見出し画像

私の吃音の症状を書きます。あなたの吃音と同じ症状だったら治りますよ。

中学生の頃、国語の本読みで吃ったのが初めてだったと思います。

その後は何となく気になる時はありましたが、それほどとらわれることなく高校、大学と進学しました。

就職先の会社は、かなり派手めイケイケの会社。

当時は何となく私の周りの同級生が営業を目指していて、私も同じく営業職に就きました。

吃音で死ぬほど苦しんだ私ですが、新入社員の頃はそれほど気になりませんでした。

「少々お待ちください」で吃る

入社半年が経って電話に出た時です。その日も普通に電話をとって電話を他の社員に繋ごうとしていました。

「少々お・お・お・お・お待ちくださぃ」と吃ってしまいました。

一瞬のことでしたが、それが何となく気になりました。

次に電話を取ると、いつも通り受け答えは普通に出来るのですが、電話取次になると「少々お・お・お・お待ちくだ・・・」となってしまいます。

職種は営業なので普段は外に出ています。

かなり気になった私は、営業中に河原に行って「少々お待ちください、少々お待ちください」と何度も練習しました。

誰もいない川に向かって声を出しても吃る気持ちは、全くありません。

ゆっくりしゃべればいいだろう。

少々の前で少しゆっくり話そう。など。

頭の中でいろいろ考えます。

それでもまた会社で電話を取ると「少々お・お・お・お待ちくださ・・」となってしまいます。

日を追うごとに悩みは深くなりますが、最低限の電話取次は出来るので、何とか仕事はやっていました。

「吃る行」を確認しだす

「お」は、あ行ですが、その後少しずつ吃る箇所が増えてきました。

苦手だったのは、「か行」。

「か・き・く・け・こ」のどれかの音で始まる言葉が苦手でした。

口の中の構造を確認すると舌が口の上に当たって離れる時に「か」と発音します。

最初それが問題なのかなと思った時もありました。

次は、「な行」。

比較的「か行」に近いです。

「か行」「な行」が吃りやすいのに、なぜか「お待ちください。」の「お」で吃ることも意味不明でした。

まだこの当時は病的には苦しんでいません。

私は、比較的しゃべるのは得意な方と自分で思っており、吃った時もその後の言葉はどんどん出るので周りの人も自分でも忘れていたのかもしれません。

そして、数年後地獄の苦しみの吃音の沼にしっかりハマってしまうことになります。

地獄の苦しみ、会社名で吃り始める

それまで仕事中に吃音が出たとしても吃音あるあるで、他の言葉に置き換えて何とかやりくりしていたと思います。

会社名で吃り出した時は苦しかったです。

そうすると電話恐怖症になりました。

誰かが先に出てくれればいいのですが、誰も出ずに電話が鳴りっぱなしの時は生きた心地がしませんでした。

万を持して受話器を取るとガッツリ吃ってしまいます。

「俺は、何か変な病気になったんじゃないか?」

私が電話で吃ってしまい、電話の相手の方がけげんに「どうしたんですか?」と聞かれるのは、情けないやら恥ずかしいやらです。

たまたま取った電話の相手が、社内の女性社員で「ええ、何かあったんですか?」と聞かれた時もありました。

持った受話器を口のところに持っていって、声が出なくなりそのまま切ったこともあります。

気分は最悪です。

noteに吃音の症状を書いている理由

なぜ、私がここまで自分の最悪の時の症状を書いていると思いますか?

今SNSを見ていると吃音で苦しんでいる人が、意外と多いと感じました。

日本吃音協会や言友会、筑波大学吃音会などがセルフヘルプグループとして活動しているようですが、どうやら仲間で励まし合うだけのグループに見えてしまいます。

私の吃音は森田療法でほぼ治ったので、せっかくだったら治しちゃえばいいのにと、大変おせっかいながらnoteを書いています。

森田療法が怪しいと思われているのか、世の中に浸透していないのか、知らずに吃音を悩んでいるのは、もったいないと思います。

吃音にもいろいろな種類があって、もしかしたら私が考えているのは勘違いかもしれません。

それでも治る可能性が目の前にあるのであれば、一度勉強すればいいのになと思っているところです。

いいなと思ったら応援しよう!