「らしさ」も死語にならないかな
「女性らしくない」。私は。
料理があまり好きじゃないから。
多少部屋が汚くても気にならないから。
字を綺麗に書けないから。
手先が不器用でボタンつけもできないから。
三つ編みができないしやりたいとも思わないから。
メイクにかける時間が短いから。
ネイルをほとんどしないから。
アクセサリーをほとんどつけないから。
ファッションにお金をかけないから。
子供が好きじゃないし、接し方もわからないから。
果物が好きじゃないから。
気が利かないから。
「女性らしくない」。
一体誰に言われたの?
それは記憶の中の顔も思い出せない誰か
将来出会う「かもしれない」アンノウン
そして頭の中の自分。
それじゃあ頭の中の自分にききたい。
私をけしからんと思うアンノウンにもききたい。
それらは本当に「女性らしさ」なの?
たしかに、昔から理想の女性像ってのはこんな感じだった。
でもそれは、たまたま世の中で「家をまもる役割」「選ばれる立場」「繊細で気が利くイメージ」を当てはめられていたからなのでは…
今はもう、男女問わず家事をしたり、共働きをするようになったから、関係ないのでは…
家事だって、お洒落だって、子供のお相手だって、仕事だって、なんだって
もはや
「らしさ」じゃなくて「個人の得意不得意」の領域なんだ、きっと。
例えばもし将来(いつできるか分からない)恋人が
私より料理が好きで、上手くて、こだわりがあるのであれば、彼に任せたいし
もし彼が疲れてクタクタな時は
私ができる範囲で料理しよう
米俵5キロまでなら運べるから材料調達も任されよう。
例えば私は虫が苦手だけど
もし相手が私以上に怖がるようなら
腹を括って虫に立ち向かおう。
生活がまわる程度には
マナー違反にならない程度には
家事も身なりも気をつけますから。
女性も男性も
きっとそんな感じ良いんだ。
補いあえば良いんだ。うん。
野乃
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