても、「たまたま機嫌が悪かったんだ」と受け流せる。
子どもが言うことを聞かなくても「どういうプロセスを踏めば、話を聞いてくれるようになってくれるか」と冷静になって考えられる。
そんな状態を手に入れたくないですか?
ノンフローもフローも、脳のクセ
もしあなたが動かすことのできない過去や未来に思考が行ってしまい、くよくよイライラしているのなら、そういう思考のクセ、脳のクセがついてしまっていると辻先生はおっしゃいます。
逆に、フロー状態を作ることができるよう、普段から脳をトレーニングすることで、揺らがず囚われずの状態を保つことが多くなれます。
勘違いをしないでほしいのは、落ち込まない、というわけではありません。批判されたりするとショックだし、失敗を後悔する感情は生まれるでしょう。でも、脳の思考習慣が、過去や未来に囚われず「今どうするか」ということにのみフォーカスすることができれば、落ち込む時間を最小限にすることができるのです。
今どうするか
大切なことは、「今どうするか」です。
今のみが大切です。
過去は変えられないし、未来は変えられない。
変えていけるのは「今」だけです。
今どうするか。
子どもが荒れている?
あのときの指導がよくなかったのか…?
これからどうなるんだろう…?
そんなことは関係ありません。
今、どうするか、です。
今した結果は、未来にしか分からないから、今考えても仕方ありません。
今やるべきことは、わかっているはずです。
だから、そのことをやるのみです。
くよくよしても、イライラしても、現実は変わらない。
だから、冷静になって考えて、気持ちを切り替えて今にフォーカスする。
そして、今から始めましょう。
いつでもごきげんな人は周りを幸せにする
「不機嫌でもいい」という人はいますが、「不機嫌な人と一緒にいたい」と思う人はいません。
「不機嫌でもいい」という人はいますが、「不機嫌な人と友達になりたい」と思う人もいません。
自分の機嫌をとることは、自分の責務です。
他人に自分のハンドルをもたせてはいけません。
他人に、自分の感情をコントロールされてはいけません。
冷静にいこう。
落ち着いていこう。
そうすると、何をすべきかがわかる。
そしたら後は、全力でやって、結果からまたどうすればいいかを考え、それをやる。それだけです。
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— びっとらべる (@bit_ravel) November 13, 2021
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