あれから5年後だった。

「自分は何か映画みたいな生き方をしてるんやな。」

「そうですか?」

「大阪に帰って来るとか、普通にみんな帰ってきたり遊びに来たりするのに。自分の中で決めたものとか想いがあって、何て言うの、そういう自分で決めたルールみたいな、そういう気持ちがあるから大阪に帰れないとか。
なんかそういうの映画であった気がするわ」

「そういうもんなんですかね、映画も観ないんで詳しく解りませんけど」

「そうそう。自分がカッコ悪いから、自分に自信とか納得がいくようになるまで大阪に帰れない、帰らないだっけ?入れないとか思うとか、そんなの珍しいよ。変わってるねえ 」


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大学生の モラトリアム 

大人と子供の間

大人になれない 大人になりたくない ピーターパン ピーターパン症候群

シンドロームは ナンバーガールシンドローム

ロックンロールは今でも鳴り止まない

ぬるま湯に浸かったような大学生の日常

僕らは それでも あの時、必死だったんだ。 もがいていた。

もがいているのが楽だった。

傷ついて辛いと泣いている振りをしているだけだったのかもしれない。

オレンジデイズみたいな大学生活はいらない。

泥臭く 埃っぽく 青臭く 熱気と湿気と夜空と屋上とバイク

みんな どこにいる。

ねえ シャロン

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