赤ちゃんとの関わりで大切にしたい3つのこと
管理栄養士でベビーマッサージ講師ののむです。
私は現在2歳9ヶ月の息子がいます。これまで介護・高齢者医療の領域で営業職として働いていました。
そのため、赤ちゃんや子どもの関わり方について全く知識が無かったので、息子が生まれてベビーマッサージの資格を取り、育児書を読んでは、実践の繰り返しで育児の知識をつけていきました。
「みんなどうやって育てているの?」
「お母さんは一体私をどうやって育てたんだろう?」
私は第一子を妊娠中、産む事がゴールになっていたので、産んでみて分からないことだらけで、壁に当たっては本を開き戸惑いの連続でした。
私は、子育てでついつい正解ややり方を求めてしまいましたが、子育てに正解はありませんでした。
なぜなら、赤ちゃんも、わたし達親も一人一人個性があり、みんな、それぞれ違う価値観があると気付いたからです。
だから、お母さん自身が子どもにとって良いなと思った方を選択すればいいのです。
正しいやり方を子育てに求めるとお母さんの心も苦しくなってしまいます。
これから赤ちゃんとの暮らしが始まるお母さん・お父さんには、正しい子育てではなく、楽しい子育てで親子の笑顔が増えるよう、少しでも私の経験から発信していければと思っています。
子育ては心配事も多く、手がかかり、親もイライラしてしまったりと、時折辛いこともありますが、子育ての時間はあっという間に過ぎていきます。
笑って楽しんでいきましょう!
今回の記事では、赤ちゃんとの関わりにおいて大切にしたいことを3つ説明しています。
この記事はこのような方におすすめです。
・これから赤ちゃんとの暮らしが始まる方
・赤ちゃんとの暮らしに悩んでいる方
・赤ちゃんとの関わりがわからない方
今はネットを開けばいろいろな情報が飛び交い、不安になるお母さんも多いと思います。私も一人目の育児では色々な情報に惑わされてずっとスマホを見ているなんてこともありました。
赤ちゃんの成長のために大切な事は何か?
突然ですが、赤ちゃんの成長のために大切な事は何だと思いますか?
しつけや、早期教育、えいごのお勉強でしょうか?
赤ちゃんは、一人で何も出来ないように思いますが、自ら生きようとする力を持っています。
この「生きようとする力」は子どもの興味や、好奇心、生きる力となり、長い将来を生き抜く心の土台となります。
お母さん、お父さんは、すでに赤ちゃんが「生きようとする力」を持っている事を意識して、心の土台作りを大切に赤ちゃんとの時間を過ごして欲しいと思います。
では、どのような関わりをすることで、生きる上で大切な心の土台をつくるのでしょうか?
赤ちゃんとの関わりで大切にしたい事を3つにまとめてお話します。
【1】赤ちゃんの気持ちを親が受け止める・反応する
赤ちゃんの気持ちを親が受け止める・反応することで、わたしの存在価値を認めてくれた、わたしはお母さん・お父さん・関わってくれる人から「愛されている存在なんだ」と安心感や人に対する信頼感抱く感情体験をします。
この感情体験を繰り返すことで、自然と「わたしは大丈夫」という生きる自信につながり、長い人生の心の土台となります。
赤ちゃんのときの記憶だから、発達に意味がないのでは?
覚えていないのでは?と思う方もいるかもしれません。
もちろん、大人になってから赤ちゃんの時の記憶は思い出せませんが、脳の深いところにきちんと記憶されていきます。
では、どのように赤ちゃんの気持ちを受け止め、反応したらいいのでしょうか?
赤ちゃんは、言葉で自分の気持ちを表現する事が出来ませんね。
そのため、お母さんにお父さんに泣いたり、ぐずったり、笑ったり、目をじっと見つめることで、何かしらのサインを送り気持ちを伝えいます
赤ちゃんが笑ったら、笑顔を返してあげたり、泣いたりぐずったりした時は、「ねむたいのかな」「おむつ替えてすっきりしたね」「お腹すいたのかな」と、赤ちゃんの立場に立って「共感」してみましょう。
ただ、これは24時間365日常に親が、子どもの心に寄り添い一つ一つ丁寧に反応しないといけないという訳ではありません。
物を投げようとしたり、触ったり、なめたりしてはいけない時は「だめだよ」「これは危ないよ」としっかり伝えないといけないときもあります。
泣いて抱っこをしてあげたくても、忙しくて「少し待ってね」「後からね」と言わないといけないときも沢山あります。
赤ちゃんが泣き止まなくてイライラする時があってもいいんです。
1日のどこかで赤ちゃんの気持ちになって共感し反応する時間や、一対一でゆっくり赤ちゃんと向き合う時間を作れれば十分です。
赤ちゃんは親から愛されて、認められ、自分に自信をもつことで周囲とうまくコミュニケーションを築くことができます。
【2】赤ちゃんにたっぷりの愛情をそそぐ
赤ちゃんの時期はお母さん、お父さん、周りの大人たちが愛情をたっぷりそそいで、可愛がってあげることが大切です。
なぜなら、赤ちゃんが大きくなった時、人とコミュニケーションを築く時にお父さん・お母さんとの関わりの中で学んだことが基礎となるからです。
注がれた沢山の愛情で親子の絆を深めて、赤ちゃんの情緒の安定や成長を助けます。
