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早乙女哲哉さんという方がいます。
東京都江東区の門前仲町にある、「みかわ是山居」というお店の主人です。ミシェランで星を獲得したこともある、名店です!
早乙女さんは、修行時代に「天ぷらとは一体何か?」と解い続けていたそうです。
早乙女さんはいつも天ぷらを揚げていました。
そのとき、「自分のしていることを具体的に言葉で説明できなければ、きょうは調子がよかった、悪かったという話で終わってしまい、コンスタントな仕事はできない。
と考えていたそうです。
今がベストか?と自分自身に問いかけることをやめなかった。
そして、特に自分の専門分野である天ぷらに関しては、どんな質問にも答えられるようにすることが必要だと感じていたようです。
早乙女さんは、日々の修行の結果、天ぷらを「揚げる」とは「蒸す」と「焼く」を同時に行うことだと気づきました。
油を熱すると、360度近くまで温度が上昇します。
でも、天ぷらの衣や魚は水分があるため、揚げている素材自体は100度を超えることがないそうです。
つまり、揚げるというのは、100度で「蒸す」状態だということです。
そのまま油に入れておくと、徐々に水分が抜けていき、完全に水が抜けきったころに、100度から一気に200度近い温度へと飛ぶらしいです。
その状態はつまり、100度で「蒸す」のと、200度で「焼く」調理を同時に行う状態だというのです。
この原理を理解することができて、魚のクセをとったり、衣をいかにつけるかという適量がわかるようになったというのです。
いやぁ、このプロ意識。
私はこの話を聞いて、教師もこうでありたいと思いました。
教師は自分がしている指導を具体的な言葉で説明できなければならない
これは案外難しきことです。
例えば、私の学校には「読書タイム」というものがあります。
この読書タイム、なんとなく本を読ませているだけになりがちです。
でも、本当はそうではいけない。
子どもたちに「読書タイム」をさせるのはなぜか?
・読書に親しむ態度を養うのか
・読書することで知識を養うのか
・読書を行うことで特定の学習活動に活かすのか(国語や社会や理科など)
まず指導の理由やねらいを説明できなければなりません。さらに、その評価を具体的な形(姿や数値)で行えるようにしなければなりません。
・読書タイムをした結果、子どもたちが本を好きだと考える子が24%増えた。
・読書タイムで読んだ天候の本によると、雨が降る原理は雲の中の水分や氷が集まって重くなり、重さに耐えきれず落下する現象だと説明することができた。
天ぷらを揚げる行為が数学であり科学であるのと同じように、教育活動も数学であり科学である側面をもつわけです。
私達はプロの教師として、教育とは何なのか、子どもにどんな変化を起こすねらいがあるのか、そのための最適な方法は何か、ということを常に考えるといいですね。
んで、もしどうしても教科指導の意味がわからないなら…最強の教科書『指導要領』を読みましょ!
指導要領、研究授業をすると大抵読むんですけど、まぁ要領を得ない内容ですよ。なんであれ、もっとわかりやすくしないのかな。
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