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本を読んで自分軸を整える。
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僕のような意志が弱い人間は、毎日焦りを感じる。「このままでいいのだろうか」「何が正解なのだろうか」そんな自問自答を繰り返しながら、あっという間に時間が過ぎていき、また歳を重ねる。周りを見渡すと、他人を羨ましく思ったり、うまくいっていないのは自分だけのように感じてしまったりするわけで。これがとても厄介だ。
動画視聴の影響
このご時世に動画メディアを利用していない人の方が少数派だと思う。僕も情報収集を目的に動画を視聴する事も多い。ただ、ここで気をつけなければいけない事は、「動画視聴は心の消耗がとてつもなく大きい」という事だ。これはあくまでも僕の個人的な見解だけど、「1のものが10に見えている」という現象である。総じて”良い部分を抜粋して、良く見えるように編集されている”から言うまでもなく、意図的に操作された情報だ。
つまり何が言いたいかというと、「僕と同じような凡人でも、動画上ではすごい人」のように映し出されている場合があるという事。意図的に印象操作された情報を視聴している僕達は、ありのままの自分と、作られた架空の印象物を比較してしまって、ますます心の疲弊感を生み出している。
仮に、いつも一日中ベッドでゴロゴロしながらろくに仕事もせず堕落した生活を送っている人が、週に一回スーツをかっこよく着て、ビジネスについて熱く発信している人がいたとしよう。おそらく僕達は「この人は普段からバリバリやっている人なのだろう」と勝手に思い込んでしまう。
本質的に、あなたはその発信者より総じて優れている可能性があるはずなのに、素晴らしく創り上げられた架空の印象物と自分を比較してしまうのだから負い目を感じるのは当然の事だ。
日常的に怠けた生活や堕落している部分は誰しもがほとんど変わらないと思う。その部分を絶対に見せない発信者もいれば、あえて見せる発信者もいる。特にブランディングやマーケティングの知見が加わっている場合、もはや何が本当かも分からない。皮肉なことに動画コンテンツは情報量がとてつもなく多いため、僕達に思考する隙を与えない。
思考する隙がないという恐怖
アテンションエコノミーという言葉を耳にする機会が増えたが、人々の関心や注目を集める事を目的とした各種コンテンツがとにかく溢れている。もちろんその恩恵があって僕達はエンタメとしての楽しみを体験できるのだから批判するつもりもない。ただ僕達は、「自分の頭で考えなくなってしまっている事実」を受け入れた方が良いように思う。
「どの情報が正しいのか」ということすら、自分で考える前にインターネット上で簡単に答えを探し出してしまう。答えと言ってもここで見つかるのは自分にとって都合が良い答えであるから恐ろしい。その答えが正しくても間違っていてもどちらでもよく、ただ安心したいだけだったりする。
本は思考力の源
「本を読んでいる時間が最も自分らしくいられる」これには共感してくれる人も多いのではないかと思うけど、頭の中にある多くの雑念が「スーッ」と抜けていく感覚。周囲の情報を遮断して本の内容に集中すると、自分の心の声が聞こえてくる。著者と会話をしている感覚にも近い。頭の中で考えながら文脈から内容を組み立て、こういう事だろうかと創造を膨らませる。
それは、「他人との比較」というより「疑似体験」に近い。
比べるべきは自分の価値観と自分の雑念
正直、他人と比較する生活はとてもしんどい。だけど、ある一線を越えた時、僕はそのゾーンから抜け出すことができた。それは自分の価値観に基づく判断軸を常に持てるようになった事だ。
ワークバランスを例に出すとわかりやすいのだけれど、最も重要とする自分の価値観を「人間関係が良好な職場で働く事」と定めたとしよう。その場合、給与や通勤距離に納得できていなくても、人間関係が良好であれば大きな不満は抱く事が少なくなる。反面、「とりあえず働く」という曖昧な状態だった場合には、人間関係は良くても給与は不満、通勤距離も不満、やっぱり嫌。となってしまうのである。この雑念をどうコントロールするかを学ばせてくれるのが本を読むことで鍛えられる思考力と価値観の形成だと僕は思っている。
読書を通して「なるほどね、そういう考え方もあるのか」という思考と疑似体験を重ねていくことで、自分が好きなこと、嫌なことが少しづつ見えてくる。しかも本はあくまで紙キレにすぎないから、著者の顔色を気にする事もなければ、数ページ飛ばしたところで怒られたりもしない。
人間関係に悩んでいたり、他人と比較してしまう自分に負い目を感じている人は騙されたと思って、とにかく本を読んでみてほしい。情報過多の時代において、僕達の心の部分に優しい光をもたらしてくれる唯一無二の存在だ。
書店の減少、読書量の低下など寂しいニュースが後を経たないけれど、僕自身の人生を救ってくれた本の存在に少しでも貢献できればと考えながら思考を繰り返している。今年は、同じような志を持つ仲間とも出会いたいと思っている、たくさんの人達と交流できればと考えています。
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