「モテるまちづくり」発売から10周年になりました
年の瀬、師走、クリスマスシーズンですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、12月12日といえば、拙著「モテるまちづくり-まちづくりに疲れた人へ。」(通称、モテまち)の発売日アニバーサリーだったりします。そしてなんと、2014年に発売したので、今年は10周年になります。10周年。もう10年ですか。早いですね。
ありがたいことに本作は、全国で本当に多くの皆様にご愛顧いただきました。いまだに時々、「まちづくりに関する本を探してモテまちを見つけました!」というメッセージをお会いしたことのない方から頂くことさえあります。なんとも息の長い、幸せな本です。いま改めて読み直しても、我ながらなかなか普遍的な話をできていると思います。
当時この本、装丁のデザインをしてくれた妻には「遺書のイメージで作ってください」と伝えていました。人生で本を出すことなんてそうそうあることではないので、遺作として考えていたんですね。
ところが予想に反して遺作にならなかったのは、うれしい誤算でした。本書は、これを買ってくださったが全国で読書会を開いてくださり、私もそれに講師として呼ばれるという全国ツアーにつながりました。その各地での対話経験から、2017年に続編「純粋でポップな限界のまちづくり-モテるまちづくり2」(通称、モテまち2)を発表しました。
遺作のつもりで書いた本の「2」が出る、というバグった事態を表現するため、装丁は「タニさん、おかしくなっちゃった」「バグってる感じで」とオーダーした記憶があります。
さらにその後、本書がご縁となって、市民向けまちづくり教室の講師としてお話させていただく機会が増え、大阪の生涯学習センターで実施した連続講座を元にした講演録「世界で一番親切なまちとあなたの参考文献」(通称、セカまち)を2020年に発表しました。
本書は、はからずも生きのびさせていただいた幸運に感謝する意味で、とことん「親切な」本にしようと考えました。そのため、装丁も、手に取る人に対する親切さを表現した、とことんポップでキュートな感じにしてほしいとオーダーしています。
さらにさらに、京都で私たちが2010年代に関わった重要なコミュニティ政策である「カフェ型」を取り上げた書籍「まちづくりにおける「対話型市民参加」政策の見た夢と到達点」(通称、「まち夢」)を2024年に発表することができました。ありがたいですね。
※ちなみに「まち夢」は、他の三冊と異なり、谷が出版社ではないので、装丁についてこちらから要望を出すというより、東信堂さんにお任せしています。
「へー、タニリョウジってそんな本、書いてたんだ、ちょっと見てやってもいいかな」と思われたあなた。お気軽に手にとっていただけます。
「モテまち」「モテまち2」「セカまち」いずれもAmazonで電子書籍としてご購読いただけます。紙版で販売したときの、いずれsも半額でのお届けとなっております。お得です。しかも、Kindle Unlimited加入者であればゼロ円で一網打尽にすることができます。リーズナブルです。
「えー、内容もわからない本を買うのはちょっとなあ」。大丈夫です。お友達が超わかりやすい解説を書いてくれているので、こちらを見ていただくのもおすすめです。
モテまち
モテまち2
セカまち
まち夢
今年の年末年始は奇跡の9連休だそうです。お出かけしようにも、インバウンド需要まだまだ伸びているので、おそらくどこも混みあうでしょう。ちょっと自宅で本でも読んでのんびりするか。そんな時間の過ごし方を選びたいあなたにぜひ。
改めてまちづくりって何なのか、考え直す上で、本書のシリーズは未だおすすめできる内容であると自負しております。まちづくりに迷われた方、忙しい日々に疲れた方、よければ手にとってみてください。
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