太る、新札、チキンソテー
そういえば、ふと気づいたのだが、最近洋服がすこしきつい。
すごく、じゃなくて、すこしだけきつい。
「そういえば」もなにも、太ったんだろうかね、これは。
Mサイズのズポンがきついのだ。
わたしはもともと体重の変動が大きいほうで、痩せてるときはXS、太ってくるとLサイズのズボンを履いている、みたいな感じなのである。だからクローゼットには「いま着られる服」と「いまは着られない服」とがある。
だいたい、夏はバテて体重が減り、冬になるとむくむくと太る。
ただ、今回の体重増加は季節の問題じゃなくて(だって暑いし)、おそらく5月に休職したことが影響してると思う。
休職していたひと月ばかり、通勤による徒歩(駅から15分×往復)がなかったのと、あとはなにより服用していた薬の副作用に「食欲亢進」とあったのが原因ではないか。
鬱になってしばらくはごはんなんて喉も通らないくらい苦しかったので、上品先生に、
「ごはんが食べられません」
と言ったら、
「じゃあ食欲も出るお薬にしておきましょう」
と、食欲亢進作用のある薬を選ばれたのだった。
それでなのか、まぁそれでなんでしょう、ごはんがおいしくておいしくて仕方がなかった時期があったのです。食べても食べても食べられた。
食べることしか考えられなくて常になにか食べたい!食べたい!となにかの妖怪みたいになっていた。妖怪・垢舐め?小豆洗い?ていうか小豆大好きおばさん?
いまはもう減薬も進んで食欲はふつうに落ち着いているけど、どうだろう。
体重を計る習慣がないので変動が分からない。
いつの頃からか、日常的には体重は計らないと決めた。
もう若くないし、なんというか、過度に太ることなく健康であればそれでいい気がして、気にすることをやめたのだ。ウエストが細くなくても、すこやかで幸せであればもうそれで充分じゃよ。となにがしかの境地(なのか、諦観なのか)に達した。
わたしは産後、泣き止まぬ赤子をほぼ毎日ワンオペで世話していたためガリガリに痩せてしまったのだが(30kg台まで落ちてしまった)、そのあと必要以上に体重を気にしてしまった時期があった。体重に一喜一憂して過剰に食べるものを減らしてしまったり、シュンとしたりしていていて、人生短いのだからそんなことより楽しく食べて楽しく生きて行くべきでは!?とある日ハタと思ったのだ。
そんなわけでいまの体型で着られるものを楽しく着て、楽しく食べて、そんな感じで生きていけたらいいと思う。だって年齢により体型も変化してゆくのだし、抗えるところと抗えないところとがある。
最終的にはもういっそ、古代の人みたいに毎日貫頭衣みたいなのを着て生きていくのもアリだよな、いや、貫頭衣はまったくオシャレではないしつまらんな……。
小豆大好き貫頭衣おばさんになる……。
なんて思いながら、雪見だいふくを食べています。
・・・
きのうはカラーリング(白髪が多いので)をしに美容院へ行った。
きれいに仕上げていただいて、さてお会計をしようと財布を開いたら、なんと!!!
いつの間にか、お財布の中に北里先生がいらしていた。
いつの間に……!?いつ?いつ来た?
こんなにはやくお目にかかれるとは思わなかった。
びっくりして思わず「し、新札が……!」と美容院の方に見せると、「わっ!私も初めて見ました!」と驚く。さっそく新札でお支払いをしたら「いいんですか?いただいても」なんて言われてしまった。
「1000」の文字のフォントが独特で、なんか不思議な感じがするなー。あと左下のキラキラのホログラムの中にも北里先生がいて、うわっ!と思う。すごい技術だよ。
・・・
昨夜の晩ごはん。
・プチトマトの冷製パスタ
・チキンソテー(タサン志麻さんのレシピ)
・キャロットラペ
夏になり、トマトが安くてたくさん買えてしまう。ほくほく。
タサン志麻さんのやり方で鶏肉を焼くと、皮目がこれでもかというくらいパリパリになる。
お肉の上にお皿を置いて、その上に重し(水をはったボウルとか、鍋とか)をして10分くらい焼くのである。ギューっと押されたおかげでパリッパリに。簡単でおすすめです。