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読むまちづくり

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まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。
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2024年12月の記事一覧

論文を掲載していただきましたよ、のお知らせ

僭越ながら、筆者の論文を掲載していただきましたよ、というお知らせです。タニリョウジが理事を務める、コミュニティ政策学会の学会誌 第22号の特集論文として掲載されます。 Amazonを見ると、現在予約受付中で、年明け1月10日発売だそうです。 今回の特集は、社会思想家の 武井浩三さんと、株式会社エッセンス、NPO法人ミラツクの西村勇哉さん、東京都市大学の坂倉杏介先生の鼎談をもとにして、コミュニティ政策論上の示唆を述べるというものです。 書いている途中、さらに校正時に読み返

「モテるまちづくり」発売から10周年になりました

年の瀬、師走、クリスマスシーズンですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 さて、12月12日といえば、拙著「モテるまちづくり-まちづくりに疲れた人へ。」(通称、モテまち)の発売日アニバーサリーだったりします。そしてなんと、2014年に発売したので、今年は10周年になります。10周年。もう10年ですか。早いですね。 ありがたいことに本作は、全国で本当に多くの皆様にご愛顧いただきました。いまだに時々、「まちづくりに関する本を探してモテまちを見つけました!」というメッセージをお

「なんであの人は、こんなこともできないんだろう?」問題

「なんであの人は、こんなこともできないんだろう?」先日、カフェで隣に座っていた、人の良さそうな人の会話が耳に入ってきた。 「なんであの人は、こんなこともできないんだろう?」 面白い発言だなと思った。 「なんであの人は、こんなこともできないんだろう?」というところの「こんなこと」こそが、その人の才能人には得手不得手というものがある。ある人が得意なことが別の人は苦手だったりするし、その逆もある。そう聞くと「そりゃそうだろう」と思うかもしれないが、じゃ自分は何が得意で、何が苦

「ついで」と「隣人愛」の話

地域活動というのは、「世帯内労働の世帯外シェアリング」としての側面がある。 例えばこども食堂なんかが典型的で、世帯内で行われる食事の用意を世帯外で済ますことができる。ある種の労働は、分散させず、統合することで、コストはもちろん増えるが、スケールメリットが効くので、提供できるベネフィットのほうが大きくなる。自治体合併が効率化につながるのと理屈は同じだ。例えば沖縄何かでは伝統的に自治会が幼児園を経営していたりする。子育てという世帯内労働を地域でシェアすることで効率化しているわけ