週報 2023/09/10 プーパーピー、数字があるとわかった気になれる、こばらがすいたらクッキー1枚
9/2(土)飼い主は餌やり機
7時に起きて二度寝をし、一日がめちゃくちゃになった。二度寝をすると自律神経がバグる感じがする。
スナネズミへの郷愁に駆られて売っている店を探す。京都市にはいなかった。やっぱりレアな動物らしい。『動物のお医者さん』が放映された当時はどこでも手に入ったのだろうか?
デグーならよく見かける。なんでデグーは人気なのかはよくわからない。「懐く」のがいいのだろうか?たしかにそんじょそこらのネズミよりは賢いけれども。
小動物が「懐く」のも疑わしい話だ。相当高度な動物にならぬ限り、彼らにとっての飼い主は餌やり機である。犬猫、鳥のレベルだとコミュニケーションが可能で「こいつが撫でるのは許さん」とかあるけれども、モルモットほど高度な動物でも個体の識別をしているようには思われない。私は🥕🫑出し機である。
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昼はイタリア料理店へ行きパスタを食す。隣の席にやってきた中年夫婦がパスタをラーメンみたいにすすっていてびっくりした。
午後は週報原稿。やる気が出なかったので散歩をした。本屋へ行きまた積み本を増やしてしまう。スタバでカフェミストベンティエスプレッソチョコ追加を買った。カフェインパワーで書きものを進める。
9/3(日)プーパーピー、砥石には相性がある
週報の清書と読書をしたあと、午後から外へ。漬物容器とピーリングナイフを探しに出かけた。
ピーリングナイフとは皮剥き用のナイフである。玉ねぎ、ニンニクの薄皮を剥くのに重宝する。果物にも野菜にも使える。料理系のYouTube動画をみていると本職の人、フランスの料理人が使っているのを見かける。
このナイフを求めてハンズと百貨店を巡ったがどこにもなかった。そもそも日本のメーカーはあまり作っていない。無理もないか。仕方がないのでインターネットで買うことにした。
しかしこのナイフ、名前が安定しない。
ピーリングナイフ
パーリングナイフ
シェービングナイフ
シャトーナイフ
ペティナイフ
という名前で同じような形のものが売られている。プーだのパーだのどうなっているのか。
peeling, paring, shavingは剥いたり剃ることを意味する。シャトーはお城のことだが、フランス料理にはシャトー剥きという野菜の剥き方がある。そのためのナイフだからシャトーナイフ。ペティナイフはフランス語のプチ(petit)から来ていて、小さいナイフという意味。つまり総称である。皮剥きナイフは小さいのでペティナイフ集合に入るのは正しい。なので、本当にぜんぶ皮剥きナイフである。ややこしい。
結局ドイツ製、ヴォストフのピーリングナイフを買った。ビクトリノックスでも良かったが、見た目を重視した。安っぽいプラ製のは好まない。
🫧🫧🫧
百貨店の包丁コーナーを眺めていたら婦人と店員の会話が聞こえてきた。
「鋼の包丁には砥石の相性があって……」
なんだって!?なにそれ知らない……。
砥石の選び方 | 燕三条製包丁の藤次郎株式会社|TOJIRO JAPAN
たしかにあった。鋼は堅めのピドリファイド製法、ステンレスは柔らかめのレジノイド製法、と覚えておけばよさそうだ。
つまりそれってなんなんや。
砥石の性能を決める3要素 | 堺打刃物 株式会社高橋楠|包丁の製造卸
ピドリファイド製法: 焼いてあるから硬い
レジノイド製法: 練ってある、浸水の必要がない
つまり従来の水に浸す必要のある砥石は硬いタイプであるようだ。
有名な刃の黒幕は浸水がいらない砥石である。つまりあの砥石はステンレスを研ぐのに向いた製品らしい。この世の包丁の99%くらいはステンレスなのでたしかにそれでよい。しかし我が家の包丁は鋼のものが多い。
私はこれまで#2000の刃の黒幕で包丁のメンテナンスをしていた。「なんだか包丁の切れ味が微妙だなあ」と思っていたのだが、それは砥石の相性だったらしい。
改めて#1000の焼きもの砥石を使って研いだらよく切れるようになった。無知だった。
9/4(月)朝ダメだと一日ダメ、コンテンツ生産の非対称性
起きたとき休日だと思っていた。何度もアラームを延長する。8時40分に妻氏が起きたとき「なんで休日なのに早起きしているのだろう?」と思った。月曜日である。
体調は悪かった。血圧は100をきっていて、まともに起きられる値ではない。夕方の鍼でわかったように、冷えていたのだ。働くべきではなかったのかもしれない。こういうときに休む判断ができないがち。
