子どもを抱っこしたらすべてがうまく回り出した。

ギュウギュウに希望を込めて過去断定形で書くよ。
だって書いたら叶うんだもん！！ね！！

他人のひょんな言葉がグザザザザー！っと刺さるとき。

もちろん、ひょんな言葉でなくて、相手にとっての本丸のテーマから気づきを得ることのほうが多い。

でも、相手にとっては当然であることほど、私にとっては二度見しても正体が分からない得体のしれない新鮮さだったりもする。

私のマブダチ(古)、たかこばさんのスタエフのこの回の7:30くらいから。

stand.fm

「例えば子どもを抱っこするとき。子どもから『抱っこして～』って言うときと、私が『抱っこさせてね』って言うときとがあると思うんですけど」

これを聴いてた私は、娘たちを保育園に預けて帰宅しチャリを停め、せめてもの運動にとマンションの非常階段を上っていた。
このあとの家事やら仕事の段取りやらを考えながら話半分に聴いていたのに（ごめんね）、耳に心にグッサと刺さって抜けない。

「私が『抱っこさせてね～』って子どもを抱っこしたの、いつだ？」

ずっと抱っこちゃんだった次女が正式に「脱兎！」と抱っこをせがむようになったのはここ1ヶ月のこと。
油断すると飛びついてきて（脱兎の如く）、信じられない脚力でホールドされるのでなかなかほどけない。
それに付き合う気力も無いので特に平日は基本的に次女を片手に移動している。

それで手一杯よ。
「抱っこはしてる」という事実だけを都合よく誤認していたと思う。

次女が長女を追いかけるフェーズはいつの間にか終わって、もはや対等に張り合うようになってきた。
次女を抱っこしていると「長女ちゃんもー！」とせがまれる。待って！順番！じゅ！ん！ば！ん！と言えば言うほどしがみつく次女、無理やりおろしてもこの世の終わりほど泣き叫びながらしがみついてくる次女、じゃあ2人だっこしてー！という長女の願いに私の腕力脚力では応えられない。
結局私も若干不機嫌になって、長女も「じゃあもういいよ」と諦めてくれて、ああよかった、と思っている自分がいた。

いやいやいやいやいやいや。
なーにが。
なにが長女のケアだよ。
抱っこしてのリクエストにすら応えていない。
次女にだって頼まれないと抱っこしてない。

ちょっと凹みました。

お迎えの時間がこんなに待ち遠しかった日もない。
いつもより30分早くお迎えに行って、さっそく園の玄関で、次女が自分の靴を履くのにてこずっている間に、1mほど離れていた長女に向かって手を広げてみた。

長女は「なに？」って言った。
首もかしげてたかもしれない。
心の底から、私が何をしているのか分からない様子で。

うーわ。やってしまった。
でも、今で、ギリギリ、ほんとギリギリだけど今でよかった。と思わせてほしい。

「長女ちゃん、抱っこする？」
たぶん2秒くらい、かかった。
長女の顔が少しずつ変わって、ちょっとテレた顔になった3秒目にこっちに走り出してきてくれた。

その様子を見て焦った次女が体当たりしてきて1秒で抱っこが終わってしまい、長女はいつもの「じゃあいいよ」って言った。
恵みの言葉だと思っていた「じゃあいいよ」が、こんなに悲しい響きを持ってたなんて今日まで知らなかったの。
長女が少しずつ何かを諦めていたのに、横を素通りしてた。
本当にごめんなさい。

私は諦めないぞ。

帰宅後、お風呂のなか、計3回チャレンジしてみた。

帰宅後は1回目と同じ反応。次女による中断があるところまでも同じ。
3回目の浴槽でようやく、怪訝な顔をせずに最初からニコニコで抱っこさせてくれた。

心なしか、お風呂の時間がいつもより和やかだった。
私もなんだか普段のワンオペ風呂よりも心穏やかだ。
本当はね…と、長女的とっても秘密を打ち明けたりもしてくれた。

書きながら気づいたけど、「抱っこする？」って言ってたね私。
「お母さんがあなたを抱っこしたい」を伝えなきゃダメじゃんか。
「抱っこさせて」「抱っこしたいな」だよ。

恥ずかしくて相手に主導権を委ねてるの超ダサい。
「俺ら付き合っちゃう？」じゃなくて「あなたのことが好きなので僕と付き合ってください」の方が1000倍かっこいいだろうが！！！

自分が子どもたちへの愛に溢れたお母さんだと思い上がってたのが恥ずかしすぎる。

まだ間に合う。よね？

急に花束を渡されても「なに？浮気？」と眉を顰めずに「え～？なに～？///」ってニヤける関係でいたいじゃないの。

今日から私のリハビリが始まる。
毎日2回は長女に、1回は次女に「抱っこさせて」ってお願いするんだ。

そうしたらなんだかこれまで悩んでた育児のあれやこれやが全部うまく回り出したのよ！

そんな未来を待ってるの。