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【教師のトークスキル】未来を見せるモチベートの仕方
もしあなたが「子どもが学習にやる気になってくれない」と悩んでいるのなら、この記事が役に立ちます。
この記事を読むことで…
☑子どもが意欲的に学習に取り組むようになります
☑子どもが目的意識をもって学習に取り組むようになります
☑教師の指導力が向上します
お忙しいことは重々承知ですので、手短にいきます。
究極のモチベートの方法
それは、「未来を見せる」です。
もう少し言葉を足すと、「子どもがなりたいと思えるような未来を見せる」。
やらされている学習⇛自分がやりたいと思える学習
この転換が必要です。
やらされている学習の弊害
教師が授業の冒頭、こんなことを言いました。
「今日の算数では、速さと距離と時間の関係を、式に表す練習をします。」
えー…なにそれ面白くなさそう。
子どもは見事にモチベートされませんでした。
明らかにやる気を失っている子どもたちの表情を見て、
先生は焦って「今日勉強することは超大事だから! テストにでるから!」
こんなことを言いました。
それでなんとか子どもはやる気になってくれましたが、長くは続きませんでした。
このケースの問題はどこにあるのか。
それは、「やらされている」ところです。
授業は「やらされている感」が出ると、モチベーションが下がります。
だだ下がりです。
大人だって、自分でやりたいこととやらされていることの間には、大きなモチベーションの隔たりがありますよね?
子どもは素直だから、顕著です。
初等教育においては、いかに「やらされている感」を感じさせないようにするかが、学習へのモチベートには大切です。
未来を見せることでどうして子どもはやる気を出すのか
子どもは、やらされることにはうんざりしています。
でも、自分がやりたい!と思うことに対しては強力なパワーを発揮します。
でも、課題を与えるだけでは、子どもは自然にやる気を出してくれるわけではありません。
意欲の高い子は、放っておいても勝手に自分でやる気を出して、学習に意欲的に取り組むことができます。
というより、意欲の高い子は、多くの場合「自分は他の人より優れていることを誇示したい」という動機をもっているので、
自分から学習に対して意欲的に見えるだけです。
内面をみると、そこまで学習に興味をもっていない場合も多いです。
例えばどんな未来を見せるのか。
それは、「理想の自分」です。
例えば、体育の授業でひたすらダッシュをする授業をするとする。
好きな子にとっては楽しいでしょうが、運動が苦手な子や、めんどくさいと思っている子に対してはキツイ授業内容です。
そんな状態なのに、教師が開口一番
「今日はひたすらダッシュを練習します。」なんて宣言し、有無をいわさずやりはじめることで、子どものテンションはダウンしていきます。
では、理想の未来を見せるとどうなるか?
「皆さんの中で、オリンピックを見て、足が速くなりたいなって思った人はいますか?」
「オリンピックの選手は、生まれたときから今のように足が速かったわけではありません。みんなはじめは、同じように遅かったのです。」
「でも、みんなよりも多く走った。練習をたくさんしたから、オリンピックに出ることができるようになるくらい足が速くなったんです。」
「今日は、そんなオリンピックの選手がやっている練習と同じことをします。つまり、ダッシュをしまくるということです。」
「辛いかもしれませんが、頑張り続けることで、あなたは確実にオリンピックの選手に一歩近づけます。」
「もしかすると運動会で、1位を取っちゃうかもしれません。一緒に走る子よりも、多く練習すれば、きっと1位に近づけるはずです。」
「足が速くなると、モテモテになるかもしれません。鬼ごっこで活躍できるかもしれません。親に褒められるかもしれませんね。」
「そして、もしかすると未来のオリンピックの選手が生まれるかも…?」
「さぁ、途中で辛くなるかもしれませんが、頑張りぬいた自分に自信がもてるようになりますよ。頑張りましょう。では、始めます。」
頑張ることのよさを多角的に解釈してあげる
頑張ることをダサいと感じる雰囲気が蔓延している場合があります。小学校だと高学年。中学でも、学校によってはそういう雰囲気があると思います。
そんな状態だからこそ、教師が努力することの大切さを語ればいいんです。
そこで気をつけてほしいことは、「精神論にならないようにすること」です。
今の子供達にとって、精神論はダサいです。
根性とか、情熱とか、努力とか。
そういうのがいいとされる時代は昔のことです。
だからといって、根性や情熱や努力の良さを伝えない、というわけではないです。
そうではなくて、表向きの理由でいいから、子どもが納得する理由を作ってあげましょう、ということです。
先程の例でいうと、ダッシュを頑張ることのメリットとして、教師が子どもに提示した内容はこれでした。
・オリンピック選手に近づける
・運動会で1位をとれる
・モテモテになる
・鬼ごっこで活躍できる
・親に褒められる
この中に、一見しょうもない理由があるのがおわかりいただけるでしょうか。
大人からみれば、しょうもない理由だなぁって思うものでも、子どもからしたら頑張るに値する理由かもしれません。
それに、動機なんて純粋だとか不純だとか、どうでもよくないですか?
みんながオリンピックの選手を目指すはずはありません。
運動会で1位になったらお小遣いがアップする。
これも、立派な「理想の未来」です。
画一的な価値観で子どもの心を縛っていけたのは昔のことです。
今は、多種多様な価値観を重んじる時代です。
教師は、ダッシュすることの意味を色々な側面から話しました。
そうすることで、「別にオリンピックの選手を目指すわけではないけど、運動会で1位はとってみたい」とか、
「別にモテたいわけじゃなくて、鬼ごっこで活躍したいから頑張るんだ」という理由でもいいわけです。
それが、子どもにとって理想の未来なら。
本心では、女子にモテたいから足が速くなりたいと考えていたとしても、それを口にだす必要はないし、その子は「運動会で活躍したい」と言っても、なんの問題もありません。
教師のねらいは、「子どもの身体能力を向上させること」なのだから、その動機はなんでもいいはずです。
それに、しょうもない理由があると、「努力なんてだっせー」と(表向きは)考える子どもたちの、別の動機になりうるんです。
努力はダサいけど、でも運動会で1位とりたいから頑張る。
これでもいいじゃないか、と私は思うわけです。
内発的動機づけ最強説
というわけで、今日は内発的動機づけが最強という結論でした。
授業の初めに口に出す言葉は、「理想の未来」です。
ぜひ、意識してトークスキルを磨き、どの子からも「先生の話は分かりやすいし、授業は頑張ろうって思える!」と思われる、売れっ子ティーチャーを目指しませんか?
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