自然塩・ニガリで死ぬ
浅井忠雄
以前、体に良い料理を知りたいと思い、
マクロビオティックの料理を学んでいました。
しかし、
健康に見えない生徒さんが意外にも多い、
なんとなく違和感を感じていました。
具体的には、肌が黒い、体が細い人が
多かったことです。
いや、体のどこかが悪いから、学びに来ているんだ、と考えていました。
ところが、先生と話をする中で、
裏話として、玄米食についての注意点を教わりました。
また、自然塩のニガリの害についても聞きました。
そのようなことが書かれた本が
当時見当たらなかったのですが、
この本には、詳しく書かれていました。
タイトルだけ見ると、極論ですが、
そういう過激な発言が特徴の筆者です。
内容を簡単にいうと、
玄米ばかり、
ニガリの多い塩ばかり摂ると
危険、という話です。
玄米は、確かに体によい。
特にお米の皮の部分に多くのミネラルや
栄養素がある。
著者の話でも、玄米そのものについては否定されていません。
特に体の毒素を出す効果があることから、
健康に多少の問題がある場合は、玄米食をすることで、
改善されると言っています。
ただし、極端に玄米ばかりではよくない。
玄米ばかりだと、玄米の解毒作用が働きすぎて、
本来必要になる栄養分等を体外に
排出してしまう。
指摘する事実は結構当たっていると思いました。
玄米菜食の元祖ともいうべき方は、長寿とは言えません。
玄米ばかりだと、虫歯になりやすい、なども
事実だと感じます。
特に、ニガリに関してですが、
腎臓や膵臓に悪影響があると述べられています。
一時期有名になった、ニガリを使ったダイエット法は、
結構危険なようです。
かと言って、著者は減塩には反対派です。
(これはよく調べれば事実だとわかります。)
簡単にいうと、
自然塩は良いが、ニガリが多すぎる。
ニガリには注意しないといけない。
ニガリの少ない塩を選んでください、ということです。
にがりが多少入った塩や玄米が
必ずしも悪いというわけでは
ないと思います。
食べ方、
過食、その他、生活習慣等、いろいろな条件下で変わってくると思います。
玄米を食べ続けて、
健康な人が多いのは事実ですし、
人それぞれ、体も違えば、体質も違う。
食べ物の良し悪しも
人によって変わってくるはずです。
体内に毒素が多いなら、
しっかりと噛んで玄米を食べると良いと
思います。
体調を確認しながら、食事や生活習慣を見直していくのが
ベストだと感じました。
そういえば、
長期熟成の塩、
古い梅干し、
長期熟成味噌などは
まろやかな味しています。
もしかしたら、ニガリか何かの成分が
変質、あるいは少なくなっているから
なのかもしれません。
「熟成」年月をかけることの大切さも
思い出しました。
話がそれそうなのでこれくらいで終わろうと思います。