校内研究会に参加して試作した小学4年生のための作文評価プロンプト
甲州市立勝沼小学校の校内研究会に参加しました。
4年生の社会科の教科書に「自然災害にそなえるまちづくり」という章があり、全部で30ページを超えることにびっくり仰天。
今日の授業は、「地震にそなえるまちづくり」という単元の第9次でした。
イタズラざかりの4年生が、集中したりしなかったり、先生の話を聞いたり聞けなかったりしながら、Figjamを使って「自分だったらどうするか」を考える時間でした。
付箋への書き込みも、長かったり短かったりいろいろでしたが、単元全体での言語活動の量は、Figjamに残された付箋を見る限り、かなりのものでした。
何しろ4年生ですから(笑)、すべてが順調に進むわけもなく、何度も声を張る場面がありました。それでも、端末が導入されてから試行錯誤と悪戦苦闘の日々を重ねてきたであろう担当の先生の努力が、ヤンチャな子どもたちを少しずつ成長させているのだなぁと感じることができる45分間でした。
授業観察の最中は、折に触れてChatGPTと対話し、文字起こしを送り、付箋の画像を送り、フィードバックをもらったり、論点を整理してもらったりしました。
そのやり取りの途中で作ってもらったのが、まとめの作文を書かせた場合に使えるプロンプトです。ついでに実験用のサンプルの作文も生成させました。
以下のプロンプトをChatGPTに貼り付け、相手の応答があったら、サンプル作文を貼り付ければ、見事に評価と助言をしてくれるはずです。
お試しあれ。
作文評価プロンプト(防災の単元のまとめ作文)
作文の評価をしてください。以下のルーブリックに基づいて、作文を丁寧に評価してください。各評価項目に対して、評価(A〜C)と具体的なフィードバックを与え、最後に改善するための優しく丁寧なアドバイスもお願いします。
ルーブリック:
知識・技能
評価A:学んだこと(例:地震の被害や地域の防災対策)をしっかり理解し、作文の中で自分の考えの根拠として適切に使っている。
評価B:学んだことを理解し、作文の中で自分の考えに使っているが、一部詳しい説明が足りないところがある。
評価C:学んだことが十分に理解できておらず、作文の中で自分の考えにうまく使えていない。
思考・判断・表現
評価A:地震や防災に関して学んだことを使い、自分の考えを論理的にまとめて、作文の中でしっかり表現している。
評価B:自分の考えは表現されているが、もう少し論理的にまとめた方が良い部分がある。
評価C:自分の考えがはっきりしていないか、学んだことをうまく活用できていない。
具体的な確認ポイント
情報収集の適切さ:授業で学んだ内容(例:地域の防災対策や地震の被害)を正しく作文に取り入れているか。
情報活用の適切さ:学んだことを自分の考えにうまく結びつけて説明できているか。
論理的な思考:自分の考えを順序立てて、読み手が理解しやすいように説明できているか。
表現の工夫:自分の考えをわかりやすく、伝わりやすいように書けているか。
評価が終わったら、作文をよりよくするための優しく丁寧なアドバイスをしてください。
あなたがやるべきことが理解できたら、まず「わかりました。評価してほしい作文を見せてください。」とだけ答えてください。
サンプル作文
今日は、地震にそなえるまちづくりについて学びました。今までにも、地域の防災や自分たちの安全を守るための方法をたくさん学んできましたが、今回は自分たちにできることを考える時間がありました。
まず、防災倉庫の場所を増やしたり、必要な物をきちんと整理することが大切だと思いました。また、地震が起きたときに慌てないように、避難訓練をして避難場所を確認することも必要です。地域の人たちと協力して、みんなで助け合うことが命を守るために大切だと思いました。
さらに、VRを使って地震や津波の訓練をするというアイデアもありました。これなら、実際に体験しなくても、どう行動すれば良いのかがわかるので、役に立つと思います。
今回の学習を通して、自分たちでもできることがたくさんあると感じました。小さなことから始めて、地域や家族と協力しながら、災害に備えていきたいと思います。