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あの時の僕らに届け
想いではいつも、かなしい。
悪いけど、大人は、いつも、子供の頃より、悲しいのだ。
想いではいつも優しいが、儚い。
大事な思い出がどんどんと消えていく。
お友達は遠いところで、今日もどこかでいつもの日をやってる。
人と人とは切なくなる時が最高潮だった、と振り返る。
想いでも色褪せるなんて人は解ってくれるだろうか。
ロックスターも言っていた。
朱に交われば赤くなるが、10年経てばそれすらも懐かしくなる。
・・
海にも行ってなかったのに、海に行こうと言う。
仲違いもしたのに、またバンドをしようと言う。
毎回険悪になるのに、旅行を、また行こうと言える。
空は晴れ渡っているのに、いつも寝ぼけた日をやってる。
いつか来る悪魔と対決する日が怖い。
必ずくるその日を想像して、呪ってる。
でも、そのいつかも、形を変えてしまう。
苦しい、思い出はいつも苦しい。
けれど、その苦しかった悔しさも、大人はいつも抱えてる。
・・
想いでには、いつも「僕ら」がいる。
もう会えない人達を思い浮かべる。
僕はまだここにいるぞ。
いつか、今日の日の事を思い出せたら。
「あの時も最高だったな」と、いつか笑って逢えるかもしれない。
そして逢えないかもしれない。
誰かが謳っていた。「夢なんて見るもんじゃない」
僕は夢を見るしか生きていられない。
それを叶える為にしか、僕は生きたくない。
だから生きられない。
・
失う物なんてない。
失いたいもの、ばかり。
それなら、今すぐ家を出ろ。
どうしてこんな事になった。
そんな事は自分が一番よく解っている。
俺、何で今も生きているんだ。
生きるって、人間ってそんなもんだから、「探せ」。
そんな事言わないでくれと思う。
誰かの声が無いと、僕には、この世界は本当に空虚だ。
・・
僕の独り言の録音日記が、誰にも公開せずに、また少しづつ増えてきた。
「ロックの何たるか」から始まり、次のステージに僕は足を掛けていたのに。また僕は崩れ落ちた。折れた。
・・
音楽から自分の人生を考える、から、自分で考えるようになる。
浅瀬から、渚をまたぎ、自分の思慮の世界で考えられるようになった。
・・
言いたい事はあるのに、言わないのは、苦しい。
車の中、流れる景色に「このまま死んだら、痛い、嫌だな」と思う。
だから絶対に、死なない。
だから、「死にたい」と思うのだろう?
・・
僕はどうせ死ねません。やっぱり獄でしょう。
それでも、僕は人間が好き。人間の業が好き。
・・
「あの街にはもう僕らはいないのに、あの街は僕らの影を残したまま。
あの街は僕らの幻想、もうあの街には僕らいないと言うのに」
あとは忘れた。忘れてしまった。
あの子に届け、あの子の為に、あの子に会うまでは、と、想い描いていた世界はどこに消えたのだろう。
それ以上は言うわ。大人なら、考えれば分かる。
あの雑踏、雑音の中で、自分が謳い、叫び、発狂、怒号していた事。
現実と夢の分別くらい、区別くらいは自分で付けるようにする。
すぐなれる。
・・
また同じ事を書く。
僕は想いでは、共有する事、共感する事で感動を生むと思っている。
これは「共有」と「共感」の「共」。「共感」と「感動」の「感」が自分の中で語感が良いからそう組んでいる。
22歳の時、アヴァンティを聞きながら、その中でアイスワインの話が流れてきた時に思いついた言葉だった。
僕が幸せになりたかった訳。
だから必死にもなってしまう訳。
繰り返しているのは今も口癖だけ。
いつまでも変わらない僕らでいたい訳。
「青春と言いたい頃」に憑りつかれているだけ。
・・
フラミンゴは今も泣いていて。
モナリザのTシャツは、草臥れて。
バーカンでキャスターを吸って。
エントランスで一人、携帯を見て。
大したことも無いのに上の空めがけ。独り言に浸っていた。
言葉は嘘をつく。そんな彼女が、透明少女な訳よ。
・・
生きる事は辛い。ただただ辛い。
だから僕らはロックをやってなきゃ生きてられないのだ。
散文
僕らの人生は、振り返ると、床に散らばった日記をただ眺めているだけのような者なのです。
追伸
今は辛くても、辛くて辛くて、例え地獄でも。
生きる気力を見失っても、性の実感に飽きてしまっても。
それでも、僕らは生きるしかない。
僕らは僕らを続ける。
けれど思うんだ。
今のままじゃ、あまりにも、ダサくないか?
ダサすぎじゃないか?
俺は僕に問う。
・・
散文
背景、ロックスター様。
僕は生きています。いつか、必ず幸せになって、みなさんに出逢えたことが人生の一番の幸せでしたと言える日が来ると願って生きていきます。