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お兄ちゃんになった息子へ。

この記事は、赤ちゃん返りをした息子に宛てて書いています。

・これから赤ちゃんを産む方
・これから下の子が生まれる方
・赤ちゃん返りに悩んでいる方
・育児に悩んでいる方

の参考になれば幸いです。

ぶどうの赤ちゃん


あなたは、大きく膨らみおへそが飛び出てしまったママのお腹を見て、赤ちゃんを「ぶどうの赤ちゃん」と名付けました。

「ママ~!ぶどうの赤ちゃん触る~」とお腹をなでて、自分のほっぺたをお腹にぴたっとくっつけて、「ママのお腹の中には赤ちゃんが居る」ということをゆっくり理解しているようでした。

ママが抱っこできない

ママは妊娠中、切迫早産の可能性があるとお医者さんから言われて、重たい物を持ち上げることができませんでした。

その他、家事や、動いたりすることもできませんでした。

だから、息子から「ママ、抱っこ~」と言われても抱っこしてあげることができませんでした。

そんな息子に、こう事情を説明しました。

・ママはね、今、お腹が痛くて抱っこができないの
・パパなら抱っこできるからね
・ママは座ってぎゅーだったらできるよ
・座って抱っこにしようね

なんとなく言っていることを理解できるようになったあなたは、抱っこして欲しい時、ママに手を差し伸べる、

だけど、ママの顔を見て「あっ」って察した顔をします。

そして。

「ママ抱っこできない」

「パパならできる」と拙い言葉で言い放ちパパに抱っこをお願いしていました。

朝起きてママに抱っこして欲しい時
ママは立って抱っこできないと分かっているから。

「座ってぎゅーする」と言って走ってきます。

まだ2歳なのに。まだ小さいのに。

ママはお腹がいたくて抱っこができないんだ。と
一生懸命理解しようとする姿にママとパパは胸が締め付けられました。

妊娠中の赤ちゃん返り

私は産後赤ちゃんが返りするのかなと思っていましたが、妊娠中から息子の赤ちゃん返りがじわじわ始まりました。

トイレも、お着替えも、ご飯も、一人で出来ることをママもパパも知っていたけれど、お腹が膨らみだした頃からよく甘えてくるようになりました。

おしゃべりが上手で、自分のしてほしいことを伝える事ができる息子はママによくこんなこと言いました。

「ママが食べさせる」 「ママがする」 「ママが良い」

・ママにお着替えさせて欲しい
・ママに靴下脱がして欲しい
・ママに歯磨きしてほしい
・ママに食べさせて欲しい
・ママに靴を履かせて欲しい
・ママとベットに行く
・ママと遊びたい

お腹が大きくなるにつれて、何をするのも「ママにして欲しい」とお願いする日が増えたのです。

足をジタバタして、泣いて、反り返って泣く日もありました。


ママが少しお手伝いしてあげると自分でお箸やスプーンを持ってパクパクご飯を食べたり、一人でトイレに行ったり、一人でおもちゃで遊び出したりする様子が見られました。

ママがしてあげる事で不思議な力でもわいてくるのでしょうか?

甘やかす姿に「わがまま」な子になるぞ!
なんて、パパは言う日もあったけど。

ママはあなたの「ママがいい」をなるべく受けいれてきました。

なぜなら、あなたの「小さな不安」に寄り添いたかったから。

ママが抱っこできなかったり、ママが「待ってね」ということが増えてきっとあなたを少し不安な気持ちにさせていたと思うから。

あなたがとっても大切な存在で、大好きで、大切なんだよって言うことを不安に寄り添うことで少しでも解消してあげたかったから。

だから、「ママが良い」って言ったときには、「そうだよね、ママが良いよね」ってあなたの気持ちに一言でいいから、寄り添いたいって思ったの。

パパにもお願いして、パパとママで息子の「小さな不安」に寄り添い、あなたが一番大切、あなたが大好きってことを一生懸命、伝えたよ。

これは「わがまま」なんかじゃなくて。

「不安」な気持ちを一生懸命、自分の知ってる言葉で伝えてくれていたんだよね。

頭では分かっていても、「ママが良い」と足をばたつかせて、大きな声で言われると、「わがまま」にみえて、時にパパとママの気持ちを焦らせて、イライラしちゃうときもありましたけどね。

