最近読んだフィンランドの本
一度も行ったことないけどフィンランドが大好きな私。フィンランドに関する情報源はネットや本ばかりなのですが、最近読んだフィンランドの本がどれもみな素敵だったので、noteでシェアしてみたいと思います。
フィンランドでかなえる100の夢
『フィンランドでかなえる１００の夢』kukkameri（著）
叶える夢が100個って多くない？？そんなにあるか～？？と思いつつ手に取ったこちらの本。（あまのじゃく）
読み始めて2個目くらいで早くも「ちょっと待って！この本は素敵すぎる…！！」と、胸がいっぱいになる単純な私。
ガイドブックには絶対に載っていないフィンランドの魅力がこれでもか！！！というくらい掲載されていて感動の嵐でした。
見開きページいっぱいのダブルオーロラ（水面にオーロラが映り込んでいる様子をダブルオーロラというそう）、おとぎ話みたいなクリスマスマーケット、見渡す限りハーブの花が咲き乱れる広大なハーブ畑、光り輝く美しい湖や海や森たちと、どのページをめくっても美しすぎてうっとりと溜め息が出てしまいます。
こんなに見どころあるんだ〜！とフィンランドの魅力再発見です。
そして、可愛いくまちゃんの絵のカードの嬉しいおまけつき。
カードの裏面にはシナモンロールのレシピが書かれています。
読めば読むほど、フィンランドでかなえたい夢で頭がいっぱいになって、ドキドキやワクワクの感情がメーター振り切った結果「それでいったい私はいつフィンランドに行けるんだ…」と悲しくなってくるほど、素敵な本でした（笑）
一回も買ったことないけど宝くじ当たらないかな！とか不毛なこと考えつつ、フィンランドに恋焦がれる私なのでした。
ほんとはかわいくないフィンランド
『ほんとはかわいくないフィンランド』芹澤桂 (著)
フィンランドといえば、マリメッコや北欧インテリアなどのイメージが強く、「オシャレで可愛い」イメージですが、「ほんとはかわいくない」と強烈なタイトルのこちらの本。
「ほんとはかわいくないですって？ほー、そう来たか」と気になり読んでみました。
結婚したお相手がたまたまフィンランドの方だったという縁でフィンランドに移住した著者の芹澤さん。「まあ、実際のところは、こんな感じなんだよね」という、あくまでもニュートラルな視線で見たフィンランドの感想を述べているエッセイです。
私が持っているフィンランドの本は「フィンランドって、こんなに魅力いっぱいで素敵だよ！」という方向で作られたものが多かったので、この本は新鮮な気持ちで読むことができましたね。
日本とは違う住宅事情だったり、お産事情だったり、住んでいる人だからこそ知っているリアルなフィンランドが、ぎゅっと詰まった一冊です。
しかしながら、出産の際にパートナーである男性が空回りもしくは役立たず（失礼）になりがちなのは、万国共通なんだなと笑ってしまいました。
読み始める前は、「ほんとはかわいくない」とタイトルについているので、フィンランドをディスってる本かと思っていたんですけど、文章の端々から「フィンランド愛」を感じる内容になっていて「結局のところ、やっぱりフィンランド魅力的なんでは？？」と、ますますフィンランドに行ってみたくなりました。やっぱり百聞は一見にしかずですよね～。
わたしのマトカ
『わたしのマトカ』 片桐はいり（著）
こちらの本は再読なのですが、改めて読んでやっぱり面白いなとしみじみ感動しました。片桐はいりさんの文章って本当に面白いんですよね。
この「わたしのマトカ」は、片桐はいりさんが映画「かもめ食堂」のロケのために滞在したフィンランドでの思い出を余すところなく詰め込んだエッセイです。
片桐はいりさんの目を通して見るヘルシンキの街は、とても個性豊かで魅力的。世界一まずいと言われる飴「サルミアッキ」との出会い、無口なトラムの運転手さんとの何とも言えないやり取りや、ふらっと入ったクラブでの出来事、ロケ後に訪れた農場での宿泊体験、時にはヒヤッとするような出来事もあり（実際に起きたらヒヤッとどころではない）、飽きることなくあっという間に読み終えてしまいます。
独特な言葉の選び方に、片桐はいりさんのセンスがほとばしる一冊です。
ちなみに、サルミアッキウォッカを飲んだ際のエピソードは、このように綴られていました。
甘い状況で飲んでも、けしておいしいと思えるものではなかった。まずいうえにアルコールが強い。ブスなうえに乱暴だ、と言っているみたいだ。
酷い言いようですが、なるほど、そんな感じか、とダイレクトに伝わる文章です（笑）
マイフィンランドルーティン100
『マイフィンランドルーティン100』 週末北欧部chika(著)
購入してからしばらくの間入荷待ちで、首を長くして待っていた本がやっと手元に届きました！
フィンランドに通い続けること12年以上の著者、週末北欧部chikaさん。
フィンランドに行って経験してきた事の中でも一生続けたい魅力的なルーティンを100個紹介されています。
一番最初に紹介した「フィンランドでかなえる100の夢」といい、この「マイフィンランドルーティン100」といい、フィンランドの魅力を軽く100個紹介できちゃうってすごくないですか？？
フィンランドどんだけ魅力的なの〜！！
本の冒頭では旅に出る事前準備として、飛行機の予約、宿の予約から始まって、必要な持ち物リストなどが掲載されています。
持ち物リストとか大好物です！！最高です！！
あー！！私もフィンランド旅行のための持ち物リスト作りたい！！
出だしから素敵な本であることがヒシヒシと伝わってくる、こちらの本。初心者向けのルーティンから、玄人向けのルーティンまで何でもござれ。ゆるっと可愛いイラストも、フィンランドの穏やかな空気感を伝えてくれます。
ああ、私もゆったりと時間が流れる湖畔で、のんびりコーヒー飲みたいなあ。もちろん美味しいスイーツも一緒に楽しみたい。
それから、本場のサウナにも入ってみたい。(冷たい湖に飛び込む勇気はないけれど…)
実はサウナにはさほど興味がなかったのですが、「フィンランドでかなえる100の夢」でも「わたしのマトカ」でも、フィンランドのサウナに入った後はグッスリ眠れたという事が書かれていて、絶対に体験してみたい事の一つになりました。
市場でさやえんどうを買って、生のまま食べながらヘルシンキの街を歩いてみるなんていうのも楽しそう。もちろんベリーも山盛り買って、むしゃむしゃと贅沢な食べ方をしよう。
と、こんな風に、心はすっかりフィンランドへ。
ああ憧れのフィンランド。
この本の中で紹介されているルーティンは、ヘルシンキで体験できることばかりなので、実際に再現できそうなのが嬉しいポイントでした。
フィンランド愛がたくさんたくさん詰め込まれていてページを捲るたびに「尊い…」とひたすら感無量な一冊です。
それにしても、週末北欧部chikaさん、結構な勢いでビール飲んでて(朝からビール、アイス食べつつビール、各種ビール飲み比べetc)、笑いました。普段は全くお酒は飲まない私ですが、フィンランドに行ったら、一杯くらいは地ビール飲んできたいですね。
はてさて、いったいいつになったらフィンランドへ行けるのか。
家族全員分の旅費は貯められなさそうなので、一人で行こうかな…なんて思いもあったりなかったり（笑）
いつかフィンランドの地に降り立つその日を夢見て、しばらくはフィンランドの本を読みつつ夢を膨らませていきたいと思います。