【脳をあやつる成功術】～確証バイアス～

今回は、脳科学用語「確証バイアス」を紹介します。

確証バイアスとは、人は、自分の考えに肯定的な意見を積極的に探し、否定的な意見を避けるというものです。

例えば、
自分は「宇宙人は存在する」と考えている場合、”宇宙人が存在する”側の人の意見にばかり注目し、”存在しない”側の意見を過小評価してしまいます。

もう1例、

占い師に、「あなたは几帳面な一面がありますが、時に慌てん坊になることがあります。」と言われたとします。

よく考えれば、誰にでも当てはまるようなことですが、自分の過去の経験を思い出し、「この人は私のことを見抜いている」と思ってしまいます。

これは心理学の”バーナム効果”とも近いのですが、「自分のことを分かってくれる良い人である」と思い込んで、好意を持ち、信頼してしまうのです。

当然、自分の考えが他人と一致すると嬉しいものですが、過度に反対意見を排除するのは危険です。

科学者も、確証バイアスを回避するために、より反対意見に注目しているそうです。

ビジネスにおいては、

自分の行っているやり方に対し、反対の意見に耳を傾けることで、新しい発想や、世の中の移り変わりに対応していくことが可能です。

また、逆にこの性質を利用して、営業などで”相手の意見に多く肯定することで、信頼を勝ち取る”というのも有効なテクニックです。

つまりは、否定ばかりしていると嫌われるのは当然ですが、裏ではこの「確証バイアス」という性質が働いているのです。

この理論を分かっていることで、自分の中での情報の取捨選択や、他人に好意を持ってもらうための行動が上手くなっていくのではないでしょうか。

以上、「確証バイアス」の解説でした。

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