ずっと温かいお腹の中で過ごしてきた赤ちゃんにとって、外の世界は初めてのことがいっぱいですよね。
赤ちゃんは抱っこをすると安心して泣き止むことが多いです。
一昔前は「抱っこをすると抱き癖がついて大変だよ」と言われていたそうですが、そんなことはありません。
もしも、赤ちゃんがなぜ泣いているのか分からないときは、赤ちゃんの不安に寄り添い、まず抱っこをしてみましょう。
抱っこすることで、肌から「お腹が減ったよ」「遊んで欲しいよ」「オムツが濡れたよ」と赤ちゃんの気持ちが伝わり、お母さんお父さんは、赤ちゃんの気持ちに耳を傾けて、赤ちゃんの気持ちになって受け止めることができます。
抱っこなどのスキンシップをたくさんとると不安やストレスを軽減する「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが脳内に分泌されます。
この「愛情ホルモン」はリラックスした気持ちで肌に触れ合った時に触れる側、触れられる側、双方に分泌するので、スキンシップは科学的にも親子の絆を深める効果があることが証明されているんです。
日々の暮らしの中にスキンシップを取り入れて、たっぷりの愛情を赤ちゃんに注いでいきましょう。
【3】お母さんの心身を周囲の人が支えてあげる
赤ちゃんが生まれると、「私はお母さんなんだから」と赤ちゃんのために、自分を犠牲にして一生懸命になりますよね。
食事の準備に、家の片付けに、赤ちゃんの気持ちに応えよう、スキンシップを取ろうと、赤ちゃんのお世話を頑張りすぎてしまうと、お母さんは自分の時間がどんどん無くなり、ストレスが溜まってしまいます。
子育ては毎日続くので、適度に小さな気分転換をしながら育児を楽しむ習慣を身につけるようにしましょう。
ストレスや不安をため込みすぎず、うまく息抜きが出来るようになるとお母さんの気持ちにゆとりが生まれ、赤ちゃんにも家族にも優しく穏やかな気持ちで対応できるようになります。
そのためには、周りの人がお母さんに寄り添いサポートしてあげる事がとても大切です。
乳幼児期の子育てでは、お母さんの心身を支えてあげる事が「父親の役割」だと私は考えています。
慣れない赤ちゃんとの暮らしで、「これで合っているのかな」と不安になったり、「誰かとしゃべりたい」という気持ちが強くなるお母さんも多いとおもいます。
お父さんは、お仕事から帰ってきたら、疲れているかもしれませんが、お母さんがどんな風に一日過ごしていたのか、話に耳を傾けてあげてください。
話すだけでストレス発散にもなりますし、不安に寄り添ってくれる事で心が温まり優しい気持ちになり、その恩恵はお父さんにも返ってくることでしょう。
お母さんは、家事・子育てのすきま時間にストレッチやヨガで自分の体を労わったり、好きなスイーツ、好きなアロマを楽しんだりして、自分自身に優しくする時間を持ちたいですね。
それから、同じ子育て中のお母さんたちに会うこと事でも、イライラや不安が解消できると思います。
私は息子を連れて地域のベビーマッサージ教室や、子育て支援センターに通っていました。
他のお友達と楽しそうに遊ぶ姿を見たり、他のお母さん達とお喋りをしたり、することで私は息抜きになっていました。
他のお母さんたちとコミュニケーションをとらなくても、支援員の方が話しかけてくれたり、子どもが遊ぶ姿を見ているだけでも、リフレッシュになり、楽しいと思います。
赤ちゃんと過ごす時間が長く、心身ともにイライラ・ストレスが溜まっている時は、お父さんに子どもを預けてマッサージや美容に出かけたり、一時保育や家事代行サービスなどの利用も検討しましょう。
私は、転勤族で周囲に頼れる人がいなかったので、一時保育の利用を考えたことはあるのですが、自分のリフレッシュのために他人に子どもを預けるのは気が引けると思い、一時保育も家事代行サービスも利用したことはありませんでした。
私のように「自分のため」と思うと気が引けるお母さんは、「赤ちゃんのため」「家族のため」と思って、もっともっと自分を大切にしてくださいね。
ママが心身ともに元気でいることが赤ちゃんにとって一番大切な事です。
このことを周囲の大人が促し、サポートして欲しいと願っています。
まとめ
赤ちゃんとの暮らしは、楽しい事や幸せなこともたくさんありますが、夜泣きに悩まされたり、怪我をしないか、病気じゃないのかと、心配することも沢山あり、想像以上に不安な事も多いですよね。
特に初めての子育ては分からないことだらけで、頑張りすぎてしまう事もあるかもしれません。
私が育児経験から感じた赤ちゃんとの関わりで大切にしたい3つの事
【1】赤ちゃんの気持ちを親が受け止める・反応する
【2】赤ちゃんにたっぷりの愛情をそそぐ
【3】お母さんの心身を周囲の人が支えてあげる
赤ちゃんの気持ちに応える、愛情を注ぐには、赤ちゃんのケアをするお母さんの心のケアや身体を労ることもとても大切な事です。
お父さんは洗い物や赤ちゃんのお風呂など出来ることから行ってみるなどして、お母さんの心身に寄り添い、お母さんはうまく息抜きをしながらどうすれば自分の気持ちが楽になるか、コツを見つけながら赤ちゃんとの暮らしを楽しんで欲しいと思います。
それでは、また~(^^)