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鍼で五臓のうち四臓の弱まりを指摘される。エアコンで冷えている。京都と温暖化が悪いので対策が難しい。鍼の先生によると、冷え性人間は夏でもレッグウォーマーをつけて寝るとよいらしい。冷えは手足から入るため。
朝の体調の悪さは挽回できるのか?訊いてみた。
「朝起きたとき、その日の体調がどうなるかはだいたいわかるものですが、体調が悪い朝は二度寝で挽回できますか?」
「だいたい無理なのでどうしようもない。もし脈診ができたらお灸で対処できるけれども」
「脈診ていちばんむずいやつじゃないですか」
脈診は鍼灸医でも習得していない人が多い。手首の脈から健康状態を把握する謎技術である。
つまりダメな日はずっとダメなのである。休むのがいちばん。
🌼🌼🌼
日記でもなんでも、テキストを書くにはそれなりに時間がかかる。3千文字書くと30分から1時間くらい。5千文字となると1時間を超えるかも。
それだけ時間をかけても読まれるのは一瞬なのだ。漫画に劣らずテキストにもそういうところがある。
趣味だからいいのだが、コンテンツ生産の非対称性はすごい。
しかも、読みやすくなるよう腕を磨くほど一瞬で読まれるのだ。たとえ技術が向上しても生産にかかる時間はそれほど縮まない。漫画も同じ。それでも生産しちゃうのは暇だから。
この世にコンテンツが溢れているのはみんな暇だからである。あるいは欲望があるから。
9/5(火)数字があるとわかった気になれる、『芸術のパトロンたち』を読んだ
出社して会議をたくさんこなす。合間にそうめんトークをした。食べものの話は外れない。
夜、ジムへ行くつもりだったがサボる。急にバグ報告が来たため。火曜日は妻氏とジムへ行くことにしているのだが、この日は妻氏も会社を出るのが遅れてすべてがダメになった。
🦡🦡🦡
転職、婚活でも何でもそうだが、人と人をマッチングさせるシステムはコネを抽象化したものである。コネで人を斡旋するとき「この人ならその要求に応えられそうかな」「この人となら合うんじゃないか」という判断をする。つまり審美眼が働いている。
審美眼は属人的なスキルである。たくさんの人をマッチングさせるには使いづらい。だからコネによる人の斡旋を民主化し、社会全体で効率的なマッチングができるようシステムが作られているわけだ。しかし今のレベルだと審美眼を抽象化できていないので、このシステムはそんなにうまくいかない。数値化しきれるかというとそんなことはないし、レジュメをたくさん書かせるならばそれは抽象化できていない。現状では「目」が必要である。
Temple Grandinは「作ったものを5秒見せたら腕前はわかるものだから、(売りこむために)見せてしまえばいい」と言っていた。たしかにその人の作ったものをみたら仕事ができるかはわかる。テキストでもプログラムでもそうだ。イラスト、漫画でもわかるだろう。
問題は選ぶ人が詳しくないとき。目を肥やしてないとものを見ても価値はわからない。どれも同じに見えるのだ。だから、目を養ってない人にとっては完全でなくてもよいから数値評価が欲しいのかもしれない。それがどんなトラブルの原因になるとしても。例えば年収とか。
どうやって目を養うか、は古い問題である。昔から多くの人が「いいものをたくさん観察しろ」と言っている。今もこの箴言は有効なので、本当にそれしかないのだと思う。
🦡🦡🦡
『芸術のパトロンたち』を読んだ。
文章が上手な稀有な本。真に上手だった。格調高いテキストで芸術のパトロンの歴史について語られる。正直なところ芸術のパトロンにあまり興味はなかったのだが、よい文章なのでそれを目当てに読んだ。結果、芸術家とパトロンの関係の変化だけでなく、芸術家の趣向・役割の変化まで理解させられてしまった。芸術史としてもよい本である。
おもしろかったのは批評家の役割。フランス革命を契機として芸術が王家のコレクションおよび公共事業から、ブルジョワの自慢の道具に変化していった。しかし成り上がりの市民に教養などない。無学な市民たちのために美術作品の価値を説明したのが批評家だった。
この傾向は1980年くらいまでの日本にもあったように思う。戦後の労働者は岩波文庫とビニ本を同時に読んでいた。当時はまだ教養への憧憬があったのだ。教養ある専門家たちがいて尊敬され、批評家も活躍していた。それは芸術における批評家と同様に、ハイカルチャーへの注釈の意味があったのだろう。
今は批評家が必要とされないと思う。かつての憧憬はもうない。専門家もSNSで手が届くところにいる。距離が近く、ただの人間である。お高いところに留まっていなくて、大衆のほうへ擦り寄ってくるのが今の専門家。そこに教養人としての格はない。
9/6(水)血糖値管理の時代
朝の血圧でも一日の体調がわかる。不自由な労働者である私は決まった時間に起きなければならない。無理やり起きたときの血圧で、まだ寝ているべきだったかどうかがわかるのだ。この日は上の血圧が96だった。ダメな日のはじまり。
