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その人の気持ちを想像すること

20回目の投稿です。ことのはです。

私はカウンセラーになるために日々勉強をしているのですが、今回は「その人の気持ちを想像する」ことについてお話させてください。

1.バイト先での出来事

私は週3回アルバイトをしています。チケット売り場にて、お客さんが「チケットを購入したい」と窓口までやってきました。しかし、チケットを購入できる時間はすでに過ぎているため、購入することができません。そのことをお客さんに伝えましたが、中々納得してくれなかったため、上の人を呼んで対応をお願いしました。それでもお客さんは引き下がらず、帰り際、心ない言葉を置いて帰っていきました。

私たちはただ茫然とするしかありませんでした。今までの私であれば、お客さんの言葉にショックを受けて落ち込んでいたと思います。しかし、今回はお客さんの言動ばかりに注目するのではなく、お客さんの気持ちを考えている冷静な自分がいました。

・お客さんは、息が荒かったから
ここまで走ってきてくれたんだよね…。

・お客さんは「遠いところからやってきた」
と言っていたから、「どうしても入場したい!」
という気持ちが強くなったのかな…。

・きっと心ない言葉を放ってしまったのは、
どこにもぶつけることができない怒りや悲しみが
こちらに向いてしまったのかな…。

いろんな考えが頭の中をぐるぐると回っていました。

本当の気持ちはお客さん本人にしかわかりません。あくまで私の想像でしかないのですが、相手の気持ちを想像してみると、さまざまな視点を持つことができて冷静になれる自分がいました。

どうしても、なにか攻撃的な言葉を投げかけられた時、それに感化されて自分も攻撃的な言葉を投げたくなります。しかし、それでは火に油を注ぐようなもの、もっと大きな炎になってしまいます。すぐに応戦したくなる気持ちになりますが、冷静な自分と相手の気持ちを考える姿勢が大切なのではないかなと思います。

2.怒っている人が苦手だった

そもそも、私は怒っている人が苦手でした。頭ごなしに強い言葉を放ち、威圧的な態度の人が目の前に表れると、頭が真っ白になります。たとえ自分が怒られていなくても、周りに怒られている人を見るだけで、落ち込んでしまいます。威圧的な態度に圧倒されて何に対して怒っているのかという内容よりも、その雰囲気に飲み込まれて、動けなくなります。最後の方は、ただ相手の怒りがおさまるまで耐えるということにシフトしています。

今でも怒っている人には敏感で、体がこわばってしまいます。しかし、今は怒っている人の気持ちを想像するようになりました。「どうしてこの人は怒っているのか」「怒りは何からきているのか」を想像してみることで、少し落ち着きます。自分の気持ちばかりに意識を向けるのではなく、相手の気持ちに意識を向けるということです。

例えば、会社で働いていて、怒りっぽい上司がいたとします。会社での上司の言動を見て「毎日残業時間が長いため、疲れているのかな」「仕事量が多くてイライラしているのかな」など考えてみます。そうすることで、自分が必要以上に落ち込むことが少なくなり、自分の気持ちに振り回されることが減ります。根本的な解決方法にはならないかもしれませんが、そうゆう視点を持つようにしています。

3.その人の気持ちを想像する

「その人の気持ちを想像する」ことは、「自分の想像が絶対に合っている」「きっとあの人はこう思っているに違いない」と決めつけることではありません。あくまで想像なので、その人の気持ちはその人自身にしか分からないことを忘れないでほしいです。

想像することは、凝り固まった考えを柔らかくして、さまざまな視点を持つことができます。正解を探すのではなく「こうゆう考えもあるよね」というのを想像してみること。そうゆう視点を持てると大きな感情に支配されにくくなります。悲しみ、怒りの色に染まりすぎず、自分を守ることにも繋がるのです。

ことのはさら

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