そんな妊娠期間が過ぎ、2歳10ヶ月の時。

弟が産まれて、あなたはお兄ちゃんになりました。

ママは4日間の入院して、おうちに帰ってきました。

パパと2人

今回は里帰り出産をしなかったので、パパと二人きりで過ごす期間。

パパもドキドキ。

お産当日。

車の中で産まれるまで一緒に待ってくれていたパパとあなた。

こ、これが本当の赤ちゃん返りってやつ

産後5日目

ママと久しぶりの再会、そして赤ちゃんとはじめまして。

久しぶりに会ったあなたはなんだかふてぶてしく。
よそよそしく。
赤ちゃんをとっても不思議そうな目で見つめ、この子は「誰なんだろう」というような感じ。

そして、ほっとしたのか発熱したあなた。

夜は気持ちが悪かったのか、激しく嘔吐。

更にいままでトイレに行けていたのに、おしっこを漏らしたよ。

産後6日目

夜から明け方にかけて夜泣きがひどく、朝には40度近い高熱が出てしまい、あなたを抱えて、朝慌てて病院に駆け込んだよ。

まさか、産後6日目から病院に連れて行くとは!

コロナやインフルなど様々な検査をするも陰性。

保育園をお休みして、一緒に過ごしたよ。

ママはまだ傷口が痛み、まだうまく座ることも難しい状態。

歩く度にめまいがするので、帰ってきてからママは倒れてしまった。

幸いにも実家の母が応援に来ていたので、長男のお世話をお願いすることができました。

上の子が居る場合のお産は、気持ちの不安から体調に変化が現れる事もあるんだなと、お母さんは学んだよ。

産後7日目

明け方~朝にかけて「ママ」「ママ」と大泣きするあなた。

「ママ、いかないで」
「ママ、抱っこ」
「ママ」

この日から、赤ちゃん返り(本気バーション)が始まったな!確信したよ笑!

あなたは高熱でかなり激しめの夜泣きと産まれたての赤ちゃんの夜間授乳のダブルパンチ。

ママはこの時、心身共にアウト!だったよ…!


産後8日目

解熱し、保育園へ。

と思いましたが、これまた赤ちゃん返り。

「まだ寝る」

「ママと寝る」

「赤ちゃん置いて」

朝すくっと起き上がって元気よく朝ご飯を食べて登園していたあなたの姿はどこへやら。

1時間ほど大泣きして、寝室から出たくないと猛アピール。

寝室で歯磨きをして、寝室でお着替え。

ママも一緒に保育園へ行くふりをして着替えて、外に出て、お見送り。

生後9日目

次男体重チェックの際に長男の赤ちゃん返りについて相談したところ
産科医の先生からこう言われました。

これまでお母さんがたっぷり愛情を持って接してきた事が「跳ね返ってきているだけ」ですよ。
息子くんの「わがまま」っぷりは、正常です。
大変だと思いますが、たっぷり受け止めてあげて下さいね。

あなたは、産後13日を経過したころから、少しずつ自分でご飯を食べれるようになり、少し落ち着いてきたよ。

お兄ちゃんになるって大変だったね。

お兄ちゃんになってくれて、ありがとう。

感想


産後1ヶ月半。

いまだに「ママが食べさせる」「ママが脱がせる」とママにお願いする事は多いですが、先生から言われたとおり、赤ちゃん返りだと受け止めて甘えを認めています。

あれから3年

息子に宛てた記事を書いて下書きにしたまま残っていました。

実は、今長男は5歳。次男は2歳なりました。

赤ちゃん返りとは「わがまま」になったり「おしっこを漏らしたり」ボク/わたしは「ここにいるよ」ってママとパパに伝えたくてわがままになっているんだと思います。

3年前、下の子が生まれて、産後身体も戻りきっていないのに、夫は仕事も忙しくて、出口が見えない子育ては不安だらけでした。

だけど、今になって思う事は、親の手が掛かる時期って本当に一生のうち「ちょっとだけ」「ママ」を求めてくるのは今だけ。と言う事です。

長男から、ママ呼ばれる回数は3年前から比べると本当に減りました。

次第には、いつか「ママ」って言わなくなり。
「お母さん」って言うようになって。
「母さん」「お袋」「おい」と呼び方も変ってくる事でしょう(笑)

だから、今辛い人へ。
子育てには出口があります。

ママ、ママ、と言っているうちは辛い日もあるけど人生のうち本当にわずかで、わずかな、「しあわせ」な時間なんですよね。

と頭でわかっていてもイライラしてしまうものですね~(笑)

子育ては感情が忙しいですね。

最後まで読んで下さりありがとうございます!

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