走るのが苦手な私が朝ランをはじめた理由
新学期になって2週間ほど。だからというわけではないのですが、新しいことをはじめてみました。
朝ランです。
こう聞くと、私が走るのが大好きな人のように思えるかもしれませんが、実はその反対です。
学校のマラソン大会は憂鬱でしたし、10年くらい前にランニングブームが起こったときも「なぜ苦しい思いをしてわざわざ走るんだろう??」と思っていました。
そんな私がなぜ走ろうと思ったのか。
今日はそんなお話をしてみようと思います。↓音声はこちら↓
得意じゃないから楽しめることがある
きっかけは小3の息子です。
彼は今年の3月まで地域のバスケットボールクラブに入っていたのですが、ドリブルしながら走る・同時に次の行動を考えるマルチプレイが必要なバスケットボールは合わなかったらしく、やめたいと言ったんですね。
やめるのはいい。でもバスケをやめると運動の機会が少なくなるから、なにか運動はした方がいいんじゃない?と話しました。
学校の統廃合が進んでいるこの地域では、毎日の通学もバスですからね。体育の授業以外に運動することがなくなってしまうわけです。
すると息子は、今度の持久走大会ではもっと早くなりたい。だから朝走ることにする、と言いました。
それを聞いた私は「おぉ。それはいい目標だ」と思ったものの、同時にランニングかぁ…
とも思っていました。
早朝に子どもを一人で走らせるわけにはいかない=私も一緒に走る
やりとげる&ケガなく走るには大人の協力が必要=私も一緒に走る
走る理由は十分ですが、苦手意識があったので、どうにも気が進みませんでした。
新学期に入って2週間も経った今週になって、ようやく朝ランをはじめたのはこんなわけがありました。
気が進まない中ではじめようと思ったのは、ふとこう思ったからです。
「子どもに教えるのは、得意じゃないことの方がいいこともありそう」
一般的に、勉強でもスポーツでも教えるのは得意なことだと思います。
でも、子どもにはプロセスを楽しめることが必要。
それなら、親が苦手なことの方がかえってよいかもしれない。
ということで、私も一緒にはじめることにしました。
小さな変化をとらえてプロセスを楽しむ
プロセスを楽しむには、日々の記録が大切です。
その日走った距離やタイムを記録できるアプリとして、私はナイキのNRCというアプリを使うことにしました。
子どもと朝ランする前に実際に一人で走ってみようと思った私がアプリで見つけたのは、5分間のショートランというメニューです。
いきなり20分、30分走ろうと思うとやる気が起こりませんが、5分くらいならできるんじゃないか?
どうなったでしょうか。
走る前は走り続けられるかわからない。と思っていた私でしたが、なんとか一度も止まらずにやり抜くことができました。
「スタートボタンを押した時点で、あなたはアスリートです」
「たった5分のランニングなんて意味がない。そう思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、そんなことを言う人は失礼です」
みたいなことをアプリが言いながら、ずっと励ましてくれたんですね。
走り始めて数分するとだんだん足が重くなってきて苦しいと思い始めるのですが、そんなセリフを聞いているうちに、なんだか気持ちが前向きになっていくのを感じました。
走り終えた私の気持ちは晴れやか。ひと仕事終えたような達成感がありました。
たった5分のランで達成感なんていうと大げさかもしれませんが。
小さな自信をつけるには朝ランが役に立つ
朝ランをはじめた私が感じたこと。
それはもしかするとランナーたちが楽しんでいるのは、走ることそのものではなく、自分が決めたことをやり遂げられた満足感なのでは?ということです。
息子は12月の持久走大会に向けて、これから上位を目指して練習をしていくことになるかと思いますが、朝ランはプロセスを大切にしていきたいと思いました。
もちろん1位を目指して頑張る。
けれど、自分が決めた目標をひとつずつ達成していく。
「できた」という感覚を楽しむ。
そうしたひとつひとつの小さな積み重ねが自信になり、いつか大きな結果になるのだと思います。
「ランニングの何がおもしろいかわからない」
ずっとこんなふうに思っていた私ですが、小さいながらも自分の決めた目標を、しかも苦手なことで達成できた経験を通じて、ほんの少しだけ、楽しさがわかるように感じました。
ランニングが好きな人は、走ることそのものではなく、達成感を楽しんでいる。
それではまた来週お会いしましょう。
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