午前は会議をして雑務。午後に入ったら急にお腹が壊れた。不穏である。
また会議をして家に帰りぐったり。そのうち回復したらドキュメントを書いた。
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『やせたい人はカロリー制限をやめなさい』という怪しい本を読んでいる。この手の本は赤線が勝手に引かれていて文章がひどいのが相場だが、知識は得られるのでがんばって読む。
本の主張は「摂取カロリー<消費カロリーでやせるのではなく、インスリン=血糖値のコントロールでやせる」というもの。北米のナントカ学会か何かのお墨付きの理屈らしい。
なぜインスリンが大事なのかというと「血糖値があがる→インスリンが分泌されて細胞に糖が取りこまれる→余った糖が脂肪に変換されて蓄積される」というシステムがあるから。
裏取りをしたところ、たしかにそうらしい。
カロリー制限の時代も糖質制限の時代も終わって、血糖値管理の時代のようだ。主に食べる順番の話なので現実的だと思う。
9/7(木)こばらがすいたらクッキー1枚
ちょっと自律神経がダメな感じ。中途覚醒もあったし季節の変わり目な感じがする。気温が下がってきているし、秋が落ちつくまで耐えるしかないのだろう。
久しぶりに自転車で通勤し、夕方まで実装業務をしていた。
午後から腹筋がときおり痙攣する不具合に遭遇し困惑する。瞼の痙攣はたまにあったのだが、腹筋は初めて。しばしば自律神経をやってしまう妻氏によるとよくあるバグらしい。慣れるとのこと。うーん不随意で気持ち悪い。
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炭水化物に油脂、タンパク質を合わせると腹持ちしやすい、という知見を知った。例えば、白米だけを食べてもすぐに消化されてお腹が減ってしまう。ガーンと血糖値があがってすぐに下がっていくのだ。だから炒飯のほうがまだよい。ゆっくり消化されて血糖値が下がりにくくなる。
この日の深夜にお腹が減ったとき、洋菓子を一つだけ食べてみた。バターと小麦粉と卵なので上記の理屈と合う。実際にピタリと空腹感が止んで驚いた。いつもは小さめのインスタントヌードルや冷蔵のごはんを食べては「足りないなあ」と思っていた。必要なのはクッキー1枚だけだったらしい。
9/8(金)濃いお茶が増えてる、starfield
お腹ぴくが辛くて早めに寝たらよい睡眠が取れた。元気に労働して実装をしまくる。
夕方にスーパーへ行ったら肉だけのつもりだったのに三千円もいろいろと買ってしまった。家に何があって何が足りないのかおおよそ覚えており、スーパーの棚へ行くと記憶(イメージではない)が蘇るのだ。いつも予想以上の買い物をするので自分で驚いてしまう。
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このごろ自販機やコンビニで濃いお茶を売っている。苦いものは好みなのでよく買う。この手の濃いお茶はどの会社の商品でも、機能性表示食品でありカテキンが体脂肪を減らすと主張されている。
機能性表示食品の申請書類を見つけた。
様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)
ガレート型カテキンはリパーゼを阻害する可能性があるとのこと。なーるほど。
つまり濃いお茶の目的はこのタイプのカテキンの濃度を特定の領域まで高めることのようだ。それで結果として濃いお茶になっているのだろう。
ところで、リパーゼとは主に十二指腸で脂質を分解する酵素である。リパーゼのはたらきを阻害するということは、食べた油がそのまま尻から出てくることを意味するのではないか。
Xで「濃いお茶 お腹」で検索してみる。壊れる人はよくいるようだ。未消化のものが小腸へ流れるのだから無理もない。
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それとは別にインスリンの分泌を抑制する効果もある。こちらは肝臓で作用するとのこと。であれば、炭水化物が多く脂質が少ない食事の前に、濃いお茶を飲むのが有効だと思われる。
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うっかりstarfieldを買って遊んでいる。
今日は宇宙ステーションでドンパチやっていた。私はまともにドキュメントを読まないので、ドッキング方法がわからなくて一度爆発四散した。
ドンパチというかFPSは苦手である。すぐに回復アイテムが足りなくなった。宇宙ステーションの食堂でミミズ肉やトマトを拾ってきて窮地を凌いだ。