
映画「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」感想
こんにちは。Nonkoです。
ここで書いている以外にも、最近めっきり映画づいています。去年引っ越してから、映画館にアクセスしやすくなったので、「今日何の予定もないから映画観ようかな~」という感じで徒歩で行けるようになったからかも。行動を変えるためには自分の状況を変えるっているのは、やはり効果的ですね。
さて、今日も映画の感想です。
アップリンク京都で「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」を観てきました。
日本だと2023年5月6月に東京大阪で行われた、ゴルチエの自叙伝エンタテインメントショーの舞台裏の映画です。
…こんなショーがあったの知っていたらなら絶対見に行ったのに!情報を手に入れられなかった自分が悔しい…。
本当にそう思うぐらい素敵なショーだったことが分かる、映画となっていました。
そもそも、ゴルチエって皆さん知っていますか?

ゴルチエとは
1976年、自身の名を冠した「ジャンポール・ゴルチエ」のブランドでプレタポルテコレクションでデビュー。
1980年代を代表するブランドで、フランスのファッションの中心を担った。デザイナー本人はファッション界の異端児と呼ばれている。個性的なモデルを起用し、性別やジャンルを超越したコレクションを発表。ゴルチエはアバンギャルドでパンクの精神を持ち合わせた数々のアイテムを提案。マリンボーダーニット、メンズスカート、ボンデージ・ファッションなどを提案して話題を集めた。
2015年春夏コレクションを最後にプレタポルテから撤退し、香水とオートクチュール部門のみにフォーカスしている。




私個人の感じていた印象としては、しつこい感じではあるもののものすごく個性が際立っていて、個人的に着たいわけではないけれど、独創的なクリエイションは際立っているなという印象でした。
今回の映画の感想
まずとにかく綺麗!心が躍る!
人って美しいものを見ると幸せになれるような気がしていますが、私だけでしょうか。

そして、彼のクリエイションに対する真剣さと周囲のスタッフへの気遣い(独創的なクリエイターってここが置いてけぼりなことが多い気がするけど、めちゃくちゃスタッフに対して優しい気がする。言葉の言い回しとか。)、周囲のスタッフの、形にしようとする真剣さが本当に心が震えるものがありました。
個人的には、縫製担当の方がすごくよくて、自分はゴルチエ以外しか縫わない!ゴルチエが見せてくれる世界が好き、みたいなことを話されていて。おそらくゴルチエも、やってもらうならこの人しかいない!ってことで、一線を退いていたその方を呼び戻したんだろうなーというところも想像できて。なんだかアツいものを感じました。
そして、ダンスの振り付けっていうのがどういう風に形になっていくのが普通なのか私は全く分からないけれど、それぐらいの粒度からのオーダーであれだけ素敵な舞台に仕上げていける振付師とダンサーの方ってどんだけすごいんだと驚嘆。あのヒールでダンスできるだけで尊敬ですよ。
「人と違う」に悩んでいる人にも力になる映画だと思う。
子供でも大人でも。
周囲から浮いてしまっていたり、セクシャルマイノリティだったり。

ゴルチエが、プレタポルテ(既製服)を辞めた理由も共感でした。
「トレンド、流行、シーズンの勝者あるいは敗者」といったファッション界やメディアが好き勝手に評価するその対象にされたくない!という思いから、プレタポルテと訣別することを発表したのです。
分かる!分かるわ!
私も心血注いで企画した商品が、もう翌年には古い的な扱いをされることが本当に心苦しいのです。
どのブランドがイケてるとかイケてないとか、本当はファッションなんて好みの世界なんだからそんな烙印押されるのがおかしいのに、なんなんでしょうこの業界は。業界というよりそれを取り上げるメディアかもしれませんが。

こんな感じで、ぱっと見の映画の案内よりも、色々な人に色々考えさせられる映画になっているのではと思うので、よかったら観てみてください。
では!
**********************************ちょっとしたお洋服のお悩みや相談もうけたまわっています。
対面でもオンラインでもOKですので、お気軽にご相談ください。
▼こちらのDMから
https://www.instagram.com/noriko.nmu/