「最強のダイエット法=毎日体重計に乗ること」だということが理論的に証明されてしまった
ちょっと前に、武井壮さんが毎日同じコンディションで体重計に乗っていることや、ぷろたんさんなど有名フィットネスYouTuberが1日に何回も体重計に乗っていることを知り、そんなに体重計に乗ることが意味のあることなのかと、つい検証してみたくなりました。ちなみに自分自身も実践していますが、ものすごく効果感じてます。毎日同じコンディションで体重計に乗ることで、食事や運動に細かいフィードバックをかけれて体重をコントロールしやすいからです。ただこんなこと言っても、信じる人は少ないと思うので、いくつか前提をおいて理論的に証明してみます。
結論
先に結論からいってしまうと、スタート体重65kg、目標体重60kgだった時、体重計に乗る頻度によってこのような差が出てしまいます。
前提については、のちほど解説しますが、何も体重を測定せず、ほったらかしにしてると、だいたい2年(700日)くらいで65→74kgに落ち着いてきてしまいます。それを毎週測定すれば、長い目で見てもほぼ体重を維持でき、毎日測定すれば、およそ半年(180日)程度で65→60kgとなり目標達成できます。
前提
今回は、一般的なサラリーマン(男)を想定して以下のような前提をおきます。数字の根拠はあまりないですが、自分の周りにいる先輩・上司方の食生活見て適当に決めました。
・初期体重:65kg
・基本摂取カロリー:2800kcal/日
・飲み会(外食)摂取カロリー:3500kcal/日
・飲み会(外食)確率:1/7(週1の頻度)
仮にこの前提で、何も食事制限せず1000日過ごしてみると、このようになります。だいたい2年くらいで65→74kgに落ち着いてきます。
計算方法
続いて体重の計算方法です。今回は、Pythonを用いて計算してみました。
消費カロリー
1日の基礎代謝と消費カロリーですが、日本医師会のサイトを参考にして、このようにしました。
・基礎代謝:22.3 kcal/体重kg/日
・総エネルギー消費量:基礎代謝×1.75
例えば、体重65kgの人の基礎代謝は1449.5kcal/日(65×22.3)、総エネルギー消費量は2536.6kcal/日(1449.5×1.75)となります。
体重計に乗ると...
そして、体重計に乗ると以下のような心理になると想定します。
・現体重>目標体重だった時
体重計に乗った日から3日間食事制限(普段の3/4)をする。
どうせ食事制限も三日坊主なので3日間しか続かないとしました。
・現体重<目標体重だった時
なにも食事は変えない。
飲み会という外乱
今回は、Numpyのrandom.choiceというライブラリを使って、1/7の確率で飲み会が入り、その日の摂取カロリーが増大してしまうという外乱を設定しました。
体重増減に必要なエネルギー
今回は、あくまで脂肪の増減だけを考えます。脂肪1gは9kcalですが、人間の水分量(80%)を考慮すると、1kgの体重の増減に必要なエネルギーは7200kcalとなります。
計算結果
結論でもお見せしましたが、こうなります。3年で9kg近く太ってしまったというのも珍しい話ではないですよね。きっとそれは全然体重計に乗らずに食事も運動も改善せずにだらだらと過ごしてしまったのでしょう。
まとめ
今回は、簡易的に食事制限というフィードバックをどういった頻度でかけるかに着目して体重を推定してきました。できれば毎日、少なくとも週1回は体重計に乗ることで、食事や運動に高頻度でフィードバックをかければ、ダイエットも体重維持もできるはずです。短期的に見れば効果も見えにくいですし、面倒臭いことかもしれませんが、3年後取り返しのつかないことになる前に、毎日少しだけ体重計に乗る時間を作ってみてはいかがでしょうか。ちなみに僕は毎日同じコンディションで体重を把握できるように起きてから水分カラカラの状態で測るようにしています。
<追記>
Pythonで書いたスクリプトもこの記事で紹介しています。興味ある方はぜひ。
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