子どもって本当に忙しいなぁ
もうすぐ3月が終わる。仕事が変わってからは『年度』の感覚があまりなくなっているが、利用している子どもたちの『学校』での学年は一つ上がる。おかげ様で利用者にも恵まれ入れ替わりはあれど何とかやっていけるくらいは人が集まる場所にはなっている。気が付くと施設に通っている子どもの大半は『小学校での教え子』では無い子どもたちになっている。
たった二十数人しかいない利用者にも個性があって面白い。そして、どの子も色んな想いを持って毎日を生きている。僕の力が足らずに子どもたちの『学ぶ心』に花を咲かせてやることが出来なかった子もたくさんいる。
色々な悩みを聞いているとつくづく思うのが「子どもって本当に忙しいなぁ。」ということである。
毎日決まった時間に決まった場所に行って、学校や先生ごとに違ったルールに従い、一日学校を休んだ日には「これってどういうこと?」と質問している暇さえない。中学生にもなれば定期テストと称してとんでもない量の課題が一気にやってきて当たり前のように序列が付けられる。
学ぶ責任は『子ども』にあるような物言いだって溢れている。
みんなと同じように伝えているのにわからないのは『努力不足だ!』と言う大人がたくさんいる。でも、『努力すること』って非認知スキルっていうヤツで教えてやらないと育たない気がする。
テレビなどで『発達障害』のことが話題になることが多いが、その特性がもとで生活に困りが出るなら『支援』が回ってくる時代に舵を切ろうとしているなかで僕たちは本当に『勉強』が苦手、『勉強が続かない』子どもに対し『努力不足だ!』と大金払って学習塾に通わせるしか『高校』にも行けないという時代で良いのだろうか。そもそもその突貫工事で『作られた点数力』を繕って入った行先ではきちんとその子の学びの『きっかけ』が提供されるのだろうか。
僕は、どの子にも『学ぶ』という行為を楽しんでもらいたい。
新しいことを知ったり、新しい出会いを得たり、自分のしたいことに没頭したりする『経験』を是非どの子にもしてもらいたい。
僕は、まだまだ未熟だ。教育法や教授法ももっと高める必要がある。だからこそ、学習や生活に寄り添い長い目でずっと子どもたちに語り続けていきたい。『学ぶってなかなかいいもんだよ。』と。