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たまに虚無#6

来てしまった。虚無が。

そういえば、そういえば生理前だ。何もやりたくない。
「何もやりたくない」に、「Amazonプライムで"ボイス""ボイス2"を見る」がある期間はよかった。おもしろくて続きが気になってたから。
2が終わり3に続く。いいところで終わった。続きが気になる。3はプライム特典にないから、レンタルするのか?と思ったら選択肢にもなかった。ボイス3と検索しても、ヒットしない。

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インスタでストーリーを投稿した後、私は虚無に突入した。

何もしなかった。何もする気にならなかった。お金のことを考えていた。

「お金は安心につながる」とはよく言ったものだ。本当にその通り、まさしくその通りだと思う。

私の主な収入源はアルバイト。アルバイトなので時給制。
今月、就活のため半日出勤が多くなった。その時間は当然、時給は発生しない。だから今月の給料内での生活は本当にカツカツだ。

わかっていたさ、と思いながら給与明細を見て通帳残高を確認する私の目は必死すぎて血眼だ。この前人生初のものもらいになった目が必死に見るあまりぶり返したらどうしよう。ていうか自分含め誰もが人生で最も手洗いと消毒をしている今のご時世、このタイミングでものもらいになる自分って何なんだと思ってる。

話を戻そう。諸々の引き落としとカードの請求が恐ろしい。

特に家賃はガンッと引かれて通帳残高はそれはそれは虚しい事態になる。いつも。貯金なんてない。
今回は給料が少ないから大丈夫だろうか…土日に入ってる単発バイト代と合算したら何とかなるだろうか…という心配と不安でいっぱいなのだ。

にもかかわらず、相変わらず物欲まみれな私は、お得に欲しいものを買おうと、アプリでクーポンをチェックし、ポイントを毎日コツコツ貯めることに勤しんでいる。虚無に突入してもそれはかかさない。服がほしい、かばんがほしい、コスメがほしい。

常に金欠な私は、欲しいものがあっても少し辛抱することにしている。本当に欲しいか問いかけることもある。もうちょっとポイントをためてから買おうと辛抱することもある。もしかしたらセールになるかも…と淡い期待が生まれることもある。
もしかしたらセールになるかも…の期待が叶い、欲しかったものをお安く買うことができる喜びもまた良い。
セールとかポイントとか関係なく「好き!欲しい!」と自分の気持ちがなったら即買いするけど、自分に本当に欲しいか問いかけるのは、けっこう自分に合う。

服が欲しい。かばんが欲しい。コスメが欲しい。それぞれポイントを貯めていく。

毎日毎日ポイントをコツコツ貯めつつ、欲しいコスメの様子を見にいったら

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販売終了になってた。

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毎日在庫を確認してたのに←怖


そして失ってはじめて気づくのだ。どれほど欲しかったのかということを、身に着けることを想像してわくわくしていたあの日を。
本当に欲しいかと問いかけた私よ。本当に欲しかったんだね。私。

それは別れたことで改めて気づく元恋人のようだ。失って気づく。大切さに。←失う以前にそもそも得てない

ぷつんと物欲制御の糸はあっけなく切れ、

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服とかばんを注文した。


届いた。

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ほらかわいい。

買ってよかった。これを着てまたドープに行こう。喫茶店巡りもしよう。

バイトがもうすぐ終わる。あと1日だ。

この2〜3日、やることが増えた。
ここまでは終わらせて退職しよう、の「ここ」にたどり着くのが無理そうだなって明らかになるくらい。帰るとどっと疲れてるのがわかる。眠くてnoteを書こうとか、テレビ見ようとしても眠気が勝って気がついたら頭がかくんかくんしてる。
それも明日で終わる。し、4月からの新しい職場でまた新たなやることは沢山あるんだろう。またふいに訪れる虚無に陥りながらも、やることにいっぱいいっぱいになっても、自分の好きなものを身につけたりおいしいものを食べてやっていくのだろう。

そうして、バイト先近くにあるドラッグストアで私の冷蔵庫の中のほぼレギュラー陣とお菓子(冷蔵庫に入れないってだけでほぼレギュラー)を買った。
もうしばらく、いや、たぶんもう行かないだろうから、レギュラー陣な分、私の消費が早い食べものを見つけ「や、安い!」と嬉しい衝撃を受けた数ヶ月前を思い出しながらカゴに入れていった。
電車に揺られ、立っていても座っていても、レジ袋に入れてもらったレギュラー陣を、その重みを感じてる。

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