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冬の光が近づいてきました。

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X-T 1+ XF35mmF1.4 R  

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ランチへ向かうお昼時の小散歩。もうだいぶ光が寝てきて、

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沢山の光と影を作ってくれていました。冬の光を少しずつ感じるようになってきた、と言ってもいいのかもしれません。

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この日持ち出したフジのカメラにはシャドウトーンという項目があり、

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シャドウの強弱を調整できるのですが、これを+2にして、出かけてきました。

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シャドウトーン+2のままでもコントラストをどこか強めに残しながらという味で素敵にハイキーが撮れるように思いました。

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レンズはいくらか手に取ってみてきましたが、

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数十万円、あるいは100万円クラスのレンズ群と比しても、

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新品・リユース4万円前後から5万円ほどで流通しているこの「XF35mmF1.4 R」というレンズは、

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殊に立体感においてトップクラスのポテンシャルを有していると感じています。しかもAPS-Cにもかかわらずにです。そして説得力がない写真で恐れ入ります。

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収差は大目で、太陽に照らされたアスファルトを撮ったりすると、偽色が強く出て一部がひどく青みがかったりすることもありますが、

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思いもよぬ光を取り込んでおいてくれることもあったり、同じ開放で撮っても、光や被写体との距離によって柔らかく写ったり、メリハリがある写りをしたり、シャープに捉えたり、表情も豊かと言ってもいいのだと感じます。

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なかなかに評判通り、すばらしいレンズ、その一本のように思います。

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とくに人を撮ったときの立体感は傑出したものを、ときに驚くほど、光によってではありますが、提供してくれるように思います。

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実はこちらの一枚は、SS4000、ISO100、F1.8にて明るいところを撮っていたそのままの設定で、ランプに露出を合わせ、元の写真は灯りが写っているだけの、ランプ以外真っ黒な写真でした。JPGですが試しにと、シャドウを速度違反の全開級にあげてみるとここまで光が残っていました。網目まで質感が残っているかのように、レンズがしっかりと僅かな光もセンサーに届けてくれて、かつもうだいぶ古い機種のAPSで恐らくはソニー製のセンサーと思われ、どう光を残すのかFUJIのノウハウが詰まった画像エンジンがよい仕事をし、光を受け取るカメラ側もなかなかに思いました。

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カメラのX-T1は2014年発売のAPS-C機で、2020.10月の相場を見ますと3万円前後から流通をしているようです。

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このカメラはブラケット機能とよばれる、同時に三枚撮影してくれる機能が充実しておりまして、

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露出別、ISO別、任意に三つから選べるフィルムシミュレーション別、ホワイトバランス別、ダイナミックレンジ別、いずれか1つを選択することができます。

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露出別ブラケットを選べば、露出違いの3枚を

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フィルムシミュレーションブラケットを選べば、色味が異なる3枚を撮ってくれる優れものです。

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JPGE撮り派には嬉しい機能ということになります。

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ボディ、レンズともに合わせても軽く、機動性にも優れていると思います。

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描写性能も高い中に2014年頃のミラーレスということで、AFは少し迷ったり、遅かったり感じることがあるかもしれません。瞳AFはついていますが万全というほどではなく、かつあらゆる動体は厳しいと感じますが、静的なものであれば何ら問題なく、使うことが出来ます。

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このX-T1のもう一つの強みが、マニュアルレンズを使う時のピーキングです。

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各社、赤、青、黄のそれぞれ弱中強と選べて、ピントが合ったところが色がついて見える仕組みが多いと思います。FUJIのそれはこのピーキングが際立って見えやすく、地味に驚異的な技術だと思います。

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何気なく防塵防滴仕様の頼もしいボディ、楽しいカメラ散歩でした。

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