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読むまちづくり

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まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。
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2025年1月の記事一覧

まちづくりとボランティアと信仰の話

社会的弱者向けのシェルター活動をやっておられる大先輩と話したこないだ、社会的弱者向けのシェルター活動をやっておられる大先輩とお話する機会があった。 人はいろんな不運が重なって、必要な社会的資本や文化資本を蓄積できないまま大人になってしまい、社会不適合を起こすことがある。そういう人たちのためのシェルターと、社会復帰のため様々な支援をするわけだが、どうすればどういう効果が出るか、ということは、長年やっていても一概に言えないというのだ。 というのも、社会的資本や文化的資本の不

レンタル地蔵に宿るゴーストの話

「レンタル地蔵」に見る地蔵の代替不可能性以前、「レンタル地蔵」という商売があると教えてもらったことがある。地蔵盆をしたいけれど、地域にお地蔵さんがない場合、よそからお地蔵さんを借りてくるというのだ。面白い話だと思った。 ある物事について、具体から抽象へ置き換えて考えるトレーニングを受ける機会は私の場合、多い。学問でも行政でも、個別具体の話への傾倒は望ましくないとされる領域だ。 そういう場所に長く身をおいてきたせいか、「地蔵がないなら、似たような機能を担う別の何かで置き換

大家族としての地域組織と隣人愛

地域を大家族とみなす見方こないだ、とある地域で、「助け合う、◯◯(地名)の仲間は、大家族」という標語が掲示されているのを見た。しみじみと、懐かしいなあ、と思ったりした。 先日も書いたが、地域活動には、その機能面に注目すると、拡大家族としての側面がある。 隣人愛という重要キーワードこういう、地域を一つの家族とみなす考えは、昭和のまちづくりがしばしば語った「地域の者は地域で守る」という矜持によく表れている。そして、地域の者を家族とみなす見方を支えるのが、饗庭伸のいうところの

あけおめ2025〜体力の限界と個性化の話

あけおめ2025新年明けました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 影の同盟と飛天御剣流に教わりたいのは休養術